Wrath | ナノ
(峯@ダーツ)


「もう少し背筋を伸ばして。足は肩幅に」
「こう、ですか?」
「…まあ良いでしょう」

ダーツを握る指先に、すっと峯の指が触れる。
反対の手はなまえの肘を垂直に支え、腕の動かし方をレクチャーし始めた。

「あまり力は入れなくて良いです。利き目と腕と的を一直線に合わせて」
「っあ、こう…ですか?」
「ええ。良いですね。投げ終わった時に指先がターゲットを指すようにすると、安定しますよ」

耳元に囁かれる声に緊張を隠せずにいると、峯の溜め息が鼓膜を揺らした。
恐る恐るなまえが顔を向けてみると、深く眉間に刻まれた皺がまるで怒っているように思えた。

「あ、の…」
「俺の事を、そんな風に意識しないで下さい」
「え…?」
「…いや、」

俺も緊張してしまうでしょう?
直ぐに視線をなまえから外してしまった峯の様に、なまえの胸がきゅっと締め付けられた。
咳払いをひとつして、続けますよ?と告げた峯へと小さく頷くと、なまえは緩みそうになる頬を堪えてそっと深呼吸をした。


***
ご指導ご鞭撻シリーズ
峯にダーツを教えてもらおう!
スーツのジャケットを脱いで、ワイシャツベストでダーツする峯は姿勢が凄く良さそうで萌えます^^
スパルタコーチでしょうが、上手にできた時はきちんと褒めてくれそうですね^^峯のツンデレめ!本人も冷静な振りをしてドギマギしながら先生してたらいいねー^^

Nov18 17:07


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