悠様より3 | ナノ



「俺、憧れるのはやめたっスけど、青峰っちが好きなのは変わらないっスから!」
「…は?」
そう泣きそうな声で訴えてきた黄瀬に、間抜けな声が出た。


暇だった俺は偶然にも同じく暇だった黄瀬とマジバで昼飯中。
周りの客達は黄瀬を見てひそひそと話している。


…ここで泣かせたらヤバい。


「いきなりなんだよ。」
「だって、青峰っちからバスケとったら、何も残らないじゃないっスか!」
「てめー…!」
失礼な事を言い出すこいつを睨むと、さらに目がうるうるしだす。

「で、でも!俺が弱くて青峰っちが愛想尽かしても絶対別れないっスからね!」
段々何が言いたいのかこんがらがってきたらしく、あの、とかえーっととか言いながらぐるぐるしている。


…こいつは何の心配してんだよ。


「おい、黄瀬。」
「は、はいっス!」
背筋を伸ばしてこちらを見る姿に笑いを堪えながら言う。

「俺はバスケできるからお前と付き合ってんじゃなくて、お前が好きだから付き合ってんだよ。」
そう頭をぐしゃぐしゃと撫でると、なぜか泣き出す黄瀬。

俺が柄にもなく慌てたのは、いうまでもない。





不意打ちなんて何処で覚えたの
(泣くなよ!)
(だ、だって青峰っちがぁ〜!)
(はぁ?!)


―――


Magnoliaの悠様より20000hitのフリーで頂きました^^*

悠様、ありがとうございました!


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