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 ナカロマ 103

食堂へ向かいながら少し長い煉瓦造りの廊下に二人の足音が重なる。

ふと、そこへもう一度リヴァイの声が小さく響いた。



「お前、今年でいくつになる」


「私?今年で18、だけど…」



「……そうか。」



その声にはなんだか意味が含まれていた気がして、え?と思って少し前を歩くリヴァイを見上げた。



「まだまだかと思っていたが、もうそんな年齢か」



半ば独り言のように呟いたその顔はこちらを振り返ることなく、目線を少し下げて何かを思い出しているようだった。



「リヴァイ…?なに?」



相変わらず何を考えているのか分からない彼に、思わず声を掛ける。

いくつかの燭台が照らすだけの薄暗い廊下の中でその瞳が一瞬だけ私を振り返り、またすぐに前に向き直った。





「そりゃあ、色々教えてやらねぇといけねぇな……?」





そう言って静かに口角を上げるリヴァイに、これからの二人の変化を嫌でも予感して思わず…ほんの少しだけ身構えてしまった−−−。

















ナカロマ
おわり



  


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