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▼ キミのいる世界ほどキラキラしたものを知らない

朝が来て登校、屋上にはキミ。
下界を見下ろすキミの後ろ姿を盗み見る。
綺麗に靡く髪が風の悪戯絡まって、キミが指でそっと梳く。
そんなキミを朝日が燦々と照らし、まるで後光のようにキミは太陽の下煌めいている。
輝くキミのシルエットが、眩しくて、眩(まばゆ)くて。
輝けるキミは光の精みたい。

これは一方的な片想い。
僕はただそんな朝のワンシーンを、心のキャンバスに閉じ込めている。
特別なその光景を、特別な想いで胸に写す。

その景色を、僕はずっと忘れないだろう。
卒業しても、キミが更に他人になっても。

──キミのいる世界ほどキラキラしたものを知らない。


2015.3.28

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