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あとがき

「初夢」お読みいただきありがとうございました。
初の中編?作品でした。
こちらのお話は、題名通り今年の初夢を膨らませまくって自己解釈を加えて(自分の夢なのにな??)出来上がったものです。
初夢なのに5ヶ月かけてますね…。

実際に私が見た夢の内容は、荒廃した世界(ブレードランナーの世界に近い)で、人は大きな組織の管理下で、監視の元でしかセックスが許されていない。
私はその世界を神様的視点で見ているだけ。
人々は日々に希望を見出せず、ただ機械のように働くだけ。
ある廃墟のエレベーターの中に、1人の少女がうずくまっている。
腕には鳥の羽が生えていて、ボロボロの体。
中学校教師がやってきて、彼女に一目惚れする。
キスを迫るが、猛烈に拒否される。
なぜ拒否したのか聞くと、恋人がいて、隠れてここでセックスをしようとしたら警察がきて、彼を撃ち殺して連れていってしまったからだと言う。
それでも、君が好きだと言うが、少女は頑なに拒む。

こんな感じでした。
たしか。
半年も前だからうろ覚え…。
でも中々好きな世界観だったので、やるやん自分と思いながら楽しく書けました。

そのまま書いても人の夢の話なんてつまらなすぎると思い、色々とアレンジを加えています。
テーマは、「ペットから見た人間」って感じです。
私も犬を飼っていますが、こいつが本当に犬か?ってくらい心を許していない感じなんですね。
めっちゃかわいがってるし、毎日毎日「かわいいねえ」と100回ずつくらい言っているのですが、当の本人は「どうでもいいです」って感じの顔してるんですね。
なので、所詮は別の生物、こちらの気持ちは知ったこっちゃないというスタンスなんだなあと思いまして。
もちろん飼い主大好きで「ご主人様!!へっへっへっ!」って感じの子もいると思います。
ですがやっぱり人間ではないので、たとえ言葉が通じても、私たちはこの子たちをお金で買い、勝手に名前をつけ、連れ回していると考えると、また別の見え方があるなあと思ってしまいました。
参考にした映画が『ライブ・オブ・パイ』です。
見た方なら、最後のシーンがシンクロするんじゃないかと思います。
動物についていろいろ考えて、ペットって結構理不尽だよな、と思ったのでした。

あと、主人公の「僕」は、本人はすごく一生懸命ですが、客観的に見るとすごく気持ち悪いやつなので、そういった別の視点から見てみるのも面白いかもです。
たとえばゥイクルからだけの視点で考えてみたり、学校の生徒や教師からの視点で見てみたり。

裏話的なことを書きますと。
ゥイクルが本当の名前と意味を名乗った時から、「僕」が「エルーテ」ではなく、「彼女」とだけ呼称し始めるのは、本能的に負けてしまっているからです。
「永遠に輝く」って偉大な意味を持つ感じに聞こえますが、完全に「僕のために」っていう独りよがりな欲望が見え隠れしてますね。
「雲の上を飛ぶ者」は、親の愛情が惜しみなく注がれています。
それを聞いた時、「僕」はなんてちっぽけで自分勝手なことをしていたんだろうと無意識に負けを認めてしまっているわけでした。

また自分の作品の話になると長々と語ってしまう自己陶酔グセが…。
それではまた次の作品を読んでいただけたらと思います。
ありがとうございました。

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