( 2/5)


夜、二人きりで会う時のリヴァイはまるで別人だ。


部屋に訪ねてきたリヴァイに始め、シャオはまた講義が始まるのかと項垂れたが、彼の熱のこもった瞳を見て、そうじゃないとすぐに解った。部下ではなく、恋人として求められている、と。


ベッドに俯せになり、尻を高く上げた恥ずかしい格好でも、シャオは顔を真っ赤にして喘いだ。



「はぁん、あぁっ、あっ、あっ…!」



パンッ、パンッ、と肌と肌がぶつかる音が響き、シャオは恥ずかしさにシーツを握り締める。くしゃくしゃになったシーツを眺め、後ろから与えられる快楽に耐えるように唇を噛む。



「んん〜っ…」



気持ち良さに視界が歪み、シャオは泣き出しそうになる。頬にかかる髪が唇に張り付いた。
リヴァイはシャオの細い腰をがっちりと掴み、一定のリズムを刻んでいたが、不意に律動が早くなる。


「あっ!」


突然追い詰められるかのように攻め立てられ、シャオは目を見開く。刺激から逃げようと上体を反らせると、逃がさないとばかりにリヴァイは腰を引き寄せた。


その瞬間、奥まで届いたリヴァイの剛直を感じ、シャオは髪を振り乱して声をあげる。



「やぁぁ!!」



途端、きゅうっと中が締まり、リヴァイは眉間に皺を寄せて込み上げてくる射精感に堪える。
これまで相手にしてきたどの女よりも、シャオ の膣は狭く、締まりが良かった。いくら経験豊富なリヴァイでも、油断するとすぐに果ててしまいそうになる。



「っガキみてぇな顔してんのに…」



シャオの背中に覆い被さり、ハァハァと獣のような呼吸を繰り返しながら、リヴァイはベロリと彼女の項を舐めた。



「エロい身体しやがって…お前は本当にわりぃ女だな…」


「うぅ…」


後ろから胸を鷲づかみ、人さし指を伸ばして胸の飾りを弄れば、シャオは感じたのか身体をピクピクと震わせる。こっちを向け、と命令すると彼女は大人しく従い、自ら舌を絡ませてきた。うっすらと目を開けたまま舌を合わせ、二人は俯せに重なったまま腰の動きを合わせる。


そのままキスに夢中になり、暫くはゆったりと交わっていた。



「んぅ〜…」



「ん…」



お互い言葉にならない声を漏らし、本能のまま腰を揺らす。決定的な刺激がないためもどかしかったが、この体位をリヴァイは好んでおり、セックスの時は毎回この体位で長い時間繋がるのだ。

今夜も好きなだけ堪能し、唇を離した後、リヴァイはシャオを仰向けに転がす。形の良い豊満な胸が視界に現れると、リヴァイは無遠慮にそれを両手で揉む。



「…足」



短く指示すれば、どうすれば良いのか既に理解しているシャオは、自ら膝を抱える。頬を染め、虚ろな目で自分に従うシャオを見下ろすと、リヴァイは何とも言えない気持ちになった。

ゆっくりと自身を引き抜き、奥へ突く。

ヌプヌプと音を立てる蜜壺は、聴覚をも刺激して快楽へと変化する。

ひくっ、と顔を歪めて少女のような泣き顔を浮かべる彼女を凝視しながら、リヴァイは律動を繰り返す。彼女の顔の両脇に手を付き、逃がさないように腰を繰り返し叩き付ける。

暴力的な律動に、堪えられなくなったシャオは泣きながら悲鳴を上げた。それでもリヴァイは歯を食い縛り、その動きを何度も繰り返す。



「やぁだ、やぁっ、やめてぇ、」



「クッ…!」



「死んじゃ、うっ、やだぁっ!」



「んっ、んっ…!」



リヴァイは呻き声を上げ、シャオのしなやかな脚を肩にかけると、より深い場所で小刻みに腰を動かした。シャオの乳房が自身の胸板で潰れる柔らかな感触に目を閉じ、リヴァイは首筋に顔を埋めて彼女の匂いを吸い込む。


その甘い匂いに眩暈がした。



「シャオ…」



最後に愛おしい名前を呟いて、リヴァイは彼女の中に白濁を注ぎ込む。同じ瞬間に果てたシャオは口を開け、荒い呼吸を整えようと必死になっている。

頬は赤く染まり、情事後の彼女は艶を纏っていた。

その姿に見惚れ、精を全て放った後でも、リヴァイは暫くそのまま動こうとしない。


射精後の倦怠感を感じつつ、シャオの乱れた長い髪をすく。リヴァイは彼女の髪が好きだ。手触りがよくて、いつまでも撫でていたい。そしていいにおいがする。



「死にそうになってたな」



先程シャオが、死んじゃう、と喚いていたことを思い出してからかうと、身体中の力が抜けているシャオは気怠げにフッと笑った。


そんな大人の女の表情を見せたシャオに虚を突かれ、リヴァイは彼女の頬を片手で挟み、ふにゃりと頬を潰す。大分手加減はしてくれているが、彼の力は強い。片手で簡単に顔の骨を折られそうで、身の危険を感じたのかシャオは慌てて抵抗する。



「い、いはいれふ、」



「テメェ…」



「なんれふか!?」



「びっくりするじゃねぇか…」



「ふぇ?」



手を剥ぎ取ろうと躍起になるシャオを上の空で見下ろし、リヴァイはさっきのシャオの表情を何度も脳裏で再生した。


リヴァイには、彼女のさっきの表情は、子供を生んだ後の母親の表情と似ているように思えた。
そんな現場に立ち会ったことも、見たこともないのに何故だろう。


ただの願望だろうか。



自分は人の親には向いていないだろうが、こいつとのガキならーー…。




こいつを安全な場所で待たせる為なら。


俺は、人の親にだってなれる。





シャオの中から自身を引き抜くと、彼女の中に放ったものが膣口からツーッと伝う。リヴァイはそれを静かに見下ろして、彼女の下腹部をさらりと撫でた。

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