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昨今、辻斬りが横行しているという話は、仕事終わりに万事屋にやって来たソーコから聞いた。隊服姿に帯刀をしたまま万事屋に現れた彼女を見て、銀時は目を見開いた。おかげで明日の非番はなくなり、朝から仕事だと言う。


神楽と定春は新八の道場に行っている。


「旦那も気をつけてくだせェ。夜は出歩かない方がいいですぜ、ガキ共も」


隊服のスカーフをほどきながら、眉間に皺を寄せてソーコは言う。今のところ狙われているのは浪人だけだが、それも偶々かもしれないし、用心するに越したことはない。

連日血塗れであがってくる死体を目にしているだけあって、ソーコの疲労はピークに達していた。

彼女の暗い表情を銀時はじっと見つめ、隊服の上着を脱がすのを手伝う。

スッ、と肩から上着が落ちると、ふっくらと膨らんだ白いブラウスに銀時の目は釘付けになる。
中の下着が透けて見えて、なんとも扇情的だ。


視線に気付いたソーコはハッとして隠そうとするが、一度スイッチが入ったら止まらないのが銀時だ。ぐいっとソーコの腕を引っ張りソファに押し倒すと、馬乗りになって手際よく釦を外していく。

煌々と明かりが点いている中、徐々に肌を晒していくソーコを見下ろして、銀時は気持ちが昂っていくのを感じた。



「…旦那、あたい風呂入ってねェ…」



弱々しく訴えるソーコの頬に優しく口づけを落とし、ブラウスの釦を全て外し終えた銀時は、背中に手を回し黒いブラジャーのホックだけを外して、乳房を隠している布をずらした。

ぴんと尖った桃色の突起を見て、下半身に熱が集中していくのが解る。


まだそこには触れずに、今度はベルトを緩め、隊服のズボンを下げていく。ソーコは羞恥で微かに悲鳴を上げたが、こういう時の銀時には逆らえない。
足首までズボンを下げると、服を乱された一番隊隊長は、潤んだ瞳で頬を赤く染め、此方を睨んでいた。





◇◆◇◆◇◆



浴槽に腰をかけ、向かい合う銀時の肩に顔を埋め、ソーコは与えられる刺激に耐えようと背中に爪を立てる。湯船に半身を浸けたままの銀時は、熱に浮かされたような表情で左手を動かし続けた。
銀時の中指を深くくわえ込んでいるそこから発される水音が、反響して余計に厭らしさを増す。


あの後ソファで散々弄られた後、どうしても風呂に入りたいと騒ぐ彼女の願いを叶えてあげたのに、ソーコは眉間に皺を寄せて辛そうに唇を噛む。


「…どーしたの、ご機嫌ナナメ?」


手を止めることなく顔を寄せてそう聞くと、ソーコは涙を溜めた瞳でキッと見上げてくる。


「もっ…いい加減にしてくだせェ、いつまでこうしてりゃ良いんでィ」


ソファの時から指で弄るだけでそれ以上をしてこない銀時に、嫌という程焦らされたソーコは限界に近付いていた。これ以上は理性が保てない、と危機感を感じ、ソーコは賭けに出る。


「旦那…旦那!」


必死に呼んでくるソーコを不思議に思い、手を止め顔を覗き込むと、頼りなく眉尻を下げた彼女が至近距離で此方を見上げていた。こんなに弱々しい彼女を見れるのは自分だけだと暫し優越感に浸る。

ギラギラした目で見下ろし無言のまま首を傾げると、恐る恐ると言ったふうに唇を開く。
ソーコは吐息混じりの声で囁いた。



「もう我慢できねーんでィ…挿れてくだせェ。旦那のアレで滅茶苦茶にして欲しいんでさァ。ね、布団行きやしょう?」


大胆に欲望を訴えてくるソーコに驚き、銀時は息を呑む。上目遣いで卑猥なことを口にするソーコは、つい最近までまっさらな生娘だったのに、こんなに短期間で平気で男を誘うようになったのだ。
その原因が自分にあったとしても、銀時は少なからず悔しかった。
焦らして焦らして虐めてやろうと思っていたのに、結局のところ彼女の掌に踊らされているようなこの状況に、銀時は不服な顔をする。

深く息を吐いて手を離してしまうと、ソーコはきょとんと目を見開いて固まっている。てっきりすぐにでも寝室に運ばれると思っていたが、銀時は湯船にゆったりと浸かってしまった。
中断された行為に戸惑っていると、銀時は漸く口を開いた。



「そんなにヤりてぇのか?」



問われた意味が解らない、とソーコは返事も出来ずに居ると、冷たい目を向けて銀時は続ける。



「だったら自分でしてみたらいいじゃない。銀さんのこれ大っきくして、自分で挿れてみなよオッキー。見ててあげるから」




冷たく放たれた一言に、ソーコは言葉を失った。



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