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【拍手お礼:新一ver.】



何か身体がダルい…
お昼から調子悪かったけど、夕方からすこぶる悪い…
頭ガンガンするし吐き気するから動けないし、寒気が…って風邪か?


ピピピッ


『38.6℃…』


間違いなく風邪だった。
何故途中で気付かなかった、あたし。
新一も事件で出掛けるとか言ってたし、どうしようかなぁ…。


♪〜♪〜


なんとベストタイミングで電話をかけてくるんだ、あいつは!
ちょっと惚れ直したかも!!


「あ、もしもし。俺だけど、今大丈夫か?」

『ちょっと大丈夫くない…』

「…どうした?」

『咳とかはないんだけど、熱あって、吐き気も寒気もひどいから風邪みたいでさ…助けて?』

「すぐにそっち行くから、ちょっと待ってろ!」


って電話切られたんだけど、何処からかけてたんだろ?
なんか県外行くとか言ってなかったっけ?


ピンポーン


いやいや、さすがに早くない!?


「なまえー?入るよー」

『ら、蘭!?』

「熱出したんだって?何度あったの?」


熱冷ましやらお粥やら甲斐甲斐しく蘭は世話してくれたけど、すぐ行くって蘭がすぐ来るって意味だったんだと思えたら泣けて来た。


「えっ?なまえ!?大丈夫?!」

『大丈夫く、ない…ぐすっ』


蘭があたしが泣いてるの見てオロオロし出したけど、ごめん。一回泣き出すと止まらないんだ、あたし。

とか思ってたら、遠くからパトカーのサイレンの音が近づいてきて…って何だ?


『何かあったのかな?』

「さぁ?でもどんどん近づいて来てない?」

『うん…』


ってかうちのマンションの近くで止まったっぽいしね。
一体何があったって…


ドタドタ、バンッ


「なまえっ!大丈夫か!?」

『…』
「…」


なんか切羽詰まった感じの新一が扉を思いきり開けて近づいて来たけど、あたしも蘭も沈黙…。
こいつ、パトカー足代わりに使いやがった……。


「熱があんだって?」


って、今度は顔が近い近いっ!
おでこコツンで体温測るヤツいるの、今初めて知ったから!!


「結構あちーな…。蘭、こいつなんか食ったか?ってオメー泣いてんじゃねーか。どうしたっ!?大丈夫か!?」

『し、新一、キモチ、悪い…』


ただでさえ熱でフラフラなのに、そんな肩掴まれてゆさゆさされたら頭がシェイクされちゃうって…


「傍に居て欲しい時に限って、新一が事件事件ってどっか行っちゃうから、不安で泣いてたのよね?」

「『え?』」


バレてた!?
嘘だぁ…新一の顔が恥ずかしくて見れないじゃん…。


「なまえを不安にさせちまったみてぇだな。悪ぃ」

『新一は悪くないよ』

「オメーが熱下がるまで一緒にいてやるから、早く治せよ?」


なんて、もっかい頭を軽くコツンってぶつけられたけど、新一が傍に居てくれるなら、しばらく熱が下がんなくてもいいかも。とかこっそり思ってたり。





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