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- ナノ -
私の好きな人は巷(ちまた)で噂の高校生探偵工藤新一である。
確かにかっこいいんだけど、授業中ほとんど寝てるんだよね。
見飽きないけど、席が隣な私はやっぱり話したいわけでして。

友「なまえ〜」

『どうしたー?』

友「ここ、解んないから教えて」

『いいよ』

友「そう言えば新一君は…寝てるわけね」

『どうせ今日も私がノート取らなきゃいけないんだよ』

友「なまえ嬉しいみたいな?」

『殴っていいかな』

友「じょ、冗談だよ」

なまえがともだちに教え終わると同時に先生が入ってきた。
相変わらず新一は爆睡している。
最近では枕を持って来ているほどだ。
結局帰りまで起きなかった新一をなまえは起こそうとした。

『新一ー』

新「…」

『ったく、学校に何しに来てるのよ』

と、なまえは未だ寝ている新一を見て苦笑すると少しイタズラ心でキスをした。
恥ずかしくなったのはなまえはその場を立ち去った。否、立ち去ろうとした。
新一に腕を捕まれたのだ。

新「そのまま逃げんのかよ」

『しっ、新一!?起きてたの!?』

新「オメーの気配を感じたからな」

『気配って…』

新「で、キスしたって事はどうゆうつもりだ?」

『…だから』

新「聞こえねーぞ」

『新一が好きだから!』

新「よく言えました(笑)」

と、新一は笑うとなまえにキスをし、歩き出した。

『えっ、ちょ、新一?』

新「いつも俺が寝てる理由知ってるか?」

『眠いからじゃないの?』

新「バーロォ。オメーに起こして貰いたかったんだよなまえ。ほら置いてくぜ」

『あっちょっと待ってよ!』

照れてさっさと歩き出した新一の後を追ってなまえも歩き出した。

『いつも寝ている理由』

君に起こしてもらいたいから。

→感想
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