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今日は女の子なら誰しもうきうきしてしまう日。
そう、バレンタインデー。

当然の事ながらここにいる少女もその1人なのだが、肝心の相手は全く気にしていない様子だった。

『新一、今日はなんの日でしょうか』
新「なんかあったっけ」
『バレンタイン!』
新「ああ。そう言えばそうだっけ」
『君にはロマンチストの心がないわけ?』
新「そんな事より俺には事件のが大事だ」
『推理オタク』
新「どーせ俺は推理オタクだよ。悪かったな」
『あーもういいよ帰る!』
新「あっおい待てよ!」

なまえは作ったチョコも渡さず帰ろうとしたのだが新一に腕を引かれ止められた。

『何、私帰りたいんだけど』
新「俺が悪かったよ」
『嘘、絶対思ってないでしょ』
新「ったく、オメーも解らねぇやつだな」
『新一に言われたくな!?』

なまえは反論しようとしたが新一によってそれはできなかった。
新一はポケットから小さいチョコを取り出すとそれを食べた。否、食べ終わる前にキスをし、なまえの口に移した。

『な、な、な、何するの!?』
新「ロマンチックがほしいんだろ?」
『そうゆう事じゃなくて!』
新「うるせぇ。誰もチョコ貰わないなんて言ってねーだろ」
『もう素直じゃないんだから。バレンタインなんてどうでもいいんじゃなかったの』
新「バーロォ。オメーから貰わなきゃ意味ねーんだよ」

と、新一が顔を赤らめてそっぽを向けばなまえは嬉しそうに笑った。

『はい、ハッピーバレンタイン!』
新「ありがとな、なまえ」
『どういたしまして』
新「んじゃ、やりますか」

そう言って新一は悪戯に笑うとなまえの制止を無視し抱き上げると自室へと向かって行った。

「バレンタインは君に」

ロマンチックな夢を。

→あとがき
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