少女B01「ねぇねぇ、中野さんって佐藤君と付き合ってるの!?」

少女C02「二人でデートしたりしないの!?」

由衣ナレ03「あ、皆さんどうも、中野由衣です。私は今質問攻めにされてます。何故かってそんなことは私が聞きたいです。」

由衣04「あ、いや…そんなことは……」

少女B05「でも1年のときいつも一緒だったし…ねぇ?」

少女C06「噂にしてはみんな知ってるし…」

由衣07「…誰から流れたのかは知らないけど、そんな事実は」

亮08「中野ー、ちょっと。」

由衣09「…何、あんたバカ?バカなんですかあなたは!」

亮10「何だよいきなり。つーかバカじゃない。」

由衣11「はっ、じゃあ空気読めないのね?英語が読める変わりに空気は読めないってことなのね?」

亮12「は?だから何が…」

少女B13「ほらやっぱりそうなんじゃない?」

少女C14「だよねー。」

亮15「あ…あー……なる…。」

由衣16「まったく……でもまぁいいわ。で、何か用事があるんじゃないの?」

亮17「あ、そうそう、あのさ……あれ、えーと……何だっけ?」

由衣18「聞かないでよ、知らないわよ。」

亮19「あ!思い出した!修学旅行の件だ。修学旅行でレクリエーションやるんだけどそれを他のやつらに任せるの心配だから企画委員やらないかなって。」

由衣20「なんで私がやらなきゃいけないのよ、めんどくさい。」

亮21「だよなー。でも俺はやろうと思ってるんだよなー心配だし。……はぁー、じゃあ代わりに津田でも誘って…」

由衣22「やる。」

亮23「さっきやらないって…」

由衣24「気が変わったの。いけない?」

亮25「いや、ダメじゃないけど…」

由衣26「……じゃあね…。」

由衣ナレ27「正直、私は怒っていました。好きな人から違う女子の名前が出るのは気分がよくないものです。特に津田緋乃は、よく彼と楽しげに話しているので2人にはさせたくない人物だったのです。そして、事件はその日の放課後におきました。」

由衣28「遅い。自分から下足で待ち合わせって言っておきながら……」

仁29「あれ?中野?」

由衣30「上条……」

由衣ナレ31「彼は上条仁。見た目通りバカだけど運動がなかなか得意な人です。」

仁32「1人で何をブツブツ言ってたんだ?」

由衣33「佐藤に待ってろって言われて待ちぼうけってとこよ。」

仁34「え?…佐藤なら暫く来ないと思うけど……」

由衣35「何でよ?」

仁36「いや…何か、あいつの友達が陰口言われたみたいで、そいつのことをを佐藤が悪く言っちゃったみたいでさ、それがバレて呼び出されてた。」

由衣37「そんなの、反省しなくてもはいはい言ってれば5分で終わるでしょ?」

仁38「それが…友達のことも関係してるうえにあいつの嫌ってる教師が叱ってるって理由もあって反抗してるみたいなんだよ。他の先生が言うには、あと一時間くらいはかかるからもう帰れって……」

由衣39「…バカじゃない……」

仁40「まったくだな。だからさ、中野は先帰ったら?あいつは俺が待ってるからさ。教師に見つかったらうるさく言われる。俺1人なら何とかなるけどお前まで面倒見れないし。」

由衣41「嫌だ。待ってる。帰らない。」

仁42「はぁ…言うと思った。でも我が儘言うなって。教師に見つかったら面倒だろ?って言っても聞かないよなぁ…。俺にどうしろっていうんだよ……困ったなぁ。」

緋乃43「…中野、上条を困らせてそんなに楽しい?」

由衣44「…津田………」

由衣ナレ45「そう、まさかこのことがきっかけであんなことになるなんて、このときはまだ考えてもみなかった……。」

episode2 end.





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