子供に嫉妬

「あなたのなまえー、入るぞ」

え?勝手に入るのかって?
あなたのなまえは彼女だから良いんだよ!

あなたのなまえの部屋に入るとあなたのなまえとガキンチョが居た。

「バギー…」
「…誰だァァァ?!」
「これは…」
「あなたのなまえ!誰との子だァ?!」
「違うよ!昨日寄った島の子、着いてきちゃったの!」
「なんだ、そうか…ってどーすんだよ!!」
「どうしよう…」

そんな会話をしているとガキンチョが話しかけてきた。

「だぁれ?」
「俺様はこの船の船長だ!」
「この子、まーくんって言うの」
「そうか」
「私ちょっと用事があるからまーくんと遊んでてくれない?」
「はァ?!何言って…」
「じゃあ、よろしくね!」

そう言ってあなたのなまえは部屋を出ていった。

どーすんだよ…。子供の扱いなんてわかんねぇし…。

「おいおっさん」
「おっさ…?!」

こいつだよな?!おっさんって言ったのこいつだよな?!

「おっさん、変な鼻だね」
「うるせぇ!」

なんだこいつ…。

「おっさんはあなたのなまえちゃんの何なの?」
「そりゃあ彼氏だ!」
「おっさんなのに?」
「なっ…!」
「僕あなたのなまえちゃんのこと好きなんだ…だからおっさんからあなたのなまえちゃんを奪ってみせるからね!」
「何だと?」
「まーくん、バギー、お待たせ!」
「あなたのなまえ…」
「まーくん、バギーと何してたの?」
「えっとねー、お話ししてた!」
「そっかー!仲良くなったみたいね!」

このガキ…派手に性格ひねくれてやがる。
あなたのなまえの前では子供になりやがって。

「よし、今から島に引き返すからな」
「ありがとう、バギー」
「えー、僕あなたのなまえちゃんと離れたくないよ!」

くそっ!あなたのなまえにベタベタしやがって。まぁ、コイツが島に帰るまでの辛抱だ…。

「このガキンチョ、どこで寝かせるんだ?」
「僕ここで寝る!」
「はァ?!ここって…あなたのなまえの部屋だぞ?!」
「私は別に構わないよ?」
「やったー」
「お、俺様もここで寝るからなっ!」
「バギーも?別にいいけど…」




そんなこんなで三人、川の字で寝ることになったんだが。
もちろん俺はあなたのなまえの横…じゃなく、ガキの横。
これじゃあ一緒に寝る意味ねぇよ!!





次の日。

一晩船を走らせた甲斐あってもうすぐで島に着く。

「残念だったな、ガキンチョ!ぎゃはははは!」
「こら、バギー!」
「う…」
「まーくん、もうすぐでお別れだね」
「あなたのなまえちゃん…やだよ」
「まーくん…」

ぎゃはははは!生意気でもガキはガキ。俺様には敵わないな!

「僕…あなたのなまえちゃんが好きだから離れたくないよ!」

コイツ告白しやがった?!

「まーくんありがとう、でも私はバギーが好きなの」
「何で?こんな鼻なのに?」
「だァれが赤っ鼻だァァ!」
「それにこんなおじさんだしピエロみたいだし…」
「メチャクチャ言いやがるな…」
「それでも僕よりこの人が良いの!?」
「まーくん、ありがとう」
「あなたのなまえっ?!」
「確かにバギーは赤っ鼻だし酒好きなおじさんだしピエロみたいだしたまに馬鹿だしお宝のためなら卑怯だけど」
「グサッ!!」

いくらなんでも傷付くぜ…。

「でもね、そんなバギーが大好きなの」
「そっか…でも僕諦めないからね!」


それからすぐ島に着き、ガキを降ろして出航した。

「どうしたの、バギー?さっきから静かだけど」
「あなたのなまえ…さっきの言葉、派手に嬉しかったぜ!///」
「…バギーはどうなの?」
「もちろん好きに決まってるだろ?!」
「よかった//」
「それに…俺様を支えてくれるのはあなたのなまえしか居ねぇからな!」



子供に嫉妬!!










(そういえばバギー、子供好きだったんだね)
(違っ!あれはガキが…)
(私、バギーとの子供が欲しいな)
(なっ?!//おっ、女を産めよな!//)
(何で?)
(なんででもだ!!別に嫉妬なんかしてないからなァ?!///)



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