昔々の物語。

ある所に赤ずきんと呼ばれている女の子がいました。

しかし赤ずきんが好んで着ているのは白色のずきんなんですけどね。

ある日赤ずきんはお母さんに頼まれて、村からやや離れた所に住んでいるおばあさんのお家にお見舞いに行く事になりました。

バスケットにはちょっとしたお母さん特製のミートパイやチーズが入っています。

幼女である赤ずきんがもつには少々重過ぎる気がしますが、赤ずきんには問題ないようです。

すごい幼女ですね。


「やぁやぁ、お嬢(ぜう)さん」


森を一人で歩いていた赤ずきんに誰かが声を掛けました。

赤ずきんは足を止めて、声の主の方を向きます。

そこには焦げ茶色の毛に覆われた狼がいたのです。

言っときますが、四足歩行です。

某海外ギャグアニメーションの狼みたいに二足歩行はできないのであしからず。

獣のくせになんで喋れるんだよ!も突っ込んではいけません。

メタ発言的に言えば、会話ゼロで物語を進めるのって難しいんですよね。


「…………悪・即・斬」


幼女はバスケットに潜ませていた、小型のリボルバー式の銃___S&W M19を取り出し打ち放ちました。

銃弾は狼の眼球を貫き、命を奪いました。

赤ずきんは徐に解体用のナイフを取り出し、首を切りました。

血抜きの為です。

返り血で白いずきんが所何処赤く染まっていました。

このために、彼女は『赤ずきん』と呼ばれているのです。


「また詰まらぬものを撃ってしまいました」


ふっと硝煙を吐き出す銃口に息を吹きかけた後、元の位置に銃をしまい込みます。

この幼女、村では”天才幼女ハンター”と呼ばれているのです。

体格に似合わぬ猟銃を引っさげて、狩人として今も活躍中のお婆さまに習って日々腕を磨いております。

例え、赤ずきんに撃たれなくとも、お婆さまを襲おうとしたら、今と同じルートですね。

どっちにしたって狼には死亡フラグが立っていたのです。

綺麗に解体した狼もお見上げにして赤ずきんはお婆さまの家に無事につきました。

後々も健やかに健康に動物を狩りながら暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。


「えぇ!!?俺の出番は!?」by狩人さん

「……必要ない」by赤ずきん




▼没理由
・オチがいまいち
・展開がいまいち
・というかみんないまいち
・書き直したもう一つの話を採用した




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