181正直で、でも不器用で

あの人は正直で、でも不器用で
私はそんなあの人を本気で愛していた

□□□

あの人は子供が好き
でもあの人はちょっと強面で、小さい子には少し怖かったみたい
そのせいか自分の子供にもちょっと引き気味だった
手に持っていたコンペイトウ
本当は自分で渡したかったんじゃないの?
渡せなかったみたいだけど

□■□■□

あの人は冷たくて、強い人
どんなになっても私は貴方とずっといたかった

正直で、でも不器用なあの人
手がもう届かない



182革命前夜、でも震える手

この腐りきった社会を変えるため、俺は剣をとった
明日、明日で全てが変わる
明日、王の首をとったら、この国は王制から解放される
逸る気持とは裏腹に自分の手は震えている
俺は___怖いのだ
もしも、明日俺達反乱軍が破れたのなら、妻を、仲間を永久に失うだろう
もしかしたら一族全てを____

夜明けはまだ遠い


183雑魚の管理人

(特撮映画の監督とその役者達)
監 督「実は、君達に言わなくてはならない事がある」
役者A「えっ、何ですか?」
役者B「また下らないことですかー」
役者C「あぁ、下らないことですね!」
監 督「まだ何も言っとらんだろう!」
役者B「はー、で何すかー?」
監 督「聞いて驚け!」
助監督「見て笑え!」
助&監「我等え___「「「はよ話せ(怒)」」」
(↑ネタ分かった人は三匹のあいつら思い浮かびました?)
監 督「何と!予算減らされちゃった☆」
ABC「はぁーーーーっ!!!?」
助監督「と、言うわけで雑魚をたくさん雇うお金がないので、
    こうなりました」
役者A「って、マネキンーーーっ!?」
役者B「…………動かんものを使ってどないせぇと?」
役者C「オー○事に電話しようかな………」
役者B「俺も転職しよ」
役者A「まったくです」
監 督「待ってくれ〜〜〜〜行くな〜〜」

(終われ☆)



184ひたすら弄走する条件


(ワガママ女と尽す男)
「ねぇ、駅前のドルチェのシュークリーム食べたい」
「あっうんすぐ買ってくるね」
「お昼ミートソーススパゲッティがいいわ」
「うん分かった」
「こっち来なさい」
「ん?何?」

ちゅっ

「いってら」
「/////」



185また会えたね

何度生まれ変わっても貴方のその手を離したくなかった
貴方との記憶を何一つ手放したくなかった
どんな手段を使っても

また貴方に会いたい

例え貴方が覚えていなくとも____

「また会えたね」を言うために


186尋常なる日常


朝起きて
朝食食べて
学校や仕事先に行って
やることやって
昼食食べて
午前と同じようにやって
家に帰って
夕食食べて
お風呂に入って
眠る

いつもの当たり前の毎日


187どうして、嫌い、と呟いた


どうして、嫌い、と呟いた
僕は君なしには成り立たないのに
全ては僕を否定するのか?
君だけは 肯定してくれたのに
君だけは 僕の存在を認めてくれたのに
君まで  僕  を  否  定  す る の ?





188コンチメンタルな一室で


洋館のとある一室に私は通された
ひどく凝った家の数々の装飾品が、場違いだよって言う
欧州かぶれだったのはあの人のお爺さまの代からだと笑っていた
そんな物で構成された一室
対して私はどうであろうか
一般的な生活水準よりも低い私の家
くたびれた様な古くさい物がぽつりとあるだけ
こんな私はあの人と一緒にいてもいいの?

「Shall we dance?」
「えっ?」
「気晴らしにダンスを一曲、踊ろうよ」

部屋の隅にある蓄音機に一枚のレコードをセットしたあの人
私の腕を優しく引いて曲にあわせて踊りだす
今だけでいいの



現実を忘れてもいいですか?






189週末には薔薇の花を


一輪のバラを君に

毎週末君に届けよう

愛を語らう紅いのにしよう

鮮血よりも艶やかな色を





190握りしめた体裁




「 貴 方 ニ 何 ガ 解 ル ! ! ! 」



何一つ、分からないよ

僕は何一つ言えないよ

君の気持ちが解らない



奇麗なだけの言葉は喉に閊えた







配布元:中途半端な言葉


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