091不確かな寡黙喪失


俺は”寡黙”な人だと言われる

言葉に表すのが苦手で、どうしても言葉数が少なくなってしまう

しかし、人格というものは全て同じままでいられるほど

俺の自我は強くない



つまりは

「うわぁぁぁぁあああぁぁあああぁあ」

叫ぶ時だってあるというのさ





092唇を噛んで隠した狂言


あぁ、あと少しでアナタはワタクシの仲間

孤独に打ち震えるワタクシの仲間

ワタクシに優しくしてくれたアナタがやっと手に入る

アナタがやっと堕ちてくれた



アァ、ナンテ スバラシイ!!!!



((どこまでも ケイサン して欲した計画的犯行))





093嫉妬を知った君


今日はあなたに 嫉妬という感情を打ち込まれました

あなたはとても不思議そうな顔をしてましたね



「コンナ 暴力的ナ 感情ガ アルンデスネ」



その声は少し悲しく虚ろに響いた





094均等を崩した鼓動


幼馴染という均一距離

支えて、抱きしめた

事故だったんだ

勝手に反応した心臓が



幼馴染を女性の一人としてみていることに気づかせた



_____もうごまかせない





095小さな小さな拒絶の芽


どうしてどうしてどうしてどうしてどうして

どうしてどうしてどうしてどうしてどうして

どうしてどうしてどうして    どうして   どうして !!!!



言うことを聞いてくれないの!!!!!!!!!!



何でそんな目で見るの!?

そんな目で見るな

見るな

見るなぁぁぁあぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!





096白紙に戻した出合い


”ごめん”

”ううん、気にしないで”



「あーあ、失敗」

「リセット押す?」

「うん」





097生け捕られた流れ雲


生け捕られた流れ雲

空に飛べない

生け捕られた流れ雲

泣き暮らす

生け捕られた流れ雲

村々を水底に沈めた

生け捕られた流れ雲

死んじゃった



これでおしまい





098錆び付いた崇拝


砕けてなくなった偶像が足元に散らばった

人がいなくなった土地

土地神は死んでしまったのだろうか?

あまりにも 憐れだ

彼らだって生きていたのに





099確信犯の恋心


俺は確信犯

あいつは絶対俺のことが好き

俺はゲームを始めよう

先に コクハク するのはどっち

ジャッチは天まかせ



さぁ 負けを認めな





100伽羅色の髪


○○の髪はキレイナ 伽羅色

ゆっくりとなでれば 嬉しそうに○○は笑った

○○みたいな明るい色

ボクはおまえの髪が好きだ






配布元:中途半端な言葉


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