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ひた隠しにしていても限界に到達するときはいずれ来る。
『はぁー…』
にっこり笑い続けて仕事をこなしてきた私。
『疲れた…』
だがついうっかり愚痴がこぼれてしまった。
「おつかれさま」
『っ!?』
立ち尽くす私の前にすっと差し出されたのはカップに注がれたインスタントコーヒー。声の主はなんと組織内随一のイケメン(個人的)、エージェント ケネディ氏である。
「大丈夫?」
『…ありがとうございますっ。それでは、いただきます』
「…君はいつまで経ってもよそよそしいよな」
『あははっ、そんなことありませんよ』
「仕事はどう?」
『…最近は、正直結構辛いです…』
渡されたカップに口をつけて猫舌に耐える。自分は幸福者、啜ったコーヒーはきっと人生最高の味だ。
「じゃあ『ぎゅー』しにおいで?」
『ぶっ!?!?』
その味と香りは一変して凶器に変わり、鼻まわって激痛をもたらす。
向こうはというと控えめに両手を広げて受け入れ万全の態勢で構えている。
『ゴッホ!?ゲホッ…!?なな何を仰って…!?!?』
何故至って真面目な顔のでいるのかケネディ氏よ。
しかし、相手は已然崩れない。
通常なら突然大分キモいで終了する局面も、切なげに潤ませて女を絆す甘美な瞳と、眉目秀麗フェイスを持ち合わすエージェント ケネディ氏の手に掛かれば甘い展開に大発展だ(個人的)。
呼ばれて行ける場所ではないのでたじたじしていると、なんと向こうからやって来てくれた。
―――ぎゅっ…
「これで多少名前の疲れは軽くなったかな…?」
おまけに声も素敵だなんて…。
ガッツリ抱き締められれば鼓動もわかるし、体温も体つきの感触もわかる。脱力して寄り掛かりたくなるくらい、然り気無く鼻を掠めた男物の香水も心地好い。
「仕事は無理しない程度に頑張るんだよ…?」
『はっ、はいっ…!!』
抜け出すタイミングがわからない夢の相手。
生涯最後かもしれないし、離してくれるまでくっついてようかな。
====PLAY BOY(27)====
ハニガンさんの刺客です。いつも頑張っている部下へ、大好きなレオンさんをお試しプレゼント、ちなみにレオンさんも興味ある名前さんに急接近。
「まぁ、最初はこんなもんか」
と、計算高いレオンさんは印象深い、可愛らしいキャラ作りをしておいて後々美味しく迫る予定です\(^o^)/
こんなゲロ甘何年ぶりじゃろうか…
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