禍玉

其れは、咆哮ではなく。
嗚咽に近いモノだった。
予想出来た者が居る筈も無く、絲の切れた首飾りの様に、



プツン



崩れ、散らばった。

虚しさを感じる必要性は感じ取れない。
必然、とでも言えば解るだろうか。
禍や偶然では無く、手にした瞬間から、其れは。




定められて居た。


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