RAIMEI340

真夜中に聞いたあの車の音の様に
山の向こうで轟く雷鳴の様に
何処かへ行きたかった消えてしまいたかった
線路さえ見えない最終列車の音
ベランダで煙草を燻らせ羨ましげに見下すだけの自分
やろうと思えば出来るのに

私は未だに煙草を銜えている

衝動等苦しいだけ苦いだけ
着の身着の儘飛び出す事も出来ずに
夢の中へ沈み行くのを待っている


prev / next

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -