掴めない肩

どんなに夢見ようとも
喉を枯らし血を吐くほど叫ぼうとも
繋げた言葉は足りなくて

もう君に アタシの声は届かない

振り返れと願っても
どんなに言葉をぶつけても

アタシの手は君の肩を掴めない

君に付けられた傷は刻まれるほど深かった

紅く熟れ 血が枯渇し
傷が癒えようとも
時折酷く痛み出しては
君だけ捕らえられずに

アタシは君に捉えられたまま

君をこの手に抱く幻想を
見続けてるんだ


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