ダークサイドで会いましょう
如何ばかりかの自尊心
顔色を窺う間抜けな境界例
濃度を下げる瘢痕
どれ程無意味かを咎め糺す海月は居ない
何故って
大嫌いだからさ
疾うに知っていると思っていたのに
其れ程迄に驚くの
凝固作用
切迫乱心
込み上げたのは得も云われぬ感情論
泣くのは、不得意よ。
乞い過ぎたの
手に入らないと知っていたのに
逃げ過ぎたの
心労が溜まりに貯まって爆弾を抱えているわ
愚かしい
憤ろしい
苛立たしく思うのは此の世界を嫌いつつも此の世界以外では生きてはいけない弱さを併せ持つ浅ましい自己愛
逃げ出したんだ
色が違い過ぎて
音が違い過ぎて
質量が違い過ぎて
距離が違い過ぎて
居たたまれなくなって逃げ出したんだ
『泣くのは、不得意よ』
結局最後に遺るのは空に貼り付いた薄い月の様なケロイド
prev / next