sugarシャトー

(此処も、もう駄目だったのね)

知らない振り
みないふり
気付かないフリ

(ああ、砂糖の城が崩れて行くわ)

最後だと思って居ました
骨を同じ場所に埋めるのだと思って居ました

(嫌、よ)

永遠不滅だと
採れたての蜂蜜の様に濃く
噎ぶる様に濃密に

小さな亀裂は
やがて柱を砕いた

(塞いだと思って居たのに)



頭に蟲でも涌いたのか知らね。


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