天球儀

海の果てに行って
船のまま宇宙へ飛び下りる

太陽が傍観していても
月が手を伸ばしていても

その光さえ薙払い
墮ちて行く

天皿も見えなくなって
星もなくなって

自分の姿さえ見えない闇の中で
浮遊感さえなくなって

着地したのは


いつもの布団の中


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