キャラ紹介 | ナノ



■ヤマダ

TOUKAI作品史上類を見ない、もっとも主人公らしからぬド鬼畜主人公。

自称「車掌兼、病手線ゲーム支配人」な胡散臭い男。道化の仮面をつけた駅員スタイル。
背は高く、体は細いのでひょろ長いイメージを受けるが、ちょっと力を込めれば人の頭を西瓜のように割れるパワーを持つ他、瞬間移動レベルの移動速度、ライフルのヘッドショットにも動じない耐久力を持つハイスペック運転手。ついでに無駄美声である。

その正体は、死にたがりの人間の意識を攫い、死にたいという気持ちとそれに関するを奪った状態で死に直面させる「病手線ゲーム」を行う呪い。言うなれば地縛霊。
山手線という限定された場所に深く根付き、自身が生み出したもう一つの山手線こと病手線に人の意識を巻き込む程の力を持ってしまったとんでもない奴。

チート級の身体能力を持つのは、病手線の中に於いて彼は文字通り支配人であり、浜渕京平(はまぶち・きょうへい)に生み出された呪いそのものである為。
京平であって京平ではないので、彼の意志と記憶を持っている複雑な存在。

京平(自身)の意志に従って、日々山手線で死にたがりの人間を相手に憂さ晴らしとも言える「病手線ゲーム」を行い続けている。
誰かが病手線ゲームをクリアするまで彼の憂さ晴らしは続き、巻き込まれた人々は心に常に死の恐怖を抱えたまま生き続けていく。

京平とはまた別の存在である為、心の底ではより生き汚くもたくましい生者が病手線ゲームをクリアし、京平の呪いを断ち切ってもらいたいと望んでいる。
”お還り”したいのは他ならぬ、彼ら自身。

ヤマダ、と名乗っているのは、京平であって京平でない存在である為。あと、千咲の代弁者としての意味で。

歳は死んだ当時のままで24歳。あの妙なハイテンションは、ゲーム用に作ったキャラであり、本当の性格は京平のそれと同じ。
仮面を付けているのは雰囲気作りと、顏を見られたくない一心。死に顔は曝すものじゃないのだ。



■浜渕京平(はまぶち・きょうへい)

ある意味本作の主人公でありラスボス。病手線ゲーム生みの親にして、呪いの正体。

幼馴染にして恋人・山田千咲(やまだちさき)が病により十七歳でこの世を立ち、彼女の最後のワガママを糧に、悲しみを乗り越えて、たくましく生き続けていた。
しかしそれから七年後、出勤中に出くわしたサラリーマンが自殺しているのを止めようとして、彼に線路に突き落とされ、無念の死を遂げることに。享年二十四歳。

ザ・ゲーム・バースで書いた通り、このサラリーマンは死にたいと望んでいながら死ぬ気がなく、人を殺して人生を終わらせて投げ出そうという考えの持ち主で、京平はこれに巻き込まれて死んでしまった。

その強い未練と怨念が山手線に残り、もう一つの山手線こと病手線や、呪いの執行人ヤマダを生み出した他、千咲の魂までもを呼び出した。
ようはこいつが千咲厨であったことと、リーマンが馬鹿やらかしたせいでこうなった。

最期にやらかした呪いがとんでもないだけで、京平自身はとても真面目で努力家な好青年。
ただ、千咲のことを好き過ぎた。それが全ての悲劇の始まりだった。

名前の由来は京浜東北線。













×
- ナノ -