「アホだな」 「でもそこがいいんでしょ?ねえ?」 「自分で言うか普通!」 言いながらシズちゃんの膝の上に馬乗りになりわざとらしく眼前に乳首を寄せて、さぁ早く吸ってよと目でウインクしてみせた。 最初は完全に焦ってオロオロしているようだったが覚悟を決めたのかサングラスを外して、ギロリとこちらを鋭く睨みつけてきた。 「食いモンで遊ぶような奴には、容赦しねえぞ」 「いいよ、かかってくれば?」 挑発の言葉を言い終わる前に脇の下あたりを両手で掴まれて痛いなぁと思っていると、チョコレートのかかった部分に衝撃が走った。 「…ッ、そんなにがっつかなくてもいいんじゃない?」 ただでさえ常人より力が強いというのに手加減無く先端に吸いつかれて顔をしかめたが、強烈な刺激に一瞬で脳が破裂しそうなほどだった。 額をぴったりと肌にくっつけられて髪がふれるのが少しくすぐったかった。 あまりの責めに首から下がぶるぶると無意識に震えてきて、熱のこもった息が時折口から漏れていった。 顔が見られていない分だけマシだったが、とても平気な表情をしていられる場合ではなかった。 まだ乳首しか舐められていないのにこんな有様とは考えたくは無かったが、毎回毎回乱暴に抱かれてきて次第に体も慣れてきてしまったのかすぐに反応するようになった。 不本意ではあるが、下半身はズボンの中で窮屈そうになっているようだ。 「ったくもうチョコはいいっつったのによぉ、ほら全部舐めてやったぞ。なんか別の色になってるけどな」 「あれだけ噛みつかれたんだから当然だよ。少しは自重して欲しいんだけど」 「そりゃてめぇのほうだ」 左側の胸元は周辺が薄ピンク色に染まっていたが、それが派手に噛みつかれたからなのか恥ずかしさから色が変わってるのかはわからなかった。 それを眺めて満足したように口を歪めたシズちゃんが、反対側の乳首にも吸いついた。 「…っ、くぅ……!」 ギリッと歯で食いしばったがわずかに声が唇から漏れてしまった。相変わらず強い吸引力でそこ全体を引っぱっていた。ちぎれてしまうかと思うぐらいだ。 やがて見計らったかのように吸うのをやめて、舌で先端をぐりぐりと押しはじめた。だが舌は鋼のような硬さがあってズキンッと痛みが走った。 「ちょ、っと…もうすこし優しく、してよ…?」 しかし痛みはあっという間に体の内側で変換され、どんどん下に血が集まってくるようだった。舌の上で転がされる度に知らず腰が跳ねるようになってきた。 意識を集中しなければすぐにでも淫らな叫びが口からはきだされてしまいそうだった。 暫くそのままいじられて気が済んだところで放されたが、すっかり息はあがっていた。 「あー…確かに下も舐めろってのはあってたなぁ。ちょっと吸われただけなのにもうそんなになりやがって、随分な淫乱だよな」 「誰だよ俺をこんな体にした奴は?最初の頃なんか明らかに拒んでたのに」 「さぁ知らねえな?」 会話をしながら手慣れた動作でズボンと下着を脱いでいった。シズちゃんのほうは着衣の乱れさえなく涼しい顔をしているのが憎たらしいぐらいだった。 服で圧迫されていた部分が解放されて、ほっと胸を撫で下ろした。随分と先走りの液体もあふれていたようだったけれど、気にしないことにした。 「さてどうすっかな、このまま素直にしてやんのも芸がねぇしな…あぁそうだ」 「ん?なに、どうしたの?」 ポケットから何かを取り出したのが気になってじっと見つめていると、俺が女の子を通じて渡したチョコレートの包みがどうしてか握られていた。 なんでここで?と思っていると目の前で包みなど気にせず乱暴にビリビリと破いていった。 箱の蓋を開けると中身はトリュフチョコが4つほど入っていた。それぞれが違う種類のもので、さっきまでの安っぽい甘さではなく上品そうな香りが漂ってきそうだった。 「おいイザヤ、こっから降りて俺のほうに尻向けろ」 「急になんなの?なにがしたいのかわかんないけど、あまりいいことじゃないよね?」 「いいからさっさとしろ。尻叩かれたいのか?」 さすがにそんな変態的な趣味はなかったので渋々と膝の上から降りて、目の前のテーブルに手をつきながらシズちゃんの座る方向に腰をつきだした。 「お前から貰ったありがたいチョコも食べてやるよ。ただし一回てめぇの中で溶かしたやつだがな」 「……は?そ、それってまさか…」 「ちょうどいい大きさしてるしな、このチョコレートを突っこんでやるよ」 顔を青ざめながら後ろを振り返った時には、もうシズちゃんが体に手を掛けているところだった。 text top |