「えっ、え?これ、どういうこと…?」 「尻尾もすげえ感じるんだろ?ちんこみてえに縛ってやったら気持ちいいんじゃねえか?」 「意味、わかんないっ…とにかく外してよ、これじゃ動けないっ」 「動けねえのがいいんだろうが。ほらこっちにも垂らしてやるから喘いどけ」 「ふ、にゃっ…!?」 顔の前に突き出された二本の尾尻には首輪と同じベルトが巻きつけられて、鎖が伸びていて先端が首輪と連動している。つまり一定以上には尻尾を動かすことができず、多分歩くこともできないだろう。 手足を縛って動けなくするより悪質で、無理矢理外そうとすれば尻尾の性感帯が刺激される。とんでもないことをしてくれたと睨みつけたが、構わず股間の中心に残ったマタタビエキスがぶっかけられた。 「あっ、ぁ、やぁ…なんで、どうして、こんなことして、っ、なにするの…」 「手前をもっと気持ちよくさせるだけだぜ?」 「もう、いいってぇ…っ、んちゅ、う、ぅ…は、ぁ、っ、おいひぃ、んにゃ」 尻尾につけられたベルトを外そうとした指は、いつの間にか自身の性器を握っていた。そして絡みついているマタタビエキスを塗り広げて、たまらず手のひらについたものを口に含んで舐めた。 舐めている間に反対側の手で性器を弄り、すべて綺麗に舐めたら今度は手を入れ替えてマタタビを味わいながら自慰をする。尻尾を締めつけられていることなんて些細なことに思えてきてしまうぐらい陶酔していた。 「マタタビいっぱい貰ってきたからよお、ここにも入れてやるぜ。さっき自分で弄ってたから慣らさなくていいよな」 「はぁ、っ、んぁ、え?…入れるって、まさか、それ全部っ…」 俺の太股を掴んでポケットからまた取り出した小瓶を見せつけてきたので、手を止めて青くなる。結構な量があるというのに、直接中に入れるなんて冗談じゃないと思った。 少し舐めただけでもこんなにはまってしまっているのに、体の中に入れられすごい勢いで媚薬が効いてしまえば発情は止まらない。どうなるかわからなかったのだ。 「こぼさず全部飲めよ。そんで滅茶苦茶に発情しちまえ」 「ま、待って…ちょ、っと、やだ、って…あ、つめた、あっ、んああぁ!?」 焦りながら止めようとしたが体を起こそうとすると尻尾が引っ張られ快感が走る。その隙に瓶の先端を後ろに押し当てられて、傾けながら突っこまれてしまう。 冷たくちょっとどろっとした粘液が入りこんで、だけどすぐに甲高い声があがり熱くなる。腰をカクカクとくねらせて逃れようとしたがどんどん奥に溜まっていく。 「あ、っ、にゃ…んぁ、あっ、う、ふぁ、んにゃ、にゃう、にゃ、あ、んぁ…!」 「いいぞすげえエロい顔になってるぜ。たまらねえな」 もう理性なんて働いていなかった。全身を駆け抜ける疼きに、何も考えることができないまま濡れている自身を激しく擦りあげる。まともな言葉も吐けないまま喘ぎ、うっとりと笑っているのが自分でわかった。 いつの間にか頭の中で、猫だからしょうがない。獣だから欲求には逆らえないんだと逃げの言葉が浮かぶ。 「またイくか?いいぜ、臨也」 「ふにゃぁ、あ、いっ、ひゃ、う…で、る、っ、きもちい、いの、あ、やめられ、なっ、あ、んああぁああ!!」 チリンチリンと鈴を鳴らしながら我を忘れて喘いでいると、瓶で中を擦られてそこがちょうど気持ちいい部分に当たってしまい背中を逸らした。そのまま精液をコートやシャツにまき散らしながら達してしまう。 媚薬のせいなのか、猫になったからなのか、普通では考えられないぐらい激しく吐き出す。勢いがつきすぎて残骸が顔にまで飛び散った。 「あっ、はぁ、あ、にゃ…んぁ」 「よかったか?じゃあ次はこれだよな?」 「ん、え?やぁ、あ、まさか…それ、入れるの?」 「当たり前だろうが」 「やっ、いやらぁあああっ、あ、んああぁ!!」 肩で息をして呆然としていると、余韻に浸る間もなくベルトで縛られた尾尻が二本シズちゃんの手で引っ張られる。それですぐに何をされるか察したが、抗議した時には一本を後ろに捻じ込まれていた。 目の前で尻尾が埋まりベルトで固定された部分まで綺麗に挿入される。慌てて手を伸ばして引き抜こうとしたが、その両手首を掴まれる。待っていたとばかりに両手にもベルトが巻かれて手枷を嵌められてしまう。 「そ、んなっ、あ、んやぁ、なんれぇ…うぁ、あ、いやぁ、っ!」 「手癖の悪い猫には必要だろ?もう勝手に弄らせねえよ」 「いじわるっ、んぁ…やだ、やだぁ、あ、やめ、って…」 手枷にも鎖が嵌められて首輪と尾尻のベルトに繋がれる。つまり少しでも体を起こしたり、手を動かしたり、尻尾を振れば性感帯が刺激されてしまうのだ。カタカタと震えながら今の姿勢を保つことしかできず、足を閉じることもできず辛い格好を強いられる。 前の時よりも激しく苛められていることに、そろそろ疑問を持ち始めていた。どうして俺がこんな目に、と恨みがましく見つめながら尋ねる。 「俺っ、なにもしてないのに…っ、シズちゃんに、なにかした?だったら、謝るから、っ、もうこんな、酷いこと…」 「ん?別に怒ってねえぞ。ただ猫のグッズみてたらいろいろ臨也にしてみたくなっただけだぜ。まあ俺の趣味だ。自分から謝ろうとするなんてすげえ可愛いな、どうした?」 「なにそれ…もっと、悪い…っ!」 「怒るなって、言う通りエロいとこ見せてくれたら後でご褒美もやるぜ。ほらいいからもう一本いくぜ」 目の端に涙を溜めながら尋ねたが、俺の勘違いだったらしく全くどうでもいい言い訳を告げられて頬がかあっと熱くなった。ただのわがままかよ、と視線を強くするが意外そうに目を瞬かせながら優しく頭を撫でられる。 しかし手元は残りの尻尾を掴み後孔の入口に添えられる。これ以上は絶対にダメだ、と頭ではわかっていたので止めさせようとした。でも鎖と鈴がうるさく鳴るだけで、それ以上は無理だった。 「はいら、ないって…ねえ、ん、にゃああぁ!あ、ぁ…んぁ、あ、ふぁ、ひぅ、っ…あぁ、はぁ、あ、っ…!」 「こんだけ柔らかかったら入るだろ。しっかり二本の尻尾入ったぞ。猫になったら感じるところが増えるっていいな」 「シズ、ちゃ、あ、ぁ…やめれよぉ、ねえ、あ、おかひく、なるっ…きもち、よすぎれ、っ、ほんとに、ねこみたいに、なるからぁ」 「いいぜ、人の言葉しゃべれなくなってもちゃんと飼ってやるよ」 かなり無理矢理後ろに尻尾が入れられて、隙間から少しだけマタタビエキスがこぼれる。中がぬるぬるなおかげで二本も尻尾が入っていても問題はなかった。 一本が細いのでまだよかったけれど、感じる箇所は二倍なのだからとんでもなかった。快感に耐えきれず涙をこぼしながら、自分でも口走っていることの意味がわからなくなってくる。 すべての意地とか羞恥心を捨ててもっと気持ちよくなりたいという欲求がどんどん高まる。獣としての本能が抑えられなくて、嫌だ嫌だと頭を振った。 「やだぁ、あ、やぁ…っ、シズちゃ、シズちゃ、ん…ひ、うぅ」 「俺は手前が猫だろうが、人間だろうが、臨也ならちゃんと愛してやるよ」 懸命に何かを訴えるようにシズちゃんの名前を呼んだが、快楽に流されてみっともないところを見せたくなかっただけだ。愛してやる、とはっきり告げられてぶわっと視界が涙で歪む。 秘かに不安に感じていたことをきちんと言われ、挙句に慰めるように頬を撫でられたらもう満足だった。我慢する必要も、一人で勝手に不安になる必要もないんだと吹っ切れて甲高い声があがる。 「はっ、ぁ、ああぁ、にゃぁ…んぁ、っ、うぅ、ふにゃ、にゃ、う…あっ、あぁ、んぅう!」 「おい、そんなに我慢できなかったのか?何も言ってねえのに自分で引っ張りやがって」 強引にシズちゃんから二本の尻尾を奪って、手首が不自由なのにも関わらず勢いよく引っ張って出したり入れたりを繰り返した。ただ気持ちよくなることしか頭に無くて、無我夢中だったのだ。 中で激しく擦られて尻尾もそこも疼き出すともう止まらない。硬くなった自身は三度目の絶頂に向かい反り返り、獣のように舌を突き出して涎を垂らして喘いだ。 「しょうがねえな」 「んぐ、っ、う…んぅ、ふっ、んぁ、っ…うぅ、ん、っ、んにゃぁ」 呆れたように笑った後シズちゃんに口づけをされて、互いの舌が中で絡まる。だけど予想以上に激しく噛みつくような乱暴なキスをされて、胸がきゅうっと熱くなった。俺だけじゃなくてちゃんとシズちゃんも興奮していると。 暫くしてまた目の前に性器が突き出されたので、上目遣いに見つめながら舌っ足らずに懇願した。 「それ、っほしい…っ、おっきいの、なめて、しゃぶって、おいひぃ、シズひゃんの…」 「じゃあしっかり舐めて俺のも飲めよ」 「うん、っ…あ、んあっ、ふ、ぐっ、んぅうう、ふぅう、んちゅ、むう、んっ…!」 さっきは少し舐めただけでイかせることができなかったので、今度こそと顔の横に差し出された性器に貪りつく。まだ少しだけマタタビも残っているし、勢いよく吸いつきながら手も動かしていると口内でシズちゃんのが大きくなった。 上も下もどこもかしこも気持ちよくて幸せだと瞳だけで訴えると、最後の性感帯の耳を撫でられた。ゆっくりと愛しむように大きな手のひらで弄ばれて、限界を迎える。 「ふうぅ、ぐ、にゃ、ぁ、あっ…はっ、あぁ、うぅうんうぅっ!ぐ、う、ふぅううっ!?」 息もまともにできないぐらい声をあげてまた達したが、シズちゃんが突然腰を押し付け喉奥に性器を擦りつけてきたので目を見張る。だけど直後に口内におもいっきり白濁液が流し込まれて、瞳の奥でチカチカと星が光った気がした。 胸を上下させて必死に飲みこんだけれど勢いがありすぎて激しくこぼれてしまう。それを勿体ないと感じながら出来る限り啜って舐め取った。 「ぷはっ、はぁ、あ、あ…んにゃ、ぁ、う」 「もっと我慢しようと思ったのにダメだったな。悪いな、次はちゃんと出す時は言うからよ」 「ん、ちゅ…っ、う、んぁ、ふぁ、うにゃ…」 申し訳なさそうに謝られてポンポンと頭を撫でられた。多分合図もなしにいきなり射精してしまったからだろう。そんなことはいいからまだ欲しいと、とろんとした瞳で見つめながら微笑んだ。 自分も達したばかりなのに、まだ発情はおさまらずそれどころかこんな尻尾だけでは物足りないと思う。だから強引に尻尾二本を引き抜いてお願いした。 「にゃ、んぁ、あ…にゃ、う…」 「ああわかった」 ちゃんと言葉を発したつもりだったのに、本当の猫みたいに弱々しい鳴き声が漏れてしまい耳まで真っ赤になってしまう。慌てて言い直そうとしたが、シズちゃんには充分伝わったようで軽く頬にキスを落とされた後に抱きしめられる。 恥ずかしさで顔を覆いたくても拘束されているのでできなくて、唯一動く耳をプルプル震わせていると足の間に座り熱く滾る塊を押しつけられた。待ち望んでいたものが嬉しくて、うな垂れていた耳がぴんと立って少し尻尾も震えてしまう。 「うぁ、あ、にゃ…シズ、にゃ、あ…」 「待たせたな臨也、今度は俺のでイきまくれよ」 「ふにゃ、ぁ、あっ、あ、んぁあああっ…!!」 シズちゃんのものが後ろにおもいっきり入れられて一瞬で最奥まで届く。さっき尾尻二本を受け入れていたけれど、やっぱりこれがいいんだと体も心も満たされる。 すぐさま前後に腰を揺すられたので、バーテン服の裾にしっかりとしがみつく。手が自由だったらもっとちゃんと背中に抱きついていたのにと思いながら、激しく揺さぶられて鈴の音がひっきりなしに響き渡っていた。 「中ぐちょぐちょだな。食いつきがすげえ、やっぱ獣はいいな」 「はぁ、ぁ、っ…ん、にゃぁ、あう、あつ、おっき…っ、ぁ、ひ!」 「でもまだ入るよな?こんだけ柔らかかったら、一緒に入るよな、よし」 「えっ、え、んやぁ、っ?…っ、に゛ゃ、あ、あ゛ぁあぁああっ…!!」 いつもより嬉しそうに弾んだ声を出していたが、突然何かに気づいたかのように尻尾を一本掴み自身を引き抜いた後に強引に捻じ込まれてしまう。すぐには何が起きたかわからず喉から悲鳴を絞り出していたが、いつの間にかまた射精していた。 だってまさかシズちゃんの肉棒と俺の尻尾が同時に体の中に入れられるなんて思っていなかったから。あまりにも強い快感に耐えきれなくなってしまうのはしょうがない。 「尻尾がふさふさしてっから俺は結構気持ちいいぜ。まあでももう一本は無理か?また今度入れられるようになればいいからな」 「あっ、ぁ…ん、にゃ、ぁ…ふぅっ、く」 もうお腹は白濁まみれでどろどろで気持ち悪かったが、それよりもシズちゃんのと一緒に尻尾が入っている方が気になってしょうがない。こんなことが本当に現実なのかとびっくりするぐらい、結合部には二本の大きさの違う異物が入っている。 とっくに体の力は抜けきっていたけれど、足がガクガクと麻痺していて止まらない。意識はほとんど無くて本当に本能だけで腰が動いていた。 「大人しくなってどうした?もう疲れたか?まだまだこれからだぜ」 「はっ、は…ぁ、あ、あぁあっ、ふぁ、あ、っ…あにゃ、ぁ、んあ!」 「ここ好きだろ?ほらまた元気になってきたぜ、まだマタタビもあるからよ。ほら尻尾自分で擦ってみろ、こうやって」 「あっ、あぁ、つめた、ひっ、あ…やぁ、あ、っ、う…」 シズちゃんに知られている俺の気持ちいいポイントを突かれ、追加のマタタビを顔や体にぶっかけられ、残った尻尾を自分で擦るようにと握られる。全部言われた通りに体を捩らせ腰を振り、舌で唇を舐め、手の中の尻尾に刺激を与え続けた。 そうすれば優しく声を掛けられ褒められたので必死に繰り返す。シズちゃんが言うから、教えてくれるから、撫でてくれるから。もっと俺のことを見て構って欲しいと思った。 「そろそろ中に出すぜ、っ…可愛い声聞かせろよ」 「ん、にゃぁ、あ、きもひ、いっ…いい、っ、ぁ、あ、う…シズひゃぁ、あ、にゃ…っ!」 前に猫化してしまって以降は絶対に自分から気持ちいいとは言わないと決めていたのに、あっさりと口に出してよがる。こんなにもすごいセックスをしてしまって、もう後には戻れない恐怖を感じていたが背筋がぞくぞくした。 性器をおもいっきり奥に押し付けられて深く繋がったと思った瞬間に体の中に熱い迸りを受けて、一瞬何もかもがわからなくなってしまう。 「ひっ、に゛ゃあぁあっ…あっ、ふにゃぁ、にゃっ、にゃう、うぁ、あぁんぅうっ、にゃ、にゃうぅ…!!」 驚きでぎゅっと尻尾を掴んでしまったことから全身が跳ねるほど快感を受けて、もう何度目かわからない精を放っていた。さすがに入りきらなかった中身が隙間から溢れマタタビと精液が混じったものが後ろから溢れる。 好きなマタタビの香りと雄の匂いにまた欲情してしまう。もうきっと当分はおさまらないだろうなと感じていた。 「いいか、これからは勝手に自分で弄るんじゃねえぞ。して欲しかったらちゃんと俺に言えよな、臨也」 「ん、にゃっ…ふぅ、んっ」 だらしなく開いていた唇に軽く吸いつかれて耳がピクピク震えたがすぐに頷く。動く限り体をすり寄せるとしっかりと抱き返してくれたので、煩わしいことなんて考えず甘えることを覚えた。 シズちゃんの胸に顔を押しつけると、チリンと一度だけ鈴が鳴って暫くの間背中を撫でられていた。どろどろでぐちゃぐちゃだけど、猫もいいものなんだなとぼんやり考える。本気でお金を積んだら猫耳と尻尾を手に入れられるかな、と真剣に悩み始めていて。 俺がシズちゃん専用の家猫になる日までそう遠くはなかった。 text top |