「いや、ちょっと待ってよ…!俺だって抵抗したよ?だけど無理矢理…」 「言い訳はいらねえよ」 「……ッ」 明らかに怒っている声が聞こえてきて、そのあまりの怖さからなのか緊張の糸が切れたからなのかはわからなかったが、ずるずると壁を伝って床に座りこんでしまった。 頭の中で必死にどうしようかと考えていると、いきなり首元に手が伸びてきて、あっと気がついた時にはカチリという音が響いていた。 「やっぱりこの赤い首輪は手前にお似合いだよな?ご主人様?」 「シズ、ちゃん……」 とても飼い主に対して言う言葉遣いではなかった。まぁ元々いくら躾をしても従おうという気はないみたいだし、そんなことをいちいち考えている場合ではなかった。 そっと首につけられた首輪に手をふれながら、上目遣いで必死に見上げて瞳だけでなんとかわかってもらおうと試みた。 「そんな顔したって騙されねえぞ。大体人間ならまだしも、なんで犬なんかに犯られてんだ。それが一番気に食わねえ」 「俺だって知らないよ…でもどうしてかわかんないけど、俺が犬を飼ってて獣姦してるなんて性質の悪い嘘が流れてるみたいでさあ」 さっきありのままに四木さんに聞いた事をそのまま告げていた。だからあまり気にしていなかった。バターに含まれている媚薬の効果で全身疼いてたまらなかったし、頭が働いていなかった。 だからいきなり服を掴まれて首が絞めつけられた時には、わけがわからなかった。 「うっ…が、ぁ……ッ!」 「嘘なんかじゃねえよ。飼ってる犬に毎回こうして首輪嵌められて、後ろから犯されてるじゃねえか。飼い主の癖に獣に奴隷同然に扱われて、悦んですっかり淫乱になったよなあ!」 そう怒鳴りつけられて、今度は急に手が離された。そのまま重力に従って床に倒れて、おもわずその衝撃で後ろに刺さっていたバイブが外れてしまった。 「あっ…だめ、あ、ああぁ…漏れ、ちゃ…やだ、こんなのッ!?」 蓋を失った穴からは濁流の勢いで白濁液がこぼれていって、焦りながら手で塞ごうとした。床にどんどん広がっていく水溜りに泣きそうになりながら、指を入れて止めようとした。 だけどその時手首を掴まれて阻止されてしまった。驚きの表情で目を見開いているうちにも、すごい勢いで滴っていく。 「なんだ、そんなに他の犬に出されたもんがいいのか?獣臭い精液のほうがいいのか?」 「ちがう、って…!こんな、漏らして、るみたいなのが…嫌だから…っ」 背筋を丸めて微力ではあるが必死に穴の周辺の筋肉をきゅっと引き締めて、こぼれるのを少しでも止めようとした。それなのに、そんな動きですら気に触るのか強引に床の上に倒されてしまう。 おもいっきり汚れた精液の上に滑って転がる形になってしまい、尻や足にお気に入りのコートまでもが犬の精液まみれになってしまった。 「チッ……おい、これ舐めて奉仕しろ。俺のぶっかけてやるから」 「え?って、いきなり…や…っ、う、ぐっううん…!!」 俺が転んでそっちに気を取られているうちに、ますます不機嫌になったシズちゃんがズボンを脱いで下半身を堂々と晒し、なんでか既に勃起しているペニスを突き出してきた。 こっちは避ける暇もなく慌てる口の中に押し込まれてきて、もう少しで歯を立ててしまうところだった。すぐに目を瞑って唇を吸い付かせると、それだけでビクビクと反応をして嬉しかった。 基本的に性欲には素直な獣なので、こうしていると体はかわいらしい一面を見せてくれる。それがたまらなく嬉しかった。 「なんだよ、そんなに嬉しそうにしてたらおしおきにならねえだろが。手前はいつもそうだよな」 「ん、っ…うぅ……っ、う!」 ため息をつきながらあきれたように言ってきて、少しだけ照れくさかった。確かにシズちゃんに指摘される通り、いつの間にか乱暴にされることに慣れるどころか、自分から悦んで求めていた。 はじめは全力で抵抗したというのに、無理矢理押し倒されて犯され続けるうちに、心より先に体が堕ちてしまったのだ。 だからまだこんな獣と人の間の化け物の癖にこんな惨めなことをされて、という悔しい気持ちが残っていないわけではなかった。 けれどもそれ以上に傍に居てぬくもりを感じれば感じるほど、勝手に体が欲してしまっているのだ。きっと今一人になってしまったら耐えられない、と確信できるほどに。 「犬のも舐めたりしたのか?俺のより美味かったか?」 「ふ、んうぅん…っ、んぅ……」 ゆっくりと首だけを左右に振って違う、と意思表示をした。きっと舐めてさえいないことをわかってての、質問だと思った。 もし本当に犬のペニスを咥えていたら、また臭いで感ずかれている筈なのだから。意地悪だなと思いながらそれを態度には現さず、ただひたすらかなりの大きさのモノに音を立てて吸い付いた。 元々情報屋という仕事を始めた頃から自身の体を使うことは慣れていたのだが、慣れていたからこそシズちゃんが規定外なのがすぐにわかった。 完全にそこは犬と変わらないようで、見た目には長細くてスラリとした形だったのだが、いざ内で蠢くと成長するかのように太くなり衰えを知らない。 やっと最近になって最後までつきあえるようになったが、何度も何度も疲れ果てて気絶してはその間にも犯され続けていた。 昼夜問わずに襲われて、実は四木さんに怒られる原因になった仕事の件もシズちゃんに迫られて予定した時間に出掛けることができなかったからだった。 情報はまるで生き物のように動いて変わっていくので、少しの油断が命取りになるのだが、今回はまさにその例だったのだ。 「おい、さっきから集中してねえんじゃねえか?ちゃんとやらねえと突っこまねえぞ」 「ッ!う、んぐうぅぅ!…っ、う、んんぅ…ふうぅ…」 別にぼんやりとしていたわけではないのだが、首輪を乱暴に引っ張られたことで最奥まで塊が飲み込まれて、えづきそうになるほど苦しかった。 唇の端からこぼれる唾液も増して、喉の壁をノックされる度に生理的な涙が勝手に瞳から溢れて頬を濡らしていった。 さすがに長い間こうしていられるのは辛かったので、根元を両手で掴んで、頭を前後に素早く振り動かし始めた。 「ふっ、うぅ…っ、ん…うぅ、ん…」 ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が部屋に響いて、俺の息遣いもシズちゃんの息遣いもどんどん荒くなっていく。やがて手と口の中でむくむくと膨らんでいって、そろそろ限界だと感じた。 その瞬間にペニスが強引に引き抜かれていって、はっとした途端頭上から生あたたかい粘液が雨のように降り注いできた。 「ぷはっ、あ、あああああっ!…は…あつ、っ…すご、これっ…」 人間で言うところの何十人分かの白濁液が、びちゃびちゃと派手な音をさせながら全身をどんどん白く塗りつぶしていった。濡れた服がぴったりと肌に貼りつくぐらい、すごい量だった。 さっき体の中から吐き出した犬の粘液で滑って汚れたが、それをすべて塗りつぶして上書きするようにぶっかけられていく。 とても目を開けていられなくて終わるまで瞳を閉じて、精液の洗礼を受け続けた。やがて全部が終わった頃にゆるりと瞳を開けると、満足した表情でこっちを見る瞳と目が合った。 「これで綺麗になっただろ?」 「はは、確かにもうシズちゃんのしかわかんないよ。まったく精液漬けにするなんて酷いなあ」 唇の上に残っている白濁液を舌でぺろぺろと舐め取りながら、お互いに熱の篭った瞳を交錯させた。 「じゃあ次は体の中も洗浄してやらねえと、なあ?」 text top |