「遅かったか!!」

『最悪です。ディーノさんのせいです死ね』


「だ、だから悪かったって名前――おまえら!!9代目とケガ人を!!」



俺がかけつけた時には一足遅かった。向こうから連絡を貰ったときにすぐに行けば良かったのだが、俺一人では手に負えない連絡だったのだ。

そこに運良くもディーノさんが目の前を通って、訳も話さず連れだそうとした。しかし最悪なことに彼はダメダメだった。

部下がいないからという理由に気づくのにもそのときの俺は一足遅れたし、結果ロマーリオさんに連絡をいれたりで間に合わなかったのだ。



「こいつから事情は聞いた…まさか…こんなことが…おまえ大丈夫か…?」


「オレ達の受けたダメージはあまりにもでかい…でもな…」



リボーンさんの視線の先――そこにはこちらに背を向けて、一人佇んでいる綱吉くんの姿。

なんか、ムカつく。


『リボーンさん、あれ蹴っていいですか?』


「名前!?」


「いいぞ」


『ありがとうございます』


いろいろとむしゃくしゃしていた俺はいかにも背中で語る男を演じる彼の背に、ドカッと蹴りをいれた。

彼は彼らしくいればいいのだ。


「ぎゃ!!!」


『よお綱吉くん。リボーンさんがしっかり充電しろだってさ』


「え、苗字さん!?!?」


『明日は俺も行くから。じゃあバジ…―9代目んとこ行くわーさっさと寝ろクズ』


「ひど!!」




「おいリボーン」


「ああ、」


「まだ希望はついえていないんだな」


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