>> 青い瞳の魔法

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私には困ってる事がある。
それは別に何故だかマネージャーである私にまで手塚くんが走らせるとか、半年前に英二に貸したゲームがまだ帰ってこないとかそういう事じゃなくて、いや本当はそれも困ってるんだけどレギュラーと同じ量走るとかもはや死亡フラグしか起たないよねわたし女の子なのわかってるのかな?あれ?もしかして手塚くんに女の子だと思われてない感じ?そういう感じ?ってか、半年もゲーム返してくれなかったらこれはもう借りパクされてるよね、そうだよね。

ってそうじゃなくて、いや、そうなんだろうけどそうじゃなくて、ああもうそうがどのそうだかわからなくなってきた。話が逸れるので単刀直入に言うと幼馴染という名の腐れ縁な周助が腹黒で鬼畜で血も涙もないドSで困ってるんです。

由美子お姉ちゃんも裕太くんもあんなに優しくて良い人なのにどうして周助だけああなんだろうか。

例えばそう、テストの結果一つとっても私が必死に勉強したのを嘲笑うかの如く高得点を叩きつけてくるし。
部活中だって桃や越前と楽しく談笑してると割り込む様に嫌味言いだすし。

なんで私ばっかり…周助も同じ目にあえば良いんだよ…

そうだよ!毎回毎回弄り倒されてたまるもんか!やり返してやればいいんだよ!やだっ美桜ちゃんたらあったま良い!!


「へえ、ふーん。で?」


まずは手始めに……って、え?


「腹黒で鬼畜で血も涙もないドSな僕に何する気でいるのかな?」
しゅ、周助さま始めから聞いて…ってか読んで…


「美桜がバカみたいに勝手にベラベラ喋ってただけでしょ。それとも何?僕に聞かれたら拙かったの?」

『い、いや拙いって言うか拙くないって言うかどちらかというと全力で拙いかな?アハハハハハ…』

「へえ。そこまで言うってことはさ、美桜は僕のこと嫌いなの?」


困ったように眉を下げる周助に心がチクチクし出す。

違う。小学校の時はみんな女の子みたいって言ってたくせに中学入ったら急に天才とか王子様とか言いだしてさ、キャーキャー騒ぐようになってそしたら周助がなんだか遠く離れて行っちゃった気がして寂しくて構って欲しくて対抗心燃やしてただけだ…。

ほんとは大好きだって言いたい。だけど、怖い。

関係を壊すのが怖い。

拒絶されるのが怖い。

チクチクだったのがズキズキに変わって私を焦らせる。


『嫌いだよ!だってそうでしょ!!周助はわたしの事なんて何とも思ってないじゃない!!報われないってわかってるのにどうして素直になれるのよ!』

「どうして僕が美桜のことを何とも思ってないと思うんだい?」

『そりゃ他の女の子たちより仲良いとは思うよ?でもそこまで自惚れてないもん』

「……僕は美桜のこと好きだよ。これでもまだ不安?怖い?」


えっ……周助が私のこと好き…?
信じられなくて顔色を伺うもめったに見られない深いブルーの瞳が見透かすように向けられてて嘘がつけなくなる。


『………すき』




青い瞳の魔法
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企画ふじさん!2nd 提出

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