「………フーッ、上がったぜ」

「あ、早かったですね。体拭いちゃいました?」


ディルドを咥えこんだまま、といっても体を流すだけだ。存外早く出てこれつ承太郎はこざっぱりとした姿でバスマットに立っている。


「あぁ。だめだったか…?」

「んー、いや、大丈夫です。ちょっと後ろ向いて後ろ手で手を繋いでください」

「…こう、か?」


素直に背中を見せた承太郎
その腕にぐるりと黒が巻きついた。グルグルと手首から肘、二の腕まで止める間も無く這い上がっていく。拘束感に動かした腕がギチリと鳴った。


「ッ、おい!」

「なんです? 今からお仕置きなんですよ。この程度で騒がないでください。……腕はこれで終わりです」


ビッ、と音を立ててテープを切る
テラテラと黒光りする拘束帯は実に卑猥だ。革やラテックスを模したボンテージテープ、静電気で固定するため粘着面で肌を傷めたりせず、それでいてしっかりと拘束できる優れもの。すっかり後ろ手に拘束された承太郎はもはや腕を曲げる事もできない。


「痛くはないでしょう? あとは口です。昨日あれほど静かにって言ったのに大声で喘いでましたからね。口枷代わりにどっちか選んでくださいな」

「、選ぶって、これは……」


名前に向き直った承太郎に選択肢が突きつけられる。ひとつは柔軟剤の香りがする蛍光紫。もうひとつは浴室の隣にあった洗濯機から取り出された白。名前の両手につままれた下着、正確に言えばパンツだ。承太郎が履いてきた方は洗濯済みのようだが名前のものは今しがた脱いだばかりのようにクロッチの汚れが生々しくこびりついている。戸惑いながらも目を離せないでいる承太郎に追い討ちがかかった。


「空条さん、履きっぱなしだった自分のパンツ食べたじゃないですか。ほら、今回は洗ってあるんですよ? まぁ、私の方は違いますけど。で、どっちにします?」


どちらがマシか、考えなくてもわかる
名前のことだ。どちらも嫌だは通じないだろう。ならほんのすこしでも清潔で衛生的な方を選ぶべきだ。洗濯してあるならそれは唯の布切れと大差ない。電車の中でにおいが漏れないか気になって仕方がなかったあの日。口内に充満した酷い、普通の人間であれば一生味わうことのない最低な味。自分の唾液で溶かされた恥垢の味。その記憶がぶわりと蘇った。あんなものを好むだなんてまともじゃない。下品で穢らわしいくて、売女以下じゃあないか。名前が見ている。獲物で遊ぶ猫のような目が笑っている。ゴクリ、と喉が鳴る。承太郎の答えは決まっていた。


「………名前の、がいい…」

「っふふ、っあは! 期待通りです。さすがえっちな空条さんは考えることが違いますねぇ。よりにもよって洗ってない他人のパンツが食べたいだなんて!!……さ、口を開けてください」


軽く噴き出し天使のような笑みで差し出された。
口元に寄せられたソレから女のにおいがする。なんてことを。名前のにおいだ。こんな変態みたいな、いやらしいことを言ってしまったのか。後悔する以上に興奮した。じゅくじゅくと膣内が濡れていくのがわかる。名前の目にはどんな風に映っているのだろう。どくどくと心臓がうるさい。興奮と自己嫌悪と高揚で頭が混乱している。恐る恐る開けた口に押し込まれた。


「んぐっ!……んむ…」

「こっちもテープで止めるので跪いてください」


ざらりと舌に布地が触る。
小さく開いた隙間に次から次へと押し込まれ口内がいっぱいになる。鼻で息をするとどうにもならない淫臭がぶわりと香った。こくりと唾を飲むこともできず口内に溜まっていく。名前の言う通りしゃがんだ頭にもテープが巻きついた。粘着面で貼らない分容赦無く髪の上からもグルグル巻きにされた。まるで誘拐された人質のようだ。言葉も許されず、手も封じられ、抵抗すらできない被虐。これから目の前の少女にどうにかされてしまう恐怖にも似た興奮がゾクゾクと背中を駆け抜けた。


「下準備は終わり……覚悟はいいですね。寝室で泣かせてあげます」

ニッコリ笑った名前に跪き見上げながら承太郎は頬を欲に赤らめさせた。





















ヒュッ、パヂン、と音が暗い部屋に響く。


「ん"ッッ! んむ"っ"、ふんんんっ!!」

「ふふ、だいぶ赤くなってきましたね」


風切り音と肉がぶつかり合う音
合間合間によだれも出せないくらい密封された口元からくぐもった悲鳴が漏れる。僅かなモーター音、にちゃにちゃした水音。承太郎は全裸で名前の膝の上に横たわっていた。背中にじっとりと流れた汗が興奮を示している。グルグル巻きにされた腕はその身を庇うこともできず無力に横たわっていた。


「ほら我慢しないと。まぁた増えちゃいますよ? …ふふ、痛そう。おまんこぐりぐりしてあげますね」

「んっ!!〜〜〜〜〜〜ッ! んんんっ!!んんっ」

「何言ってるかわかんないです。ちゃんと人の言葉でお願いしてくださいよ」


ぎゅうとつぶられた目尻に涙が光る
すでに散々叩かれた尻は真っ赤に腫れ何もしなくてもジクジクと鈍い痛みを承太郎に送り込む。一回無言でイッたら30回お尻ペンペンする、と言われてから数十分が経った。たったの30回で終わる。こんな子供の手ではたいしたダメージにはならない。そのはずだった。名前の膝がちょうど股間に当たるまでは。

瞬間ぞわりと肌が泡立った。
体勢を変えられ後ろから容赦無く打ち据えられる尻に加え出すことを許されなかったディルドがぐりぐりと押し込まれる。その度にくちゅっこりっ、とエラの張った先端が承太郎の過敏なナカをいじめた。やや下側から尻を張られるとディルドも同時に押され降りて来始めた子宮口を焦らすように突っつく。腹の奥がジクジクと泣きだすのがはっきりとわかった。思わず上がる悲鳴を殺そうとすると名前のパンツを噛むことになり口内に淫猥な味が広がる。衝撃から逃げようと身をよじると名前の膝から電気あんまもどきをくらいただでさえ燻っている熱が昂る。すでに名前の太ももは、ぐっしょりと愛液で濡れていた。


「ん"ん"んっ!!んっ、んんっ!!」

「こーら、またイっちゃいましたね? やらしいところのお肉がピクピクするからわかりますよ。…ふぅ、さらに30回目追加だからーー…あと42回、がんばってください」

「んん?! ん、んんんッツ!!」


そんな、そんなの無理だ。
確かに達してしまった。ぐりぐりと勃起し包皮から飛び出たクリをいじめられて、ぎゅうぎゅうと絡みつく膣壁をディルドにゾリュッと擦られて。しかしそんな風にしたのは名前なのに。口に下着を詰めて塞いで絶頂宣言もできなくしたのは名前じゃないか。腫れ上がってじんじんするくらい叩かれて、惨めで情けなくて恥ずかしくて、それでも思わず振り上げられた手のひらから逃げられない。口を塞がれたままでは達したことを叫べない。拘束された手では口を自由にできない。ここまで来て承太郎は蟻地獄に落ちたことを知った。

無言でイった罰として尻を叩かれ、終わりに近いたらとっくに発情したおまんこをいじくり、名前の味を覚えている口では宣言などできず、そうしてまた罰が加算される。これでは終われない。ずっと、ずっと終わらない。承太郎は恨みがましい目で呵責者を見上げた。文句を口にはできないがねめつける事はできる。小鼻を膨らませて荒くなった息を吐いた。


「なんですその目は。普通の人はお尻を叩かれてイったりしないんですよ、淫乱な空条さん。わかったら睨む前に我慢する努力をしたらどうです?」

「んむ"っ……」


淫乱ではない。
達したのだって叩かれたからではなく名前がディルドを動かしたり膝で恥丘を抑えたりしたからだ。思わず不満に眉をひそめた。その心情を見透かしたかのごとく名前が続けた。


「…そうですねぇ、残りの回数で一回もイカなかったらいーっぱい甘やかしてあげます。そうだ! 空条さんが私を抱いてみるってのはどうでしょう。今ここに入ってるディルドをつけて、どうです? たまには私をぐちゃぐちゃにして、泣いて縋らせてみたくないですか?」


名前を抱く。
想像したこともない。普段ニヤニヤしながらいたぶって、懇願を足蹴にして淫獄に落としてくる名前を逆に抱き潰すだなんて。そんなこと、考えただけで胸が踊った。生来承太郎は気位が高く、そこらの男に組み敷かれるなどプライドが許さなかった。処女だって自分の手で散らした。咲き誇る花のように蜜を溢れさせるソコに受け入れたのは自分と、名前だけだったのだ。散々この身を弄んだ彼女にイかせてと追い縋らせたら、いつもの自分のように泣きじゃくるまで追い詰めたらどんなに愛らしいだろうか。口内にあふれた唾液がクロッチのシミを溶かしている。逃しようがない唾をゴクリと飲み込んだ。


「……同意は得られたみたいですねぇ。じゃ行きましょうか」

















「にーじゅうっ!」

「ん"ーーーッ!!んんんっ!んっっんん!」


もうだめだ。尻が破ける。
あれからまだ20回しか叩かれていない。それだけで承太郎はすでに限界を迎えていた。今までは手加減をしていたのだろう。バチンッと手酷く肉が爆ぜる。弱く、強く、決して承太郎が慣れないように衝撃を与えるのだ。パッァアン!と強く打ち据えじわじわと熱が白かった尻肉に広がって敏感になった頃にさらにもう一撃喰らわせる。尻の奥の臓物まで響くような震動が走る。次を待って、待って待って、そして張り詰めた神経が緩んだ一瞬に脳髄を揺さぶる痛打が承太郎を襲う。

とっくに涙は溢れボロボロと頬を伝いシーツを濡らした。痛みから逃げようと足でシーツを蹴り進むが両肩に手を置かれ引きずり戻されてしまう。首を振っても泣いても逃げても終わらない。空気の震えにすら充血した尻は反応してじんじんジクジクする。もう一撃も耐えられない。どう生きてくればこんな加虐を学べるのか、不思議なくらいの呵責であった。


「っはは、やぁっと折り返しです。私の手もビリビリしてきちゃいました」


そこまで言うと名前は膝に横たわった承太郎の頭を撫でた。前髪を掻き上げるように二、三度手を動かし頬に触れた。ビリビリしてきた、と言うだけあって触れられた頬が熱い。見れば赤く腫れている。それだけ激しくぶっていた証拠であった。その手に擦り寄りぐずぐずと鼻を鳴らす。もう罰は十分だ。途中からは承太郎の尻をはたく事自体が楽しくなってきたのか膝で性感を与えられる事もなくなり官能に縋ることもできなかった。どうかもうやめて欲しい。これだったらもう一回『お勉強』し直す方がマシだ。


「なんです、かわいいことしちゃって。…あぁ、ちょっとやり過ぎましたね。大丈夫。今からはゆっくりしますからきもちいですよ」

「……ん、んっ、」


穏やかに微笑すると片手を下ろしそっと尻に置いた
じんじんと充血が放熱する臀部が撫で摩られる。そうっと指先が、何度も叩かれ神経が剥き出しになったかのような場所を辿る。触れたか触れないかぐらいの朧な感覚。ついーっとなぞられた部分が微妙な神経信号を脳に流し込む。

それは紛れもなく快感だった。


「…んっ、む、んんっ!」

「だいじょーぶ。ちゃあんとヨくしてあげますから、マゾの空条さんも満足できますよ。自分で『ドえむだからイかせてぇっ!』って言ってましたもんね」

揶揄しながら尻たぶを割り開く
普通外気にほとんど晒されることのない場所が冷えてスースーした。それと同時に耐えがたい羞恥が燃える。そんな汚い、性器でも無い場所に触れないで欲しい。名前の手から逃れようともモゾモゾ動く承太郎に反発するようにむぎゅっと痛々しく膨れた肉を掴まれる。


「んぐっ、ふむむッ!」

「忘れたとは言わせませんよ。まだ残ってますよね? お腹の文字」


ぐにゅぐにゅと揉まれ鈍痛が走る
囁かれた言葉に頬が熱くなった。シャワーを浴びている時に擦ったがほとんど落ちずくっきりと残ったインク。それと同時に思い出されるのは数時間前に脳細胞が焼ききれそうになるくらい焦らされて、頭がおかしくなりそうなほどイキまくった快感。その時も、このディルドが膣内で暴れていたのだ。意識した途端ずん、と腹が重くなる。きゅぅんと走った疼きに思わず両足を擦り合わせた。

叩くなら叩いてくれ
そう願うほどに一度ついた火はくすぶり煙を上げ始める。ぐずぐずに溶かされた快楽が、散々股座で暴れた指先が、何度果てても終わりのない絶頂が脳内に居座る。こぷり、と抑えきれず漏れた愛液が太ももを伝った。


「…ふふ、かぁわい」

パチン!

「んっ?!……っくんん、」


名前がぼそりと呟くと一瞬の後余韻がはぜた。
完全な不意打ちに背中が跳ね上がる。先ほどまでと比べると軽い、ほんの僅かな打撃であったはずだが緩んでいた肉体は過剰なまでに反応してしまう。その小さな余韻が波紋となって全身に広がる前にもう一方の手がくちゅり、と陰部を撫でた。撫でたと言っても指先がかすめるように通っていっただけ。普段ならばあってないような刺激だ。しかし今の承太郎には十分過ぎる。散々痛めつけられた尻を労られるように愛撫され徐々に高まった情愛をカリリ、と引っ掻かれたのだ。研ぎ澄まされた触覚が官能を期待し始め、鼠蹊部がひくりと痙攣した。


「あと21回、がんばってくださいね。空条さんは我慢できるいい子ですもんね?」

「んんっ、…ん、んっ」


火が出そうなほど燃え上がった熱
腫れて2倍くらいにはなっている気がする尻に名前の手が這う。その度にビリビリジュクジュクと良くないものが腹にたまる。もうやめてくれ。さっさと叩いて終わらせて欲しい。承太郎にできることといったら額をシーツに擦り付けて嗚咽することとすっかりふやけた名前にパンツを味わうことだけだ。これ以上おかしなことをしないでくれ。そう願ったところでどうにもできなかった。








ヒュッ、パァンッ


「ん"ん"ん"ん"ッツ!! …ん、ぅん……」


ひゅん、 べチンッ


「んっ、……………? 、ん"ぐぅうッツ!!」

ペチン

「…んんっ」


大小さまざまな破裂音とくぐもった悲鳴だけが響く
あれからも殴られ続けふわふわだった白い肉がとうとう猿のように腫れ上がった。下から上から右、左、縦横無尽に叩かれ赤くない場所がない。これでは仰向けに寝るのは不可能だろう。しかし問題はそこではなかった。ひとたび打つと陰毛をくすぐられ、ふたたび打つと肉芽をつつき、みたびで膣圧でやや押し出されたディルドを叩き込む。痛いのに快感が流しこまれ逃げたいのにもっとして欲しい。痛覚と肉欲に苛まれた体は白濁した愛液をたれ流し泣いていた


「あとたったの5回ですよ。ほら、お尻あげて」

「…んーんっ」


さらりと撫で上げられた尻がヒリヒリする
もうだめだ。ずくずくと疼き、はくはくとしゃくりをあげる秘所はそんなものでは満足しない。ご丁寧にも決して達せられない刺激しかくれない名前に顔をすり寄せた。もっと欲しい。名前を抱けなくていい。いつもみたいに犯して、頭が変になるくらい気持ちよくなりたい。


「こら、媚びてもだめです。ひどくしますよ」

「んっ、んん……」


泣いたせいで鼻がぐずぐずする
たしなめるように言った名前に従って膝を曲げ尻を高く突き出した。これならばさぞ叩きやすかろう。振りかぶられる教鞭に耐えるしかないのだ。どれほど嫌でも名前は頑として曲げない。打ちやすいように体勢を整えた承太郎は最後の一踏ん張りを始めた。


「ごーぉ」

バチンッ

「んっん、ん"ん"ん"ッツ!……んっん、」


酷い音だ
右側の下辺りがジンジンする。強烈な衝撃は痛みと理解するのに一拍の時間を有した。


「よぉーん」

ぺちん

「…っん」


軽く肛門のやや上を叩かれる
そこは散々いたぶられ触れるだけでズキズキする。しかし優しく叩かれたからか、高められた情欲がほんの少しだけ増えた気がした。


「さぁーん」

パンッツ

「んんっ!」


今度は左
空気を含むように叩かれ痛み以上に音が酷い
初めの一撃をもらってから必死に目を逸らしていた羞恥心が悲鳴をあげる。とんでもない恥辱に眼前が潤んだ。


「にぃーい」

べちっ

「…ん"ッツ」


横にした広い手で全体が打たれる
開いた手は空気抵抗を減らし音と裏腹に衝撃が尻肉の奥の奥まで響く。そこで一度手を止めると再度両手で尻を揉まれた。触れるだけでも辛いのに押し込まれるようににぎられ、声にならない叫びが漏れる。じたばたともがく様が面白いのか名前はとても楽しそうだ。ニィ、と悪巧みするように笑った後手を退け大きく振り上げた。


「ほら、最後ですよっ!」

ヒュッ、ッパァン!

「んぐっ、ーーーーーーッツ!!!」


がくりと体が痙攣する
強く、強烈に叩かれた瞬間尻が焼けるように熱く、そして気が遠くなるぐらい気持ちが良かった。散々昂らされた肉欲は今か今かと爆発する瞬間を待ち望み、最後のひと押しを待っていたのだ。やや下側から押し上げるように打たれた衝撃はちょうどディルドごと承太郎に叩き込まれる。ぎちゅぎちゅっっと痛みに締まったナカをこじ開け征服し、勢いのまま子宮口に、…こつん、と当たった。熟れた肉壁は勢いよく擦られ種付けを望んでおりてきていた子袋がくちゅっと潰されたのだ。もはやたまったものではない。ビリビリと駆け抜けた快楽電流に思考が焼き切られ、これ以上ないほど深く絶頂の海に沈められた。

ひくんひくんと下半身が震えている
目を大きくひん剥きモゴモゴと何かを呟いている承太郎の下劣な猿轡をとき顔を両手で抱き寄せた。


「っひ、ぁ、ぁあ…や、ぁ"……」

「あーぁ、イっちゃいましたねぇ。私を好き勝手できるチャンスだったのに。あ、それとも好き勝手されたくてワザとイきました? しかもまぁた宣言してないし…やっぱり『お勉強』が足りなかったんですね?」


計算通りの癖に、この悪魔め
口に下着を詰められて、どうやって話せというのか。最後に打った場所だってひどい。あのままだったらきっと我慢できたのに。痛みと絶頂に泣きじゃくる承太郎。その丸くなった体を腹に抱えて優しく言った。


「ねぇ、このはしたないおまんこ、私にくれませんか? だってお尻を叩かれただけでイっちゃうような変態おまんこなんて空条さん嫌でしょう。私のものなら空条さんは関係ないですから堂々と淫乱じゃないって言いきれますよ」

「………え、ぁ……やら…」


口がずっと猿轡をしていたせいで自由にならない
それでも譲る訳にはいかなかった。だって、そんなことになったら名前の好きにされてしまう。名前の好きなように虐められて名前の好きな時に辱められる。きっとまた洗浄を禁止されたり、もっとひどいことをされてしまうかもしれない。そんな、そんなこと……


「おめめがトロットロですけど…オッケーってことですか?」

「っちが、そんなんじゃあねぇっ!」


きゅうんと鳴いた子宮を打ち消すように叫ぶ
そんなことはないはずだ。だって名前のことだ。体の一部を、その所有権を譲渡したあかつきにはどんな風に変えられるかわかったものではない。2、3時間ぶりに開いた口がスースーする。口内で興奮にねばついた唾液が糸を引くのがわかった。足下から這い上がる邪念を振り切り大きく首を振った。


「そうですねぇ…じゃあ勝手にイッたぶんのお仕置きしましょう」

「…ぅ、い、嫌だ……」

「お仕置き、どうしても嫌なんですか?」

「もう無理だぜ…ケツが破けちまう」


あっけからんと続けられた言葉に刃向かう
これ以上は無理だった。綺麗に腫れた尻は充血し今にも爆ぜてしまいそうなくらい酷い。また30回も叩かれたらと思うと背筋が凍った。顔を真っ赤にして耐えていた承太郎は先までの暴虐にひくんと肩を震わせる。その哀れな風貌に情が湧いたか名前は少し思案し呟いた。


「うーん、なら別の罰にしましょう。で、我慢できなくなってギブアップしたらこのスケベマンコは私のってことでどうでしょう」


どうでしょう、などと聞いているようでありながらほとんど断言しているようなものだった。名前の目はこれ以上の譲歩を認めないという意志を持っている。じっと見下ろされながら承太郎はコクリとうなづいた。


















「おい、何するんだ…?」

「ちょっと待ってくださいね」

ベッドの中央に横たえられた
さらに両足を折りたたんだ状態でボンテージテープでグルグルと拘束される。口に巻かれた時もだったが改めて見ると乱雑で、手荒に拘束されていて妙な被虐が芽生えそうだ。まるで無理矢理されているような。腕の拘束もそのまま、膝から太もも半ばまで束ねられビクともしない。なにをされても無抵抗に受け入れる他ない現状に腰が重たくなった。


「じゃじゃーん。低周波マッサージ器です!これをこことここに……」


ぺたん、と粘着面が太ももの付け根に張り付く
両足を擦り合わせれば陰毛についてしまいそうなほど奥に貼られゾクリと期待が走った。未だ抜かれていないディルドの端からトロォ…と愛液が滴り落ちる。まるで達磨のように転がされた承太郎はこれからに心臓を忙しなくさせた。


「口は開けといてあげます。好きなだけ鳴いていいですよ。その間に私、朝ごはん作ってきちゃいますね」

「は…おい待て、」


身を起こそうとした承太郎にアイマスクがつけられる
乱暴にシーツにあたまが押し付けられベッドのスプリングと板挟みになる。元から間接照明だけの暗い部屋では布一枚でなにも見えなくなった。その両耳にイヤホンを素早く差し入れると頬をひと撫でし名前は出て行ってしまった。

イヤホンからの音声が鼓膜を揺らす。
何かの録音音声らしい。

【ジージジー、ジー、ザザザザザッーーーーーーーーーーーーーーーーーーぁ、いやぁあっ! も、むりやから、うぅっ、……んんんんっっ、ひぐっ!」「だから50回イッたら終わりですよ?数もわかんないんですかぁ?」ずちゅり、にちゃあ、ずずずっっぐちゅん!「っひゅ、ぅ、んやっ、っひぃいいいっ!!」ずるずる、 ぱちゅん!「ん"ぉっ! っぁ、ぁああっ?!」ぐちゃんにちゃ、くちゅんっ「ひ、ォおッ!! かひゅっ、ぁ"、いっだっ!!も、いっでるぅううっ!」「それは良かった。いっぱいイッちゃってくださいね。これが私のバイトなんで」ぐちゅぐちゅ、ぬちぃいいっ、ぱちゅん!!「ふ、おぎゅっ!!ぁ、だ、からッ!も、ごじゅっか、ひっだッツ!!」「へー、でも私が聞いたのはこれが1回目ですから、ほらあと49回ですよ」ごぷっ、ぐちゅんっ「ひギッ! ぁ、そんら、ァっ……ッツ!ぅあっ!にっ、かひめっ!!ぅ、まらイクぅううッツ!」ずちゅり、ぐちゅぐちゅ、くっちゃんっ!!ーーーーーーーーー】



これ、は
これは間違いなく『お勉強』の時の承太郎の嬌声だった。耳を塞ぎたくなるほど淫猥な情火に焼かれた女の断末魔。絶頂に絶頂を重ねて、足がつかないくらいの高みに放りだされて、一気に今まで味わったことのない深い、自我が蕩けて無くなりそうな愛欲の海に叩きつけられた。シーツがぐしゃぐしゃになるくらい掴んで逃げて、前に這った分だけ後ろから突き上げられた。息ができなくて出てくるのは喘ぎ声だけで逃げたくて終わって欲しくて、それで、それ、で…


【ーーーぐちゅぅ、じゅぽっ、にちゃあ…「ほら、手が止まってますよ」「っひん、…ぅ、ゃあっ!ま、まて…やる、自分でやるから…」じゅぷっ、くぷっ「、んんっ…ふ、ぁあ……」「今どこがどうなってるのか教えてください。お偉い先生なんでしょ? わかりやすくお願いしますね」「ァ、ぅううぅ……お、おれの、アソコに…」ぐちゃっ「ひんっ」「アソコってどこ、てかおれって誰です? 私バカだからわかんないです」「んっぁ、じょったろの! この、空条承太郎のまんこだっ!」「それで?」「っひ、手ぇとめろっ! ぅ、ぁ…ゴムつけた、なまえのペン、突っ込んで、…ぃを…じい、している」「自慰だなんて上等な言葉しりませんねぇ、学のない援交女ですし」「ひぅっっっ、ぁ、イくっ! あ、すまん、あやまる、あやまるから指ッーーーッッッッく、ぁ、またいっだっ!」「全く、人の客逃した挙句ガタガタうるさいんですよぉ…まともに稼いで返せる額だったらそうしてますし。ほら続きは?!」「ん"ぎっ! っ、あ、おなにー!!まんこいじりしてるッツ!!」「っはは、なんでそんなことしてるんですか?」「ーーーッツ、く、そ…なまえに、犯されて、イキまくったあと……ンっ、ぁ…じらされて…が、がまんできなくて…なまえがいねぇ時に…シてたら……」「私にバレてオナニーショー開幕って感じですか」「……ぅっ、く、ぅうう……」「予言しますよ、空条さん。アンタはあの油ハゲ以上に私の常連になる。いえ、私じゃないとダメにしてあげますから」「ンぁああっつ!! ぅ、ぁ、いくいくいくっっ!!!」ーーーーーーーーーーーーーー】


そうだ、そうだった。
我慢できないくらい焦らされて何日も砂漠を彷徨ったような渇きと飢えで死にそうで、それでつい、つい指を潜り込ませたら今まで無いくらい熱くて濡れてて、手が止まらなかった。この後も細いペンじゃ足りなくてあの強烈な電撃が欲しくて悔しくて、それでも耐えられなくて屈辱に泣きながらねだったら太いマジックを渡されたんだ。それで達しても浅くて、あの全部吹っ飛びそうな絶頂が欲しくてぐしょ濡れまんこをかき回していたのだ。もし、このテープがまだ続くなら、


【ーーーふごっ! ンぉお"お"お"っ!っ〜〜〜〜ッツ、っひぎゅッ!ぁ、ぅ…いった、またイったぁっ!!ん、きゅ、っっく、ぁああ"っ!」「っは、バイブ美味しいですかぁ?ふふふ、これすごいですよね、お腹の中でぶいんぶいん暴れまわってすぐイっちゃうんです。……まだ強が残ってますけど大丈夫ですか?」ゥゥゥゥゥ"ヴヴヴヴヴヴっ「ーーーーっつ!!!あっあ、あぁあああアッツ!!!………………ひぐっ!」パァンッ「ちょっと何寝てるんですか。あの油ハゲ今日1日目私を買ってた太客だったんですよ。空条さん、代わりに私と1日過ごすんでしょう?………何回トんで、頭のバカになっても起こしてあげますから。っふふ、叩かれすぎてほっぺた腫れなきゃいいですねぇ」「っっっっっっひ、ぃ…い、いやだッ、た、たしゅけ、ーーーッツ!!!」「ほらイッたならちゃんとアクメしましたって言わないと!」「ん"あ"あ"あ"ぁああああっ!あっ、あくめしたっ!ッヒ、ぅっ、や、またくるっくる!来ちま、〜〜〜っぁ、」ぐちゅぐちゅ、ずちゅり、ぐぽっ、ぱっっちゅん!ーーーーーーーーーーー】


ずっとずっと犯されていた
嫌と言ってもやめてくれなくて失神したら文字通り叩き起こされて、気が遠くなるくらいの快感なのに気絶に逃げることもできなくて、絶叫して潮を吹きまくって喘いで酸欠に喉をひゅうひゅう言わせて、つらくて苦しくて、………ーーー羨ましい。

貼り付けられたマッサージ機が強制的に内腿を痙攣させ不定期に意図しない快感を承太郎に与えていた。ガッチリ拘束された両手足では自慰のひとつもできやしない。それなのに忘れるなとでも言うように電流がディルドを無理矢理締め付けさせ決してイケない、しかし無視することもできない快感を押し付けてくる。鼓膜が自分の嬌声に犯される。大音量で流し込まれる淫獄に知らず知らず口が開いた。


「…………………………ずるい」


口火を切ってしまえばあとは激流のように流れる
押し込めた欲望が、まだ一度しか深イキできていない現実が承太郎の精神を濁流に突き落とす。狂おしいほどの焦燥感、気が触れてしまいそうなほどの渇望、じっとなどしていられず不自由な身を揺する。下腹にプツプツと玉のような汗が湧き出てくる。陰唇ははくはくと呼吸し征服者たる極太ディルドを抱きしめ、蹂躙をまだかまだかと待ち構えている。それなのに誰も、何もしてくれないのだ。


【ーーーーーーーーーぐじゅっっ、ッパン 「っっっっっあ"あ"あ"あ"あ"あ"っっ!!んっ、おォ"っ、ぁ、あくめきたぁっ!!まら、まらいってる!!! ふ、ゃ、ああっ!」ずちゅっずちゅっずちゅっっ「ひんっ、んんっ、も、らめっ、ゆうしてっ!! けひゅっ!、ぇ、あ、っ、つ"〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!ぁ"、いっだ、またっ、まだいっでるのにッツ!!」「っく、あはははっ!もうらめ、ですって?!エロ本みたいなこと言うんですねぇ…………ーーーはぁ、かーわいい」「ひゃあっ、ん、っぷ、んむむむむむむっ、んんっ」くちゅり、っっちゅうっ、っぷは、「んんんっ、ひ、や、べろ、だめ、だぁっ」「おめめ蕩けますけど?っふふふ、ベロチュー気持ちいいですね?もう一回したげます」「っやらって、んんんんんんんんーーーーーっひ、ぁああ"っ!」「っはぁ!……信じられない。まさか今キスでイキました?」「っちが、ちがぅうっ!ゃ、ぁ!またイクっっ!!」「ふあはははっっ!ーーーーーーーー】


ずるい、ずるい、ずるい、ずるいずるいずるい!
一人で、もどかしくて泣きそうになっているのに耳元の自分は最高に気持ちよくなってる。名前の唇も貰って、際限ないくらい絶頂しているのにこっちの自分は指の一本もないのに。ずるい。焦れて、焦らされて、頭がおかしい。もう喋っているのか思っているのかなんなのかわからない。自然と涙が溢れてきた。ぐちゃぐちゃの顔はさぞ汚いだろう。


承太郎はこれから3時間、夜明けまで放置された。




















「ごはんできましたよーーーって雌くさ…」

「ぅ、あああっ、ずるい!!や、やじゃない。むりでもないから!おれにくれっ!…ぁ、ぁああっ……うぅ…なんで、なんでっ!」


前後不覚で叫んでいた。
しっかりと閉ざされた部屋には汗と愛液と白濁した本気汁とで女の淫臭が立ち込めている。あまりの濃さに空気が色づいているようだ。そのせいで音声と現実との境がわからなくなったのか、それとも焦らされすぎて狂ったのか。あるいはその両方か?ともかく喉が枯れるほどねだっても与えられない理不尽に承太郎は泣き叫んでいた。


「はーいご開帳!どうです?ここ、私にくれる気になりました?」

「………ぅ、えあ…?」


するっとずらされたアイマスクの下で緑の目が濡れていた。パチパチと現実を処理するためにしばらく呆け、そして名前に擦り寄ってきた。


「ッやる!!!おれのおまんこやるから…ッ!だから犯して…!!」

「えーでも後からしらばっくれられたら私損するじゃないですかー」


清々しいほどの棒読み
しかし熱に溶かされ淫欲に湧いた承太郎では反論などできない。手も足も不自由な中で助かる方法を淫獄の獄卒に尋ね、諾々と従うしか道は無かった。


「どうしたらいい…?どうすれば貰ってくれるんだ…」


聞いている方が切なくなるような声
迷子になった子供のような震え声で承太郎は蜘蛛の糸を求める。その熱い頬にそっと両手が触れる。冷えた白魚の指が涙の跡をなぞり、慈悲深く道を示す。一瞬固まったものの承太郎はすぐに頷いた。

古来より、悪魔は天使のような顔で誘惑してくるのである。



















「はい、どうぞ?」

「…あ、あぁ………」


我に帰るのが遅かった。
いや、むしろあの状態でなければ決断できず苦しんだだろうからこのままでよかったのかもしれない。身を焦がすような羞恥に目を伏せ自由になった手で両足を開いた。静電気で留めるボンテージテープでは解放時痛みはなかったがぐっしょりと汗がたまりスースーした。しかしそれ以上にぬれぼそった秘所は酷い。ディルドを抜き去られたのが寂しいのか涙のように液が溢れてくる。ムッと蒸れた雌の匂いが一層濃くなった後ひんやりとした空気に愛撫されとぷりと愛液を吐き出す。すっかり充血し勃起したクリがつまんで、いじめてと叫んでいる。真っ赤にぷりぷりと膨れた淫芽の下の裂け目からは乳白色の粘液が垂れ落ち今か今かと雄を待っていた。

そのあまりに卑猥な性器に目が釘付けになる
ぼおっとしてしまった承太郎をカチリ、とボタンが押された音が現実に戻した。無言の強制力におずおずと彼女にあるまじき様子で顔を上げると黒いレンズを見つめた。


「……こ、この空条承太郎の、おまんこは…今日から名前のもの、になる……名前が好きな時に犯して、す、好きなだけ遊ぶ名前専用雌穴になる事を誓う…このおれ空条承太郎、は…名前の事を拒まず、喜んで名前の偽ちんぽケースになる。その証拠として、カメラの前で…今からディルド様とセックスをする、ぜ…、っぅう…」


そこまで顔を真っ赤にしながら言い切った承太郎は傍に置いてあった例のディルドを手にとるとそっと女陰に当てた。レンズに映ったそこはくにゅりと食んだ先端の脇からも分泌液を溢れさせ熟れきった果実のようであった。


「ッツ、ん、ぁああっ……く、は、はいった…」


ぞりゅっ、と襞が竿を擦り上げる
何もしなくても興奮し欲情しきった肉体は一瞬で達しかける。しかしそれはメインではない。これは承太郎が名前の偽ちんぽにご奉仕するだけのオナホとして自らの性器を捧げた証拠なのだ。承太郎が何度達しようとディルド様が満足して射精するかカメラの向こうにいる名前の許可が降りるまで続けなくてはいけない。ずっぷりと貫く黒いラバーを掴むと一気に抜き出した。


「っふひぃッッツ!んぐっ、いってね、から…」

「それはわかりますよ。空条さんわかりやすいですもん。で? 今してるのは空条さんのオナニーショーですか?」

「ふ、う、今、いまちゃんとする…」


ぐじゅっと再度水音を立てながら押し込む
エラの張ったカリが哀れにも侵入者を拒もうと抵抗する肉襞をいたぶり、ゴリゴリと真珠がその身でぎゅうぎゅうと抱きしめてくる肉を削った。ブシャリと溢れた潮が手にかかる。しかし止めない。承太郎のまんこは名前のものだ。名前が満足していないのに奉仕を止めるわけにはいかない。ぐっぽ、ぐっぽと音がなるほど激しく手が動く。すっかり極太ディルドが馴染んだそこはまさにちんぽケースにふさわしいありさまだった。しかし、そんな風に扱って承太郎が無事なわけがない


「ッツーーーーーーひぎゅっ!!ぁっ、ああっ!ん、っひギッ、 や、ぁ、いくっ!あうっ、やっと、やっとイケるっ!!ひ、あ…イっても終わらねっ!!う、あ、いってる!!いってるのにまたイクッッツ!!」

「っはは、無様。そうそう、セックスってのは男側が終わるまでですからね。ふふ、あっはは!ディルドにどうやって射精させるのかやってみてくださいよ…!」

「んぉおおお"っ! っひ、ぁッツ! またイったぁっ!ふ、ぎゅっ、ぁ、なまえっ!なまえっなまえ…!!」


イキっぱなしなのか絶え間なく潮を吹いている
悲鳴のような嬌声をじっと見つめるレンズの前で上げる承太郎の姿は酷く淫らで、下品で、最高だった。録画されているというのにあんな卑猥な文言を口にして自分の性器の所有権を『貰ってもらう』ために請願するだなんてこれ以上ないくらい変態的だ。撮られる羞恥よりもたった一度の絶頂を目当てにディルドセックスするだなんて!こんな映像が世に出回ったら人生が終わってしまうだろうになんて淫乱だ。彼女の欲しがっている深い深いアクメは自分では到達できない。すぐ手の届く軽い絶頂はさらに渇望を煽る。

さて、イキ果てて失神した後が楽しみだ。


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