頭がグラグラ煮立っている。
全身くまなく行き渡り、決して発散させることなく蓄えた官能が承太郎を指先まで痺れさせた。あつい。つぅ、と水滴が背筋を流れるだけで体がビクつく。ぐずぐずに溶かされた頭は我慢なんてできない。散在昂らされた神経の一本一本があと一息だと、ほんのひと擦りでイケる。最高に気持ちよくイくことができると叫んでいた。
「ふぅ…やっぱお風呂っていいですね。空条さんもそう思いません?」
「…ッぅ、も、はやく……なまえ、」
「……あらら、じゃ、ベッド行きますかぁ」
淫欲に塗れ、哀れな声を上げる承太郎。
その足元には水とは違う、粘り気のある雫が滴っていた。この分だと体を拭いただけで鳴きかねない。最高のご馳走は最上の状態でいただきたいものだ。よたよたと不安定に歩き、名前にしなだれかかった肉体は熱い。その腕を引いて家の奥、ベッドルームに連れ出した。髪も体も濡れたまま、下着も着けずに歩き出す。どうせすぐに暑くなるし着るまでこの雌が待てるとは思えない。
「つきましたよ。ベッドの上に乗ってくださいな」
「、っふ、なまえ、はやくッ…」
「はいはい、わかりましたよぉ」
すっかりできあがった体
もうあとは名前に骨の髄まで貪られるだけだ。少し変わった材質のシーツが肌をこする。仕方ないなというように笑った少女の手を待ち望んで承太郎は横になった。
「……んっ………、ぁ っふ、うっ……」
「まだ内腿撫でただけですよ?」
するするとひんやりとした指先が承太郎をとかす
銘酒に酔った様な酩酊感。これからどろどろにされて、一滴残らず啜られる。ペロリと食べ尽くされる。まるで鼠をいたぶる猫の様ににんまり笑った名前にときめきが止まらない。まるで初夜を迎えた花嫁、初めてを捧げる恋人だ。ばくばくとうるさい鼓動、快感とは別の理由で顔があつくなる。
「いやぁ、空条はかせもエッチですねぇ…焦らされるのがいいなんてドMちゃん何ですからもぉ」
「、っ誰が、……そんな、趣味はねぇっ」
とんでもない言葉に思わず叫ぶ。
焦らされるのがいい訳ない。あんな、茹って、自分で無くなりそうなくらい、ぐちゃぐちゃにされるなんて。そもそも変なプレイをしてくるのは全部名前だ。それに付き合ってるだけだ。絶対にマゾなんかじゃない。そう否定するとムッとした様にひたいにしわを寄せ名前は唇を尖らせた。
「へーぇ、アレですか、下のお口は素直なのにーっての?……なんかむかつく。嘘つきの口は信じませんよ?」
「…嘘も何も、マゾじゃあねぇ」
「………へぇ」
名前の目元が冷たく歪む。
気圧され承太郎の肩が跳ねた。こいつはまずい。この目は、腹の底まで見透かすような目は、名前が意地の悪い事を思いついた証拠だ。けれど今更前言を撤回したところで遅いしするつもりも無い。承太郎にできるのはただ暴淫に備える事だけだった。
「ふふっ、はかせの上のお口は天邪鬼ですからね。私の好きな様にさせてもらいます」
にちゃり、と糸を引いて指が離れていった
大の字にベッドに拘束され、身をよじる承太郎。その目の焦点は定まらず、何度も暴れたのか手首が赤く手錠と擦れた跡がある。その顔は汗と涙でぐずぐずになっていた。
「〜〜〜っ!ぁ、ぃ、ぃい"くッツ…ぁ、なんで…」
「はーい、15回目のイキ報告お疲れ様でーす。ねぇ、そんなに焦らされるの、好きなんですかぁ? 黙ってればイケるんですよ。…まぁその後ひどーくしますけど」
「ぅぅう…すき、じゃねぇ、もうやだ……」
「嘘つきですね、ほんと」
ふるりと勃起した陰核が震えている
まるで赤珊瑚の様に充血し、触れて、つねって、いじめてと叫ぶ様に包皮を押しのけ主張していた。しかしそれよりも可哀想なのは女陰だ。その下の蜜壺はぐっしょりと濡れ、おもらししたかの様なシミを作っている。大きく開かれた足の間に座った名前からは、苦しそうに呼吸をするそこがハクハクと蠢き、刺激を待ち望んでいるのがよく見えた。
浴室で煽られた熱を冷ますことなく、発散させない。
獣のように発情しへこへこと腰を振るしかできない承太郎は十分すぎるほどできあがっていた。イきたい。はやく、この苦しいのをなんとかしたい。気持ちよくなりたい。頭にあるのはそれだけだ。しかし名前に躾られ切った体は心とうらはらに絶頂を宣言する
ぐちり、と指が一本膣内に潜った。
「…っぁ、ぅ、いける、っひッ!ぁ、いくッツ!!」
「残念ですねぇ…16回目の寸止め、楽しいですか?」
「っあ、嫌だ、だめ…ぬくな、ぬくんじゃねぇ…」
散々焦らされたナカは熱く、どろどろに溶けている
ひくん、ひくんと痙攣していた足の付け根に力を入れてその指紋まで味わおうとする。飢えた壁はぐねぐねと名前の指に媚びへつらい、甘く擦り寄る。それが承太郎をさらに追い詰めると理解しながらもたかが指の一本に全身全霊で奉仕しはじめた。ほんの少し抜きかけただけで、追い縋り抱きしめる。その締め付けは痛いほどだ。性感を追おうと必死なのか目を瞑り、神経を集中させ、足先をピンと伸ばす。絡みつく様に名前の指を噛みしめる承太郎。しかし、くいっと軽く引っ掻かれただけでも脱力し、抜き去られてしまう。
「ッツ!!ぁ、や、まって、もうすぐなんだ、すぐだから、………ぁ、ぁあ…」
「そんな切ない声出さないで、私も濡れてきちゃいますもん」
「……ぉ、おれ、どえむ、だから…みとめるから、いかせて、イかせてくれっ!なまえの好きにしていいから、なッ? ほんのちょっとでイケるんだ…なぁっ…!」
必死だった。
生理的な涙で前が見えない。どこもかしこも熱くて焼け死んでしまう。名前の指だけが冷たくて、触れられたところが形を取り戻した。名前の触りやすいように腰を築き上げて、ギリギリのところを撫でる指先を入れて欲しくて指を追いかけて尻を振って。淫乱そのものだ。それでもいいからイきたい。ずっと焦らされて、二週間も先延ばしにされた分、禁欲も伸びて、頭がおかしくなる。
「うーん、でも焦らされてぐずぐずにとけてからイくの大好きでしょう? やっぱ嘘つきのお口は信用できないなぁ……」
「っやだ、いやだッツ! なんでもする、からっ!」
「…なんでも?」
「、っする! いっぱい、ひどいことしていい、はやくッツ」
「じゃー、ちょっとまってくださいね」
腰も抜けたのかかくりと横たわった承太郎
それを置いて一度名前は部屋から出て行ってしまう。残されたのは真っ赤に充血させ、熟れすぎた果実のように蜜を溢れさせる淫らな体だけ。一日千秋の思いで足音を待つとようやく名前が帰ってきた。名前が持ってきたのは玄関にあった姿見とマジックペン一本。承太郎の両手を解放しペンを手渡すと悪魔が笑った。
「されたい事、書いてください」
「かく…? 紙は……」
「そんなのいらないでしょう? この白い肌に書けばいい。それとも自分で取ってきますか」
無理に決まっている。
手の拘束は外れたが足はベッドのポールにくくりつけられたままだ。名前の大きさに合わせたベッドなのかジョークグッズの手錠で十分足りるぐらい足とポールが近く、鍵が外されない限り降りることもできない。鍵は名前が持って行ったきりどこにあるのかもわからない。手を引かれ半身を起こした承太郎は生理的なものとは別の、羞恥心に頬を赤らめる事になった。
姿見には全身から汗を流し、ぐっしょりとシーツを濡らした発情期のメスが写っている。目をそらしたいほど卑猥で、いやらしい己の姿。それにどうされたいか、書けと、鏡を見ながら文字に残せと言うのだ。ひどい。こんなひどいことがあるか。けれどやるしか無い。そっと手のひらの中のペンのキャップを外した。
熱に茹だった頭で考える。
まずはどこがいいのか、どこが一番さみしいのか。シンナーの匂いがする。油性だ。きっとすぐには消えない。自分で、消えない印を刻めと言うのか。名前の鬼め。ペン先が震える。インクで冷たい。きゅきゅきゅ、と肉欲に任せて線を引いた。
「…『すって』ですか。以外ですね、おまんこ行くかとばかり……まぁいいです。擦ってあげますね」
「……んっ、ぁ、すりすりじゃなくてっ、」
「あぁ、吸う方でした?でももうおっぱいは書いたので次ですね。これに懲りたらもっとちゃあんと書いてください」
一回もまだ触れてくれなかった乳首。
ずっとびんびんに立って、名前に降伏して、触ってくれと主張していたのに無視されて。前、軟膏と絆創膏で立派な性感帯に名前に変えられてから承太郎にとって1、2を争う泣き所だったそこ。名前の厚い舌で潰されて、味蕾のぶつぶつで虐めて欲しかったのに。結果はやわやわと軽く、決して頂点に触れる事もなくフェザータッチをするだけ。じれったくて胸を突き出しても指先は逃げてしまう。せめて指の腹じゃなくて爪で、ぎりっとつねってもらえたらと後悔に揺れる。鎖骨の下に書かれた文字を眺め次に手を伸ばした。
「、っふ、ぅう…かく、から、ちと手ぇとめろっ!」
「やです。あんま汚い字だと何もしませんよ?」
集中できないが達せる訳でも無い刺激に思わず文句を言った。しかしあっけからんと無下にされる。嘘つきの口は信じてくれないのだ。何をするにも文字にしなければ。鏡に映る淫猥な文字に歯噛みすると、ペンを動かし腹に書きなぐった。たっぷり焦らされた肉体はインクが肌を伝うだけでも絶妙な刺激になる。とぷりとまた蜜が溢れ、シミが大きくなるのを見ながら承太郎は読み上げた。
「…っこれで、いいだろう? はやくぐちゃぐちゃに『犯して』くれッ…もう、頭、おかしくなりそうだぜ……っ?!」
「はい!お任せあれってもんです。ぐっちゃんぐちゃんのどろどろににしてあげますね」
ニッコリと笑顔を見せるとベッドに承太郎を押し倒した
承太郎もたっぷり焦らされたかもしれないが名前も同じ。確実に美味いとわかっている獲物を前に待てを強いられている様なものだ。恥辱と情欲に沸いた承太郎の顔が恐怖から期待に変わる。その表情を眼下に見下ろしながらニッと口角を上げた。夜はまだまだこれからだ。
「んっ、ぉ、ぁ、〜〜〜〜〜んんっ」
「さっきからお潮ヤバいですねー」
くちり、と指を入れたまま腹筋の方を引っ掻く
指の腹で強めに撫でられるのがいいのかぐいぐい押すたびに愛液が溢れ、一際強く痙攣した瞬間ぷしゃりと潮が吹き上がった。かれこれ手マンだけで3回は吹いている。一度出すと吹き癖が付くのかシーツがぐしゃぐしゃだ。防水シーツにしておいてよかった。
「っひ、あっ! や、そこ、そこッツ!!」
「子宮口降りてきてますね〜、あとまた声出てますよ?ラブホじゃないんで抑えてくださいね」
「ーーーーっ、っは、やら、そ、こはぁ、ぁああっ」
「何かしたいなら書かないと。……でも、声抑えながら書けるんですかねぇ? ふふっ、『ぐちゃぐちゃに』なんて書くからですよ。私基準ではまだまだいけると思うんで、がんばってくださいね」
名前の指先にこりこりしたものが当たる
その縁をつんつんするだけできゅうっっと膣がしまった。さっきからイキっぱなしなのかぐねぐねと蠢いている内壁が忙しい。肉襞一枚一枚が絡みつき、暴虐を止めようと抑え込んでくる。しかし指先でそれに抗うようにかるく動かすだけでまた深くイく。絶頂から降りられないのか内腿は震えっぱなしだ。この分だと明日は筋肉痛かもしれない。
「ッツ!! ぁ、ーーーッひゅ、あ"あ"あ" っ!」
「あ、赤ちゃんの部屋。入っちゃいましたね」
「ーーーーーーーッツ!!!!っひっっひぃ、ぃい"っ!!なまえっ、なまえっ!たずけ、っけひゅッ、」
「あらら、むせちゃいました?………サービスです。一個だけお口のお願い、聞いてあげます」
さっきからペンを握ったまま暴れ狂い、自由にならない足をジタバタさせる承太郎。過敏と言っても差し支えない、名前が丹精込めて開発した性感帯を虐められて泣きが出る。とっくに顔は涙と、呑み込む努力すら忘れたよだれでぐちゃぐちゃだ。目をひん剥き、声を殺す事もせず助けを求めた姿に名前の手が止まる。
「……ぁ、え……おねがい?」
「はい。でもそれ一個だけです。もう書く力も無いでしょう?それを叶えたらあとは私の好きにします」
おそらく『もうやめろ』とかだろう。
すでにベッドの上に3時間はいる。正直手が疲れてきた。あと丸々2日あるからゆっくりしていけばいい。すっかり濡れたシーツの上で名前は返答を待つ。長く逡巡して、承太郎は口を開いた。
「…いっこ、だけ……なら、キス、してくれ。今日、まだしてもらってない。……別に、金を払ったほうがいい、か…?」
「……はァ?! ………本当に、ほんっとうに仕方ない人。明日、ベッドから降りれると思わないでくださいね」
「っなにが、ッツ、ん、むっ、っは、ぁ、ん……」
とんちんかんな事を言い出した口を塞ぐ
大方タダで抱いてやると言ったから料金がいるのかと思ったのだろうが、ここまできてそれは無いだろう。ムードって物を知らないのだろうか。ぬるりと口蓋を舐め、置き床を無くした舌を搦めとる。ぎゅうと抱き寄せ唾液を啜る。その刺激にすら官能を煽られるのか名前の下で腰が跳ねた。歯列をなぞり、口内に招き入れた承太郎の舌を甘噛みする。鼻から抜ける息が艶めかしい。最後に自分の唾液を送り込むと口を離した。
「…っはは、さっきのが最後のチャンスだったのに、残念ですね。私のつば、ゆっくり味わってください。もう泣いても休ませませんから」
「………っぅ、む、ん…」
ギラリと名前の目が輝いた。
これは間違い無く下手をうった。承太郎はその獣のようにらんらんとした瞳に確信する。少しでも処刑を先送りにしようとゆっくり、名前の言う通りにあふれそうな唾液を呑み込む。二人分の体液はどこか甘くて興奮した。むしろディープキスをしている最中に何度か甘イキしていたのだから恐ろしい。こんなに熟れた体を名前に、名前の好きなようにされてしまう。そう考えただけで背筋がゾクゾクした。
「…ぁ、ごちそう、さま…だぜ……」
「ふふふ、覚悟はもうできたみたいですね。『私を食べて!!』って感じの目になってますよ。…すいません、ちょっと準備してきます」
ドキドキと被虐の期待に震える承太郎
その頬を一度撫でると名前は姿を消した。ペンを持って来た時のように部屋から出て行ったのだ。きっとまたロクでも無い物を持ってくる。確信めいた予感に満ちていた。
「ッ、そいつ、は…」
「ふふ、どうです?今日のために買ってみたんです」
悪戯に笑う名前
しかしそれ以上に股座が承太郎の目を引く。てらりと鈍く光を反射し威嚇する雄、これから承太郎を蹂躙し屈服させる凶器。凶悪としか思えないペニバンが名前に着いていた。
「ほら、ちゃんとしないと痛いのは空条さんですよ。早く先っちょにキスして舐めしゃぶってください」
「…ぁ、あぁ……これが、おれのなか、に…」
華奢な体にアンバランスな大きさ
ゴツゴツと不揃いにつけられた真珠は充血し熱を持った膣内をえぐるだろう。グッと張り上げたカリ首は恐れ戦く肉壁を擦り上げ、地獄のような快感をくれるに違いない。たった指の二本で突かれるだけでイキっぱなしだった子宮口をこれでこねられたら、何度も侵略するよう突き上げて、奥の奥まで使われたら、きっとまともではいられない。名前のペニスに負ける。これ以上ないくらい蕩けてる体を、こんな凶器で犯されたら、名前のオナホに、射精もできない偽物ちんぽ専用ケースになってしまう。
「…どうしました、ほら、早く」
支配者が、名前が焦れている
破滅的な快楽に怯えながら期待し、愛液を垂れ流す承太郎。その体を、淫らな心情を見透かしたのか。ずいっと鼻先に黒光りするペニバンが突きつけられた。ゴムの匂いが鼻に付く。興奮し粘度の増した唾液が口内で糸を引いた。
「…………ん、ちゅっ、ぁむ、んんんっ」
「そうそう、こいつがどんな形をしているか、しっかり覚えてくださいね。…今から、これが空条さんの奥まで入るんですから」
仰向けに寝ていた承太郎の体が長座まで動いた
二つ折りに近い体勢で苦しそうに喉を震わせる。承太郎と名前、二人の唾液が混ざった液体がラバーを濡らした。呑み込みきれない部分にも流れるようにダラダラと口から唾をあふれさせ、恍惚と奉仕する。誰がどうみても雌犬の名にふさわしい振る舞いだった。
「……んっ、ぷ、は、……もう、か…?」
「これくらいで十分ですよ。…それともそんなにおしゃぶりするの楽しいですか?」
「…ぅ、るせぇ」
「……全く口がわるい」
放っておけばずっとしゃぶり続けそうだったので引き離す。言われずとも手を使わず口だけ舐め続ける姿は卑猥の一言だ。つぅーーっと厚い唇とペニバンを唾液が繋いだ。名前はどこからとも無く鍵を取り出した。おそらくペニバンと一緒に持ってきたのだろう、カチャカチャと音と共に足枷が外された。
「ん〜、バックにしましょうか。後ろ向いて」
「…ぁ、待て、」
促した名前を遮り承太郎は手を動かす
握りっぱなしのマジックが腹の上で踊る。子宮の真上、『ぐちゃぐちゃに犯して』の文字のすぐ上に一言添えられた。
「『正常位がいい』……なまえの顔が見たい」
照れるようにそっぽを向いて小声で読み上げる。
一瞬名前は硬直し、勢いよく承太郎を押し倒した。
「ッ、ほんっっと、馬鹿じゃないんですか?! さっきから煽って〜〜〜〜ッツ!! 嫌って言ってもやめれませんよ」
「あおってなんか、っぁ?!」
くちゃり、と水音がする
奉仕している最中にまた濡れたのかぐずぐずになった秘部に指がつきたてられる。先ほどとは違う、ほぐす為の動き。その手つきに否応無しに『これから』が連想させられる。二本が三本に、はしたない水音が大きくなった頃、そっと恥部に先端が触れた。
「…いきますよ」
「…あぁ、きてく、れ ッツ!ーーーーーーーっぁ、あああっ、ッヒ、ぃ!?」
電撃だった
飢えに餓えた承太郎の体
そこに与えられたのは焼き飛びそうな悦楽。ちかちかと頭がハレーションする。ずりゅっ、ずりゅっっとカリを食いしばる肉壁を擦り、肉壁を押し潰す。その直後にボコボコと突き出た突起がランダムに襞の一枚一枚を丁寧に虐げる。ほんの少しの刺激ですら逃さないように神経を集中させていた体は望外の悦びに跳ね上がり足でその根源を抱きしめる。
「っっっっっつ、あ、ああ" 、ん…ヒ、ぎゅっ!! あ、ぁああぁぁぁああッツ、…ン、ぉ、ぁ"っ」
「っちょっと、だいしゅきホールドですか? 動きづらいんでやめてください。奥まで欲しいでしょ?」
頭がおかしくなる
みっちりと承太郎を端から端まで征服したペニバン。それは気が狂わんばかりの快楽を承太郎に与える。飛びかけの自我を掴み名前の言葉を理解した。
まだ、奥がある
まだ、これは、名前のちんぽは、入りきっていない
それはまごう事なく恐怖だった。
今でさえこんなに気持ちがいいのに、これ以上入ったら、あそこに、ひどい所にまで入ってしまう。ガクガクと足が震えた。シーツの海で泳ぎながら名前を見上げる。きょろきょろと目を動かし引き攣り笑いをしながら支配者に乞うた。
「……っひ、なまえ…なまえ、むりだ……だめ、そこはだめらから、な…?もう、はいんね、から、」
まるで命乞いをする罪人、鞭を恐れる子供
未だ抜けない絶頂、ひくひくと黒いラバーを咥えこんだ女陰で甘イキを重ねながら眦から涙をこぼす。
そんな承太郎に名前は慈悲深く微笑んだ。
よかった。わかってくれた。
思わず安堵に緩む体。
くたりとシーツに横たわった女体を名前が掴んだ。
「嫌です」
「ーーーーーーーーーッツ!!!! か、っひゅ、ァ、ぁあ"あ"あ"っっ、ひ、や、アぁっ?!〜〜〜〜っ、やらぁああぁっ!!、ッォ、…ぉお"っ……ん、ぉ………」
勢いよく突かれた肉袋は一際大きく鳴くと静かになった。根元までペニバンが埋まると同時に妙な抵抗を受ける。構わず進めたがほんの少しみじろきするだけでもプシャリと潮が噴き上がる。まるで獣の唸り声の様に呻く承太郎を名前の手が這う。
「ナカイキ…ってか子宮イキ、そんなにいいですか? っふふ、ちょおっと揺らしただけでお潮噴いちゃっておもちゃみたいです」
「………ぉ、ォお"……!! ン、ふーッふーッひ、ぐッ!!」
「ちょっと聞いてます?」
焦点の合わない目で法悦に浸る
それが気に食わないのか名前の手が腹をそっとなでた。内側からえげつないほど刺激されている部位を押され、沸き上がる快感を逃そうと呼吸を荒くする。しかしその程度で解放してくれるほど甘くない。
ゆっくりと律動が始まった
「ん〜〜〜〜〜〜〜ッツ!!あ"っあぅッ、っひん、ぅああッツ?!ぁ、あーーーーっ!!!!ぁう、ンっ、ォ"っっ、ぅ、ぁあ っァ"、おぁあああ" !!」
「…うわ、動きづらい……これが名器ってやつですかね」
イってる
1センチ動いただけで火花が爆ぜた。
目がくらむ。逃げたいのに、あたまがこわれそうなのに終わらない。イッて、イッて、イッて、もう極めてない時がない。まだイキ終わってないのにまた次の波が来る。息ができない。大きく開いた口からはよだれと喃語じみた声しかでない。終われ、早く早く早く!そう思えば思うほどメスの体は一刻も早く精液を受け入れようとうねり、蠢き、承太郎を追い詰める。
もはやこの肉体は承太郎の物ではない。
名前に、名前のおちんぽ様に奉仕する精液袋だ。この淫獄から逃げたければ名前に満足してもらうしかない。バカになった頭で名前の体を抱きしめ、膣を痙攣させ、子宮口で鬼頭をもぐもぐと抱擁する。生物の、女としての本能で雄から搾り取ろうとする動き。射精して、満足させて、この絶頂地獄から助けてもらおうと懇願する行動だった。くちゅんと些細な刺激で子宮の奥にカリ首が潜り込み、その度に深く深く絶頂の海に沈み込んでいく。
「あ" !! っつ!も、らめ、っひ、ぉ"グッ!!しゃせ、しでっ、ぉあっで、なまえっ!!はらむっなまえのあかちゃ、ぅんっッツ、〜〜〜っひ、ぅむから、やぇ、てっ!!おあってっ!!!」
「………射精、できたらいーんですけどね」
あまりのこわれっぷりに流石に心配になる
名前は鼻も口も涙も溢れさせながら泣き叫ぶ承太郎の額にキスをした。このありさまではどうせ覚えていまい。最後にトドメと言わんばかりに再奥を侵略する。
っっぐり、ぐちゃん
「ん〜〜〜〜〜〜〜ッツ!!!っっひ、ぅ、ぁ…」
目を剥き、電流を流されたカエルのように跳ねる承太郎。ぐりんと白目をむくと、脱力しぐったりと倒れ伏した。体力も常人より桁違いにあるがゆえ、失神もできないで絶頂に溺れていた体がとうとう限界を迎えたのだ。正直名前自身疲れた。湯冷めするどころか汗だくだ。起きたらシャワーを浴びよう。きっとその頃には承太郎も回復している。つまり第2ラウンドだ。
長い、長い週末を思って目を閉じた
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