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- ナノ -
0327 23:31

「人間の子供の作り方、ちゃあんと勉強してきたんだあ」

そう言って彼は私のお腹を撫でる。それがあまりにも気味悪くて、思わず彼の手を軽く叩いてしまった。
そんなの勉強して、一体誰と子供をつくるの?なんて訊けない。薄々彼からの異常な執着を受けている私にはわかりきっている答えだったし、彼の口から私の名前が出てきた日にはいよいよ逃げ出しそうだった。

私はミュウが怖い。突拍子もないことを言い出したり、不可能に近いことを可能にしてしまったり...とにかく彼が何をやらかそうとしているのかがわからなくて、それの犠牲になりたくなくて日々怯えている

彼に愛されるのも、執着されるのも、もう嫌なのに


「君がもっと離れられないようにしようと思って!」

「...どういう、」

「察しが悪いなあ。ボクと赤ちゃんつくろうって話してるの!嫌じゃないよね?まさか、ボクから逃げたいからわかってないフリしてる?ふふっ、かわいーけどそんなの出来っこないんだから諦めて?ね、」

言うこときけるよね?


腹の上から爪を立てられて、思わず小さく悲鳴をあげた。