1021 1954
「ますたあ」
それはとても甘ったるい声だった。
いつも聞き慣れた快活な声とはまた違う、しっとりとしたような、本当に“女”の声だ。
冷や汗が背中を伝っていく
「ますたあ。ミクね、マスターのこと大好きなんだあ。知ってたと思うけど、マスターはちゃんと言わないとミクのこと見てくれないから...」
「そ、そっか」
「ねえ、マスターはミクのことすき?」
「好きだよ。じゃないと、一緒に居ないよ」
「ちがう!そういう意味じゃないの!」
「で、も」
「わかってるのにはぐらかすの、やめてよますたあ!」
涙目の彼女は、私の腕に爪を立てる
「好きすぎて苦しい...なんとかしてますたー...」
―――――――
貴方のためなら声が壊れるまで歌うから、あなたは私のために足が使い物にならなくなるまで踊って!みたいなミクちゃん書きたいなあ