×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -
1021 19:54

「ますたあ」

それはとても甘ったるい声だった。
いつも聞き慣れた快活な声とはまた違う、しっとりとしたような、本当に“女”の声だ。

冷や汗が背中を伝っていく

「ますたあ。ミクね、マスターのこと大好きなんだあ。知ってたと思うけど、マスターはちゃんと言わないとミクのこと見てくれないから...」

「そ、そっか」

「ねえ、マスターはミクのことすき?」

「好きだよ。じゃないと、一緒に居ないよ」

「ちがう!そういう意味じゃないの!」

「で、も」

「わかってるのにはぐらかすの、やめてよますたあ!」

涙目の彼女は、私の腕に爪を立てる

「好きすぎて苦しい...なんとかしてますたー...」


―――――――

貴方のためなら声が壊れるまで歌うから、あなたは私のために足が使い物にならなくなるまで踊って!みたいなミクちゃん書きたいなあ