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消えてしまいたかった。何もかもが不安で、何もかもが暗く見えてしまっていた。未来に希望など微塵も抱ける気がしなかったし、夢を見ることも今じゃ無理だ。できっこない。将来私が本当にちゃんと人生を歩めているのかどうかも、危うい。
逃げ道がなくて息が詰まりそうだった。
頭を抱え込んで耳をふさいでも、現実は着々と時を刻むし物事は進んでいく。もうダメだった。生きていくこと自体が地獄だと痛感している真っ只中だ。
死ぬのは怖い。でもこれから生きていくほうが辛い。もしかしたらこの先良いことがあるのかもしれなかったけれど、とてもじゃないがそのいつ来るかもわからない幸福のために、今踏ん張る力は残っていなかった。あぁ、どうしてこうなったのだろう?私が悪かったのかな。私が、何か、したのだろうか
生きていることへの罪悪感が日に日に膨らんで行って、気が付けば私は高層ビルの最上階にいた。
屋上は出入り禁止だ。だが最上階まではいける。
窓を大きく開け放って、下を見下ろした
「・・・・っ、」
あぁ、本当に、なんで私がこんな怖い思いをしてまで、死ななきゃいけないの。
行き場のない怒りすらわいてくる。みんなが消えればいいのよ。なんで私だけがこんな思いをしなきゃいけないの?私だけが怖い思いをして消えたら、みんなは幸せになるの?そんなのってない。私だって生きたかった!
親は悲しむだろう。友人だって。でもそれだけだ。誰の人生を邪魔するわけでもなく消えていけるのなら本望でもあった。
窓枠に足をかける。キラキラと輝く街の明かりに、目の奥が熱くなって涙をひとつぶ零した
「なんで、わたしが」
窓枠を乗り越えて飛んでしまえば、もう後戻りはできなかった。
一気に競りあがってきた恐怖と憎しみを口にしたところで、ゆっくりと目を閉じる。どうか痛みが一瞬で終わりますようにと願いながら、この世のすべての理不尽さを汚さを呪った。
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ここで各自推しが助けに入ってくれるって信じてる。