版権2 | ナノ



※ライナ女体化で学園もの

※にょたいライナが生理痛に苦しむ話だが大丈夫か

※駄文だが大丈夫か






















「うわ……」

ライナはトイレで思わず呻いた。
赤。それに独特の臭い。
一応ナプキンは持ち歩いてたからいいとして、薬がないなあとため息。
……早退したい。

「めんどい……」

把握した途端ずきずきと腹部が痛む。腰も痛み出す。
毎月、結構重い方ではあるけれど、今月もそうらしい。薬がないことが悔やまれる。むしろ学校になんて来なければ良かった。
早退したところで、ここから家まで歩くなんて無理そうだし。かといって仕事中の両親に迎えに来てもらうわけにもいかない。
となると保健室で安静にしているくらいしか思い付かない。ので、ノロノロと廊下を歩く。

痛い。
痛い。
……いっそ殺せ。

そんなことを考えながら廊下を、ゆっくりと歩く。それはもう、ゆっくり。壁に寄り掛かるように。息も絶え絶え。
意識を手放せたら楽なのだが痛みがそれを許してはくれない。
このまま保健室まで辿り着けるだろうか……
妙な汗が出てくる。熱いのに、寒い。


「きもちわる……」

しゃがみ込む。
どうして女になんて生まれてきたのだろう。男なんてみんな死ねばいいのに。ていうかしね。

このまま廊下に横たわったらさすがにまずいだろうか。幸か不幸か人通りが少ないが、そのうち誰かに声をかけられるかもしれない。その時きちんと状況を説明できる自信がない。しかもそれが男子であった場合、殺意を込めた視線以外送り返せそうにないのが問題だ。
しゃがみ込んだまま、そんなことを考える。
と、

「大丈夫ですか」

声が聞こえた。男の声だ。こんな痛みを味わうことなく生きているとは、憎い。
しかし睨むことはおろか顔をあげることもできそうにない。なんか気持ち悪い。
黙り込むライナをどう思ったのか、男は何も言わない。そのままいなくなれ、と念じる。いっそもう放っておいてほしい。なんだか惨めだ。

が、


「薬とお水、どうぞ」
「…………?」
「妹がいるんでわかるんです。あ、違ってたらすみません……」

違わない、と首を振る。

「じゃあ、これしかないですけど」

渡されたのはライナがよく飲んでいる薬だった。ペットボトルの水と共に受け取るとなんとか飲み込む。

「……ふぅ」

すぐに効くわけではないが、少し気分が楽になった気がした。

「立てますか?」

首を振る。
まだ、立ち上がるのは辛い。

「失礼」

男はそう言うと、ライナを抱き抱えた。
……所謂、お姫様抱っこというやつで。

「……おろ、」
「保健室まで我慢してくださいね」

……恥ずかしい。
けれどどうしてここまで優しくしてくれるのだろう。そっと男の顔を盗み見ると、それは風紀副委員長のルーク・スタッカートだった。

「スタッカートは」
「ルークでいいですよ」
「……ルークは、どうして」
「さあ?」

ルークはただ悪戯っぽく笑うと、そのままライナを保健室まで運んでくれた。
……丁寧に、ベッドに下ろしてくれた。
そして「お大事に」と言って去っていった。

保健医は興味津々で何か聞きたげだったが、ライナが辛そうなので何も聞かずに寝かせてくれた。
ベッドに横になりながら、ルークは人助けが趣味なのだろうかとぼんやり思った。
生理痛の度に世界中の男が死ねばいいと思うけれど、ルークだけは除外しておかなければなあ、とも。



なんとなくだけど
(かっこよく見えたなあ、なんて)



‐end‐


よくわからないままおわり。
・ルークとライナはお互い一方的に見たことがあるけど話したことはない、という関係。
・もちろん風紀委員長はミルク

・本当はルークはライナをストーカーしてていつも飲んでる薬も知ってて、生理がいつくるかも知ってて、だからタイミングよく現れてみた、という裏設定(?)を考えた
そんなことないよルークはいい人だよ、というもう一人の自分の制止により書かれることはありませんでしたが、そんなわけでルークが何故お薬を持っていたのかはご想像にお任せします(え)


生理痛でイライラして書いた。反省している。以上です。

2010.11.15




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