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ドウシテ先ニ生マレタノ? [ 194/196 ]
ライナが好きだ。
ぼくはまだ小学生で、ライナは大学生。年の差は結構ある。でも50も60も離れてるわけじゃないし望みはあるはず。
性別は悲しいことに2人ともオス。だけどそういう趣味の人がいないわけではないとテレビで言っていた。だから、気にしない。
初めて見た時、ビビビッてきた。運命ってやつ。きっとぼくの左手の薬指はライナの左手の薬指と繋がってる。
だから、運命。
今度は幸せにしなきゃって思う。今度って何だろう。でもとにかくライナを幸せにしたい。そしてぼくも幸せになるんだ。
勉強は好きだし、将来ライナを支えていくことだってできるはずだ。
前向きに前向きに。
だけど、ライナの世界はぼくなんかの小さな世界とは違う。
(大学なんて知らない)
(教授なんて知らない)
(ぼくの知らないところで、ぼくの知らないひとと話す)
(それは、)
置いていかれてしまうんじゃないかって、
怖いんだ
ドウシテ先ニ生マレタノ?
(ぼくを待っていてくれたら良かったのに)
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