君の髪ごと愛してる(ミカエレ)
2011/06/14 23:16
※ミカサ→男 エレン→女 な性転換現パロ
いつの間にか髪が肩に触れるほど伸びていた。
「切るか」
そう思って鋏を手にすると、隣でジュースを飲んでいたミカサが噴き出した。汚い。
「待って、エレン」
珍しく慌てた彼がエレンから鋏を慎重に取り上げる。
「それ、自分で切ろうとしなかったか」
「そうだけど」
「せめて美容院に行ってきて」
しかしそれではお金がかかる。それに面倒くさい。
「それに、もったいない」
「そうか?」
「そう」
髪が長いと髪を洗うのも、乾かすのも、とかすのも億劫になる。髪型を変えられて楽しいよと母は言うけれどとてもそうは思えない。短い方が楽なのに。
「俺がとかすし結ってやる」
「んー」
「乾かすから」
「うー」
長くなると動くのに邪魔だしそれだけで鬱陶しいから嫌なのだが。
「エレン……」
「わかったから」
それでもこの幼馴染みが子犬のような目で見つめてきては、逆らえない。
「その代わり、乾かすのとか任せたからな」
「うん!」
嬉しそうに頷くから、まあ、いいかななんて。
おまけ(性別アルミンとの会話)
「それで最近エレンの髪型可愛いんだね」
「んー」
「どうしたの?」
「いや、乾かすのもとかすのもしなくていいけど髪を洗うのが面倒で」
「……そればっかりはね」
「やっぱりミカサに…」
「ミカサは男の子だからね!?」
「じゃあアルミン頼む」
「僕も男の子だからね!?」
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