マリモ

 

「見れば見るほど、マリモっぽいよなぁ」
 ベシッ。
『こら、やめんか』
「そうだねえ、兄さん。でも、マリモに手はないと思うよ」
 ツツンッ。
『こら、つつくでない』
「あーん? んなこたわかってるよ、でもマリモだろ?」
『こら、誰がマリモだ』
「まあ、マリモに近いよねえ」
 ベシッ。
 ツツンッ。
『こら、叩くなつつくな』
「マリモがなんか言ってる気がするが、幻聴だよな?」
「マリモが何か言ってる気がするけど、幻聴だよね?」
「うん、幻聴だ」
「うん、幻聴だね」
『誰が幻聴……おおわっ』
 ベベシッ。
 ツツンツンツン。
『ホーエンハイム! なんなんだこいつらは! なんなんだぁ!』
「俺の自慢の息子たち」
『そういうことを聞いてはおらあぁぁぁぁん!』



2010.8.5


 
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