※ほとんど会話文
現パロ
「なまえーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「どわああああああああああ!!!!!」
ゴスッと学校からの帰路を辿っていると、クラスメイトのサシャが私に突撃してきた。危うく胃の中のものぶちまけそうになったんだがどうしてくれる。
「何ッいったい何ッ!!??!??」
「あ、すみません。別にこれと言って用はないんです」
「貴様」
てへ☆とか言っても許すとでも思ってるのか。まあかわいいから許すけど。
じとーっとサシャを見つめる。否睨む。すると彼女は何を思ったかスンスンと鼻を鳴らして私をかぎ始めた。
「え、な、何?」
「おいしそうな匂いがします!!」
「なんだと!!」
「うおわ!!!こ、コニー!?あんたいつから…」
「どわーってなまえが叫んだところから」
「ほど最初っからじゃねーかよ!!!」
ああ、2バカがそろってしまった…めっちゃ嫌な予感がするんだが気のせいではないはず。
「なまえ!なまえ!さぁ早くカバンの中に入っているおいしそうなものを私によこすのです!!」
「誰があんたにくれてやるか!!」
「じゃあ俺にはくれるんだな!!」
「アホめ!!この生粋のアホめ!!!」
おれはアホじゃなくてちょっとバカなだけだ!!とかぬかすコニーだが、正直アホもバカもさして変わりはない事実にいい加減気付け。
じりじりと近寄ってくる2バカにカバンを取られまいと抱きしめる。こ、これだけは死守しないとダメなんだ…!!
「何が入ってるんですか?食べないんで見せてくださいよおお!!!」
「お前は絶対に食べるだろ!!目がマジなの自覚してる!?」
「じゃあ食べるから見せてくれよ!!」
「余計見せるか!!」
「あ、なまえが逃げた!!」
「捕まえろー!!」
何でだよ!!なんでこうなるんだよ!!
どどどどどッとまるで草食動物を追いかける猛獣のごとく追ってくるサシャとコニー。こわい、めっちゃ怖いよあんたら!!
てゆーかなんでこうなったの!?普通に帰ってるだけだったのに!!ああ、こうなるんなら貰わなければよかった…!
いやでもせっかく私のために作ってくれたのにそれじゃあ申し訳ない!!
なんて考えながら走っていたのがいけなかったのか、ドーーンッと謎の掛け声とともに2バカが背中に飛びついてきた。そりゃあ私の体は吹っ飛ぶわけで。
「ぎゃふッ!!」
「ぎゃふってなまえ…お前もうちょっと女らしい声だせねーのかよ」
「コニー、なまえにそんなことも止めちゃだめですよ」
「舐めとる!!」
だーんッと地面をたたくが、2人は私の手から離れたカバンを嬉々としてあさっている。ああ、さらば私の…
「…………………なにこれ」
香り消しゴム…
「…消しゴム、ですか?」
「なにこれめっちゃおいしそうな匂いする。ショートケーキの匂いとかこんなリアルに再現したの誰だよ!!!」
「ああ…せっかくジャンが作ってくれたのに…」
「「……は?」」
「いやね、昨日私がケーキ食べたいって言ったら、ジャンがケーキの香り消しゴム作ってくれたの」
でも今ダイエット中だったし、どうしようか悩んでる時にジャンが「ケーキのにおいついた消しゴムならちょっとは食べた気になるだろ」だなんて言って徹夜で作ってくれたのである。
「色形サイズ完璧だわ」
「完璧どころか職人顔負けだろ!?」
「わ、私たちは食べれない消しゴムのにおいに騙されて今までなまえに集っていたのですか…!!」
「あ、集ってたっていう自覚はあったんだ」
「ひどいなまえ!!だますだなんてッ!!!!」
「いやあんたが勝手に勘違いしただけだし」
「俺たちをもてあそんでそんなに楽しいか!!!」
「誤解を招くような言い方しないでくれる!?」
「「この悪女おおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」」
そういってサシャとコニーは両手で顔を覆って走り去ったのであった。
…てゆーか!
「誰が悪女だアホどもおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
まぁとりあえずショートケーキ消しゴムを守れたことはよしとしよう。
「くっそ、ジャンのやつ紛らわしいもん作りやがって!!」
「こうなったらジャンに報復です!!」
「(ぞわッ)な、なんか悪寒が…」
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たまごろう様、このたびは7171のキリリクをしていただきありがとうございました!
ほのぼの…になってるのかこれは。まさかのジャン乱入すみません。本当はもっと違う話にしたかったのですが、なんでこうなったんだろう…
手直し等は受け付けておりますので、こんなんでよければもらってやってください!!
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