※一万打フリリクの続編/食満の双子妹
みなさん朗報です。ついに私ともんじが恋仲になりました。
「もんじもんじもんじもんじもんじー!」
「おわッ!」
会計委員室で一人10キロ算盤を弾く僕の大好きな背中にガバリと飛び付いた。その際何枚か紙が散らばった気がするけど気のせいだよね!
「あ"ー!!おまッせっかく仕分けた予算案が…!!」
ふむ、どうやら気のせいではなかったみたいだ。ふるふる、と拳を震わせるもんじ。
「なまえッ!」
「ご、ごめんなさい…」
しょぼん…ともんじの背中に顔を押し付ける。すると、はあぁ…と深いため息が頭上から降ってきた。
「もんじぃ…ごめんなさい…」
「怒ってねぇよ。後で仕訳し直すの、お前も手伝えよ」
「うん!」
もんじは僕を一旦離し、体を僕の方に向きなおした。そして「ん」と両手を軽く広げる。
「ほら」
「とりゃッ!」
「ぅわッ…ったく」
戸惑うことなくもんじの腕の中に飛び込む。あったかいなぁー。もんじの腕にすっぽり収まるこの感じが大好きだ。
「もんじすき」
「ッ、」
「すきすき大好きあいしてる!」
「ちょ、なまえ…あ"ー…」
ちらりともんじの顔を盗み見れば真っ赤だった。いやーほんともんじ大好きだわ。どさくさに紛れてちゅっともんじの頬にちゅーをしてみる。茹で蛸だった。
ふふー、ともんじの胸板に顔を埋めた時だった。
ガラッ
「おい文次r…」
「「あ」」
▼ 留三郎 が あらわれた !!
僕らの今の状態を見て留三郎は、ふるふると肩を震わせ、勢いよく上げた顔はまさしく鬼の形相だった。
「もんっじろおおおおおお!!!」
「お前はどうしていつもタイミングが悪いんだよ!!!」
「やかましい!!さっさとかわいいなまえから手を離しやがれ!大体なぁ、恋仲でもないのにそんn」
「え、僕ともんじ恋仲だよ?」
「………………………は、」
間抜けな声が留三郎の口から飛び出た。
「なまえ、言ってなかったのかよ…」
「言ったつもりだったんだけど…」
「き、聞いてねぇぞそんなことぉ!!」
バッと涙を溢しながら走り去った留三郎を呆然と見送った僕たち。うん、ごめんね留三郎…
次の日から、ことあるごとに留三郎が僕ともんじの邪魔をするようになった。
(いい加減にしないか留三郎。なまえもそろそろ怒るよ?)
(だって伊作!俺のなまえが…!文次郎に…!)
(もんじ!さっき食堂のおばちゃんに台所借りてボーロ作ったの!)
(お、うまそうだな)
(キイィィイ!!)
(留三郎?(ニコォ))
-----
亜美様、キリリクありがとうございましたっ!!
そして遅くなって大変申し訳ございません!!
最後の最後で伊作が出張りましたがまぁまぁまぁ←
激甘になっているかわかりませんが、こんなんでよろしかったらどうぞ…!
prev next
back