※富松作兵衛成り代わり
「なまえは僕とこっちに行くんだぞ三之助!」
「いいや、なまえは俺とあっちに行った方が安全だ!」
「こっち!」
「あっち!」
「どっちだよ…」
貴重な昼休みを返上してまでこのアホ迷子どもを捜索したというのに、いざ見つけて帰ろうとしたらこれだ。おそらくここは裏裏裏山の少し奥詰まったところ。
なんなんだお前ら。もう午後の授業始まってんのわかってる?
「なまえ!なまえは僕の味方だよな!なんたって親友だもの!」
「味方って、なんの話してるの…」
「いーや、なまえは俺と以心伝心してるから」
「してないし意味わかんないから…」
ぎゅうぎゅうと腕を引っ張る二人。そうか、お前らはそんなに私の腕をもぎたいのかそうか…
バカめッ!!
「「あいたッ!」」
「おら、いい加減にしないか!私はお前らの玩具じゃないんだ」
「「だって…」」
「だってもへってもない!」
私がぶった所を涙目で押さえながらだってだってと言い訳する左門と三之助にため息をついた。
お前らなぁ…
「さっさと帰るよ。先生もみんな心配してるんだから」
むんず、と二人の手を掴んで森を歩き出す。
「へへ、」
すると突如笑いだした左門。
「え、何?気持ち悪いんだけど」
「ひどい!」
「なまえの手はやっぱり落ち着くな、って思って」
「意味わからんないから…」
三之助はするり、と繋いでた私の手を離すと、ぎゅっと腕に抱きついてきた。おいやめろ私を圧迫で殺す気か。
「三之助ずるい!僕も!」
「すんな!!」
制止の声も虚しく左門には届かなかったらしい。こいつも三之助同様私の腕に抱きついてきた。待ってこれなんだか私が二人に連行されてるみたいじゃん。
「ちょ、離せよ歩きにくい!」
「こうすれば、僕らが離れない限り迷子になることはないな!」
「万事解決だね」
「なんも解決しとらんわアホぉ!」
こうして私は、半ば引き摺られる形で忍術学園に帰還したのだった。
「なまえどこだあああああ!」
「あっちじゃない?」
「そうか!なら行こう!」
「私はこっちだ!」
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アヤッペさん、キリリクありがとうございましたっ!!
いつもこうしてリクエストしていただいて、とても嬉しいです!
ちゃんと富松成り代わり主になっているか不安が募りますが…ww
拙い文ですが、こんなんでよければどうぞ!
お直し返品等はいつでも受け付けてます!
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