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 #06





「イ"ィ"ヤ"ァ"ァアアアアアアア!!!」

「「「!?」」」


突如、とち狂ったかのように我妻くんが奇声を上げた。両手で顔を覆って床を転げまわってる。怖い…怖すぎるぞ我妻くん…!!下手すりゃ君が悪霊だよ!!


「お、落ち着け善逸!一体どうしたんだ!?」

「さッ、さわっちゃった…!!」

「「は?」」

「おおお女の子の足触っちゃったぁぁあああああ!!!」


竃門くんがまるでゴミ虫を見るような目になった瞬間を私は運悪く見てしまった。

こっわ…!!


「てか、今更じゃん…手当てする時散々触りまくって」

「アァァアアアアそれ以外言わないでッ!!あの時は必死だったのッ!!いっぱいいっぱいだったのッ!!めっちゃ血出てたし止まんないしッ!!ここに駆け込むまでにいつあいつが追いかけてくるかと気が気じゃなかったんだからな!!」

「触った感想は?」

「めっちゃすべすべて柔らかかった…」

「おい」

「はッ…!?いいい今のなし!!聞かなかったことにして!!」


顔を真っ赤にしてのたうち回る我妻くん。いや…引くわぁ…てか、さっきのときめき返せよ…
うっとりとわきわきさせた両手を見つめる我妻くんは心底気持ち悪かったです。


「そんなことより鳩間さん、今日はこれを玄関と部屋の四隅に置いておくんだ」

「これは…」

「塩だ」


いや見たらわかりますけども!?


「鳩間さんに渡そうと思ってここに寄る前に家から取ってきたんだ」

「けど、今まで同じような事したけど物見事にドロドロのぐちゃぐちゃに…」

「あ、それなら大丈夫。炭治郎が作る塩は超強力だから」


あ、我妻くんが復活した。
彼いわく、竃門くんが作る小道具は心が篭っているから力か強いのだそう。


「そうだ、俺からはこれを渡しとくよ」


さらに我妻くんから、塩を持つ反対の手に縞模様の緑の石が嵌め込まれたペンダントが落とされる。なんだ、この石は。


「マラカイトって聞いた事ない?」

「あ、パワーストーンの?」

「そう。孔雀石とも言われてて、古くから邪気祓いの石として使われてきたんだ。これを肌身離さず持っている事。この神社で清めてたやつだから、きっと鳩間さんを守ってくれるよ」


あぁ、なんて優しい人たちなんだろう。
彼らの優しさが胸に沁みて、ぽかぽかする。
今までたくさんの人にお祓いとか色々してもらったけど、どれもそんなに効果はなくて。けど、我妻くんたちなら本当になんとかしてくれそうな気がした。


「我妻くん、ありがとう」

「ヒェッ…!そそそそんな…お礼だなんてまだ早いよ…!!」

「ううん、言わせて。私ね、誰かにこうやって助けてもらうの初めてだから、すっごく嬉しい」

「あ…」

「竃門くんも、嘴平くんも。本当にありがとう」

「ふん」

「伊之助のこれは照れてるだけだから気にしないでね」

「なッ、て、照れてねーよ適当な事言ってんじゃねーよ紋次郎!!」

「炭治郎だ!」

「ちょ、おま!こっちにまで飛び火させんなよ!!」


わーわーと騒ぎ出した3人に呆気に取られたけど、なんか段々面白くなってきて、気付いたら一緒になって腹抱えて笑ってた私であった。





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口調が難しいねぇ…(´;ω;`)ブワッ








first ◇ end

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