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孤爪研磨の独白





ミョウジナマエは一つ歳上のクロと同い年の女だった。だけど昔からの付き合いで年の差なんか感じたこともないし、気にしたこともない。
彼女との関係とか繋がりみたいなものはイマイチ形容しがたいけれど、一言で言うなら幼馴染としか言えないかな。

でも、別に幼馴染ってだけで、彼女の幸せを願うわけじゃない。


ナマエは昔から勉強も運動も出来て、子どもながら将来絶対凄い美人になるって約束されたような整った顔をしてたから、それはもう目立つ存在で。
学年もクラスも違うから詳しいことを知ってるわけじゃないけど、もしここがアメリカかどっかで、スクールカーストなら最上位。きっとチアリーディング部とかに所属してアメフト部の彼氏がいるような、そんなキラキラした人種だった。

そんななのに学年もスクールカーストも考えずに、教室の隅でゲームやってるような、アメリカだったらギークとか呼ばれてるだろう俺に、家が近所ってだけの関係のくせになんの気なく話しかけてくるから。

昔は目立つのが嫌で、やめてよってよくブツクサ文句を言ったもんだった。

実際、ナマエに話しかけられることを誇らしく思うような神経は俺にはなくて。
むしろ同性の疎ましがる声とか、異性の噂話を囁く声とか、そんなものが面倒くさいってずっと思い続けてきたくらいだ。

じゃあなんで、幼馴染とはいえナマエと関わり続けたのかっていうと、話は単純。
何を言ってもナマエが俺に話しかけてきてしまうから、だった。

噂されて困るのはナマエもでしょって言っても、

「他人なんかどうでもよくない?」

なんて吐き捨てるし、しまいには、

「だいたい、どうでもいい人間ほど下らない事言うもんじゃん?」

なんてやれやれ顔をする。

それで話はおしまい。ナマエにとって世間は、自分の周りの人間とそうでない人間だけなんだろうなって、薄っすら思って。
そうでない人間のことなんか、多分背景程度にも思っちゃいない。

そんな彼女の傲慢さと強さに、うわあ、これだから世界が自分中心に回ってると思ってる人は……とか呆れつつ、少しだけ憧れたのは秘密。

だってまるで、少年漫画のヒーローみたいだ。

能力値は軒並み振り切ってて、チートって表現してもいいレベルだったし。
俺はクロに誘われてバレーを始めて、なんとなくでバレーを続けてたけど、ナマエは何を決めるのも自分の意思で。

やるのもやめるのも、誰にも流されなくて。
意志が強く心が強く、そして――孤独がよく似合う。

こんなこと言ったら酷いけど、決して恵まれてない家庭環境とかも、如何にも物語の主役に相応しい。
彼女はヒーローに成る為に、逆境に打ち勝って、鋼の精神を手に入れるんだろうなとか、そんなことを思ってた。

ナマエが引っ越すことが決まった、その日まで。


ナマエの家庭の事情は、なんとなく察していたけれど、事態は俺の想像を遥かに超えていた。

クロからナマエの家の離婚が決まったこと、それからナマエが同じクラスの女子から酷いいじめを受けていたらしいことを聞いて、ようやく。
事態は収拾のつかないところまで来ていたのかとハッとすることになる。

そして、母親に呼び出された先から帰ってきたナマエを見つけるに至ったその時に、俺はなんて勘違いをしてたんだろうと気がついたんだ。

初めて見たナマエの泣き顔は、とてもじゃないけど普段の綺麗さの欠片もない。

ぐちゃぐちゃのボロボロだった。

クロが抱き寄せた肩は今にも折れてしまいそうな程に薄くて。
気高く雄々しいとさえ思っていた俺の幼馴染は、何処にでもいるただの女の子でしかな買った。

弱々しく震える声が、何度も何度も。
約束、守れなくてごめんねと謝るのには、心臓が抉れるんじゃないかってくらい痛くて。

それを宥めるようにもういいから、大丈夫だからとナマエを抱き締めるクロは、こんな時に自分の神経を疑うけど、少女漫画の相手役みたいだった。

背の高い二人はいつも見上げる身長だと思ってきたのに、こうして見たら二人は男女の差を認識するだけの身長差があって。

いい性格してるとことか、大人びてるようで意外と負けず嫌いで子どもなとことか、俺が友達とか出来る度ににやにやしてくるとことかまで全部、二人はよく似てるし。

クロは周りにナマエとの関係を勘繰られても、女だと思ったこともないとか。
そんな答え方しかしないけど、二人はお似合いだったから。


多分、女として見ないようにしてるんだろうなって思った。

だって、俺たちは幼馴染だ。

たとえこれからナマエと離れ離れになっても、その関係は変わらない。
きっと奇跡みたいに、また会えば今まで通り笑いあえて、何ら変わらない関係でいられる。
会えなかったとしても、ナマエを思い浮かべてあったかくなる心は、変わらない。

けど、例えばナマエが初恋の相手とか、恋人とかそういうものになってしまったら。
俺たちは今まで通りではいられなくて、思い出すらその意味を変えてしまうから。

クロはナマエに恋をしないって、決めてるんだと思った。


「ナマエのやつ、その日は模試あるから〜ってよ?幼馴染とオベンキョどっちが大事なんだって話だよな?」

新幹線の中でぶつくさ言うクロは、朝からもう三度は聞いた台詞を吐く。
正直、こういうとこクロはジジくさい。

「……いや、勉強でしょ。そんなめんどくさい彼女みたいなこと言ってると舌打ちされるよ」

ナマエに連絡したのは、ゴールデンウィークに宮城に遠征に行くことが決まってすぐのことだった。

烏野と練習試合するよって言ったら、ねえ……嘘?その日模試!塾の!!なんて喚くナマエは、酷く悔しそうで。
会えないのか、なんて落胆を口にすれば、きっと逆ギレだろう。

私のが悔しいんですけど!!とか、ね。

「あれ、ナマエって宮城に引っ越したっていう幼馴染だっけ?」

そう呟いたのは夜久くんで、ナマエのことは何度か話題に上っていたから、どうやら名前を覚えてしまったらしい。

「うん」

「ほんとは音駒来るはずだったんだろ?どんな子?可愛い??」

そんな質問は、いつも頭を抱えたくなる。
ナマエは可愛いかって言われると可愛い気もするけど、素直に可愛いとも言いにくいっていうか、可愛いだけじゃないんだよなーって考え込んでいる。

と、

「可愛い……まあ、顔はすっげー美人だけど」

クロが顔を顰めながら呟いて、それを聞いた周りからはおお!と分かりやすく歓声が上がる。

でも、

「性格は……うん。女ってろくなもんじゃねーなって思う感じ」

そうなんだ。ナマエは見てくれだけなら多分、学校で一、二を争えるくらい美人だけど。
じゃあナマエを彼女にしたい?って訊かれたら、NOなんだ。

幼馴染として小さい頃から見てるから、強かな笑みや嫋やかな長い髪を美点だと思う反面。

それを女性としての魅力だと認識するには抵抗があるんだと思う。

だって、家族に欲情するのは異常だし。
うまく言えないけど、そんな感じだ。

「それにまあ、あいつ今彼氏いるらしいし」

そう言って窓の外に視線を落とすクロは、自分の声がワントーン低くなったことにきっと気付いてない。

「…………」

自覚が無いんだと思う。
クロがいいなって言う女の子は大抵、ナマエに似てるってこと。

風に靡くロングヘア、小さな頭に長い手足、芯が強くて我儘なのに、実際は結構周りに気を遣ってたりする繊細さとか。
そんな、クラスの中心で笑ってるような女の子ばかりを好きになるのは、離れてもそんな風に過ごしてて欲しいってナマエの幸せを願うが故じゃないの。

なんて、そんなこと指摘したところでクロが認めるわけないんだけど。


遠く離れた幼馴染の笑顔を願う気持ちは、俺にもあるし。
クロに本当はナマエが好きなんだって認めさせたいとか、そんな気持ちはない。

ただ、あんなに近くにいたのに。
人知れず追い詰められていったナマエを救えなかったことへの後悔は、たとえば知らない土地で彼女が救われても、俺達の中に残り続けるんだと思う。

「ナマエの彼氏、どんなやつかな」

そう呟くクロの声は、不機嫌と神妙さを綯い交ぜにした、よくわかんないトーンだった。

「……さあ、知らないけど。……あのナマエが世界一かっこいいとか言うくらいだし、大事にしてもらってるんじゃない?」

その言葉の半分くらいは、祈りみたいなものだったんだけど、

「……そっか。まあ、元気ならそれでいいよな」

近くにいることも出来ない俺達に出来ることって、実際そんなもんだから。

「……うん。ナマエにも会えたらよかったけどね」

次に会うのはいつになるんだろう。
そんなことを考えながら思い出す、最後に会った日のナマエは、中学の頃の黒髪を捨てて、茶髪にパーマなんて知らない女の子みたいだった。

少年漫画のヒーローみたいだって思ってた彼女は、いつの間にか少女漫画のヒロインになったのかな。

少女漫画なんかろくに読んだことないけど、どうせならハッピーエンドがいいと思う。

あんなに泣いて苦しんだヒロインが、孤高の美しさを捨てて、最後はくしゃくしゃの顔で笑うんだ。

その笑顔はもしかしたらちょっと不細工で、それでもあの泣き顔よりずっといいんじゃないかって、俺は瞼の裏で思い描いた。


ナマエの幸せを願うのは、俺とクロからしたら当然のことだった。


つまりは、そういうことなんだと思う。





烏野との練習試合の後、すぐに宮城から帰らなくてはならなくて。
新幹線乗り場へと向かう途中、はたと気がつく。

「そういえば……ナマエの彼氏、どれだったんだろ……」

翔陽にでも訊いてみれば、案外知っていたかも知れない。
……いや、別にわかったからどうってわけじゃないんだけど。

烏野のバレー部って言ってたし、どうせなら土産話の一つでも持ち帰れたらよかったな。

「んー、それな?考えてたけどよくわかんねーよな?そもそもあいつの好みがわかんねーし」

そう考えたのは俺だけじゃなくて、クロも一緒だったみたいで。

「ナマエが恋してる姿とか想像できない……」

俺達の想像力じゃ、あの中の誰かがナマエと付き合ってる姿なんてうまく想像出来なくて。

「そうだよなー。あの、ナマエだし」

大体、俺達の幼馴染は中学時代告白とかされる度に、彼氏彼女だの好きだの嫌いだの、そんなことばっか考えてないから偏差値低い負け組なんでしょ?ダッサ!とか悪口言ってたあの、ナマエなんだ。
男の腕の中に飛び込んでく姿とか考えられなくて当然だと思う。

まあ、烏野とはこれっきりの縁とは思えないし、いつか分かる日も来るかな?なんて考えた――瞬間。

「クロ!研磨っ!!」

人混みを裂くように、声がした。

「「え……?」」

振り返るのは、きっと二人同時だった。

そして、振り返った先。
視界に揺れる長い髪は、ふわりと宙に舞うように軽くて。

「よかったー!間に合った!!」

肩で息をしながら、走り寄って来る制服姿に、息を呑む。

「……ナマエ……」
「え、なに、お前。今日模試って……」

それは、会えないはずの幼馴染。
音駒とは違う制服に袖を通すナマエだった。

「そうだよー!今終わったとこ!時間的にギリギリ間に合うかもって思って、走ってきた!」

クロの戸惑いに、ひどく楽しそうに笑うその声は、あの頃と少しも変わらない。
気丈で、自己チューな、彼女だった。

「走ってって……」
「連絡くらいしろよ」

確かに、模試の会場は仙台って言ってたけど、まさかこんな滑り込みセーフみたいな方法で会いに来るとか、反則でしょ。

そうは思いながらも、

「ははは!確かに!でも赤のジャージ目立つから、すぐ見つけられたわー!」

そんな風に嬉しそうにする姿は、流石は美人。虎はなんか凍りついてるし、夜久くんは感嘆。犬岡や芝山までぽかんと惚けてる。
でも、ナマエがそんなこと気にするわけもなく。あ、幼馴染パワー?違うか!とか一人でノリツッコミしてから、

「ってか、研磨!髪色どうしたの!?」

俺の髪を引っ掴む。

「え……い、今?」

なんかナマエのこのカンジが久々すぎて、びっくりしちゃって。
呆気にとられるけど、

「だって!ツッコむタイミングが!」

「……髪長いままだと目立つって、友達が言うから……」

「へえ、それで金にしたのかー。思い切ったわりに似合ってるね!」

ナマエは俺の頭を緩々と撫でて、ゲラゲラ笑う。
その下品な笑い方に、心臓のあたりがあつくなるのは、なんでなんだろう。

「そうかー?研磨に金髪似合ってるとか言ってる奴初めてだぞ」

あの春の日。
咲きかけた桜も枯れてしまうんじゃないかってくらい、やけに冷たい風の中。

抱きしめ合う二人はお似合いのカップルに見えたのに、

「ん?クロはほんっと変わり映えしないなー!あの変な寝方直ってないわけ?キモっ!」
「おいコラ、なんで俺がディスられる流れなんだよ」

言い合う二人は色気もへったくれもない。ただの幼馴染でしかなかった。

それに、酷く安堵してしまう自分がいて。
ああ、あれからもう二年以上も経つんだっけ?と思ったら、なんだか笑えるから不思議だ。


「ねえ……ナマエの彼氏ってどいつ?」

そう口にしたのはもはや無意識で、話の流れなんか無かったし、らしくもないってことくらい自分で思ったし。

「……研磨?」

クロが驚いて首を傾げるのも無理はない。
そんなこと気にするキャラじゃないってことくらい、自覚ある。

「ん?あ、そっか。もう練習試合したから会っちゃったのかー!」

紹介したかったのになー。なんて、残念がるナマエは、そんなことを気にする様子もない。

彼氏、烏野のバレー部にいるから。二人のことけちょんけちょんにしたらごめんね?なんて、電話口で笑った彼女は、もう練習試合の結果を聞いたのだろうか。

模試が終わってすぐに走ってきたのなら、まだなのかな。けちょんけちょんってまではいかないけど、それでも1セットも負けてないんだけど。
そう言ったら彼女は悲しむだろうか、喜ぶだろうか。なんて思考を掻き消してしまうくらい、

「うんとね、リベロだよ」

「!」

その一言は衝撃的だった。

「はっ!?リベロ!?烏野のリベロって確か……」

クロが声を上げるのも無理はない。

今日戦った烏野は、よく言えば個性豊か。悪く言うのもどうかと思うけどまだまだまとまりが無いなって感じのチームで。

烏野よリベロはその個性豊かな面々の中でも、少しも霞むことがないくらいには、印象的な人だった。

「西谷。後輩ね!」

「お、おお。後輩……。歳下かよ……」

でも、まさかナマエが後輩と付き合うなんてって驚きもあるし、先輩後輩以前に、

「つーか、明らかにお前より背ぇちっちゃくね?小学生みたいなナリしてた気ぃすんだけど」

ナマエが選ぶようなタイプとはとてもじゃないけど思えなかった。

俺だって、そんな初対面の相手を詳しく覚えてるわけじゃないけど、

「ん?うん。まあ、確かに。小学生みたいってのは私も未だに思うわ」

少なくとも本人も認めてる通り、ナマエだったら全力でバカにしそうなくらいの低身長だったし、単細胞馬鹿には見えてた。

「……でも、ナマエ、前に世界一かっこいいって言ってなかったっけ?」

なんだろう、実はあれでキレ者とか?……想像出来ないけど。
なんて訝しみながら、去年のクリスマスに言っていた言葉を投げかければ、

「……うん。思ってるよ」

ナマエは一瞬にして纏う空気を変える。

「世界一かっこいいし、世界一可愛い可能性もある」

柔らかく緩む目尻、ふにゃりと情けなく歪む口元と、これでもかってくらい甘ったるい声で、

「世界一大好きだよ」

まさか、そんな台詞を吐くだなんて。

その背景に綻ぶ花とか見えちゃいそうになって、

「……っ!」
「あーそーかよ!言ってろ!色ボケしやがって」

俺が息を詰めてる間に、クロが惚気に唾を吐く。

「はいはい。僻むな僻むな!今度紹介してやるから!」

けど、ナマエは何を思ったのか。いつものテキトーな口調に戻って、言う。

「いや、いい……」
「なんでそーなんだよ……」

正直、そんなのは求めてないし、呆れてるだけなんだけど。

ひとつ、ため息を漏らす。

「でもまあ、元気そうでよかった」

でも、呆れるくらい元気だってことはわかって、安心したのも本当だった。

「……うん、研磨も。ごめんね、心配かけて」

漏らした俺の安堵に、少しだけバツが悪そうに眉を下げたナマエは、なんだかしおらしくてらしくないって思う。

「別に……いいよ、そんなの」

「クロのこともよろしくね」

「うん」

でも、思えばいつもそうだった。
バカ話をしているようで、きっとナマエは俺が考える何倍も周りを気遣ってた。

「おいおい、なんだそりゃ。どっちかっつったら俺のが面倒見てるんですけど?」

クロが不服そうにムッとして話に割って入る。
まあ、その点は否定できないって言うか、自分でもクロにはお世話になってるかなって思うんだけど、さ。

「クロ」

呼ぶ声がやけに真剣で、

「……お、おお」

クロもその声色の変化に目を見開く。

「バレーばっかやって成績落とさないでね」

「……落とさねーよ」

そんな会話は、既視感があって。なんか高校入試の時にも聞いた気がする。

ナマエは内申点がズバ抜けてたから、音駒への進学はちゃっちゃと推薦で決めちゃってたから。
あんたがマネージャーしろって言ったくせに入試ミスるんじゃないわよって、口を尖らせる姿はギャルゲとかでよくあるツンデレヒロインって感じかも。
いや、そういうゲームは詳しくないから守備範囲外だけど。

でも、ツンデレ幼馴染って王道ヒロインだよね。

「高校は無理だったけど。大学ではマネージャーしたげるから」

でも、そう微笑む彼女は言いながら俺の頭を撫でる。

「!」
「……は?」

びくりと肩を震わせた俺と、驚きのあまり怪訝な表情になるクロに、

「私と同じ大学に入れればの話、だけどねー?」

ニヤリと笑う幼馴染。

「は?お前、それって……」

「約束はちょーっと違っちゃうかもしれないけど、守るから」

どういう意味なんて問いは、ナマエの真剣な声に掻き消されて。

「約束しなおしね!クロ!研磨!」

その約束は、ナマエがクロとしたはずのものなのに、気づいたら俺まで当たり前に巻き込まれていて。

俺、大学ではバレーやらないつもりなんだけど。なんて、言う機会をすっかり逃してしまった。




たとえ彼女がヒーローでも、実際にはヒロインでも。或いはそのどちらでもなくても。
ミョウジナマエが俺達の幼馴染だって事実は未来永劫変わらない。

って、そんなタイトルの青春ラノベがありそうかなって、ナマエの所為で滑り込む羽目になった帰りの新幹線内、ひとり考えた。




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