ペット | ナノ
(『小説カキコ』にて掲載。2009/12/09 20:08。微妙ですね・・・。)


「ほら、餌だよ。」
俺が飼い犬にドッグフードをやると、犬は美味しそうに食べた。
水槽の魚にも、餌をやる。
こうしてみると、かわいいもんだよな。
癒してくれる。
ちなみに名前はナミ。
ドッグフードを平らげると、舌なめずりをして俺を見つめる。
「なんだよ、まだ足りないってのか?」
上目遣いのその顔も可愛い。
俺は観念して、ナミに昨日の残飯をやる。
ナミはすぐに完食した。
「さて、寝るか!」
ナミは何か言いたげだったが、俺は明日早いので放っておいた。

・・・そういえば。
昔人面犬っていうのがいたな。
人の顔みたいな顔をした、犬。
怖がられていたっけ。
他にも、人面魚とかもいたっけか。
実は、俺のところにいる。
水槽には、人面魚がいるし、
檻の中には人面犬。
どうだ、羨ましいだろ?
そうだ、今度同僚の青葉にでも見せてやろうか。
男は眠りに就いた。

その隣の部屋で、一人出してくれと檻から手を出し、うめき声を上げる女。
水槽の中でもがき苦しむ女。
水槽の中には、さらに人面魚だったものが浮いていた。
もうとうに、朽ち果ててはいたが。
男は、きっと今日も心地よい眠りに着くことだろう。
明日も、明後日も。
いつまで続くかは、わからないけれど。

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