それでも、 | ナノ
わかっています。
君と一緒に過ごしていたいこと。
わかっています。
俺じゃ君を幸せにできないこと。
わかっています。
わかっています。
それでも、おれは君と過ごしていたいんです。
君といるとおれはその事実だけで『嬉しい』です。
でも、おれはどうやらおかしいみたいで。
うまく、笑えません。
君に、『嬉しい』ことを伝えられません。
「嬉しいよ。君と一緒にいると。」
何故、その一言が言えないのか。
なんで、おれはこんなにも駄目なのか。
君と過ごしていたいです。
ひと月に一度でも良いんです。
繋がりがあれば。
でもおれは君を幸せにできません。
邪魔します。
おれの情け無い心が、邪魔します。
おれの不甲斐なさが、邪魔します。
おれと一緒にいてくれたら、おれは『嬉しい』です。
でも、きっと君はおれといても『嬉し』くは無いでしょう。
わかっています。
おれは、君といていいのでしょうか。
君がおれの中にいていいのでしょうか。
何時間考えてもわかりません。
ひとまずの結論は、
『いてはいけない』。
君はおれといても幸せにはなれないから。
君と繋がっていたい、君を失いたくは無いのに、情け無いおれは会うのを止めようとします。
わかっています。
こんなことをしても、自己満足だって。
わかっています。
おれから連絡しないと、君はおれを忘れて終うことぐらい。
わかっています。
ぐるぐるぐるぐる、このままでは悪循環しかないって。
わかっています。
これは、逃げでしかないって。
わかっています。
それでも、おれは今日も無意味に悩みながら終わるのです。
おはよう、おやすみ。
(悩んだところで何もこう好転しない。時間も人の心も無情に変わっていく。
でも、逆にいえばなにかすれば良い方向に行くかもしれない。
わかってはいるけどできないのが、心の矛盾でしょうか。)