二人の | ナノ
俺は君のことが好きだよ。
でも俺はもうおまえを守れなくなるだろうな。
だから、無力な俺はせめて今だけでも心から君と仲良く付き合って笑い合っていたいんだ。悔いなく、な。きっと俺との思い出は楽しい思い出としておまえの心の中に残るだろう。
辛いことがあったら思い出してくれ。


僕は君のことが大好きだよ。
でももう君はいないんだ。
だから、僕は立ち上がったんだ。ひとりで。
そしたら、もう二度と立ち上がれなくなった。あれは嘘だったのかな。
悔いのない人生を!君はそう言っていたね。
辛いことがあったら俺を思い出せ、とも言っていたね。
でも、もう君のことは思い出さないって決めたんだ。
知ってるかい?楽しい思い出っていうのは、絶望的な状況下でこそ悲しい思い出になることを。
君と行ったあの公園。
もう行けない。
君と通った道。
もう歩きたくない。
君がいた家。
見ることもできない。
楽しかった思い出は、後悔しか生み出さない。
僕の脳を心を掻きまわすように、楽しさは苦しさへと変わっていく。
なんで、昔はあんなに楽しかったのに。
たったそれだけの疑問は、ちっぽけな僕の心を押しつぶす。
ねえ、心が本当に潰された時、僕はどうなると思う?



きっと僕は人を殺しても、罪にはならないだろうよ
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