先生の誕生日 | ナノ
「もうすぐ斎藤先生の誕生日だろ?そこでどうやって皆で買ったプレゼントをあげれば良いのか、その演出に悩んでいるんだが・・・なにか良い案は無いか、秋山?」
「うーん・・・ダンボール箱に入って私をプレゼントぉー♪みたいにすれば?」
「どこの風俗店だよ・・・それは却下だな。そもそも人が入れるようなダンボール箱なんて無いだろ。」
「大丈夫だよ、加熱処理済みだから。1クラス分なんてわけない。」
「加熱って!骨か。カルシウム豊富にいくのかお前は!?恐ろしい奴だな・・・。」
「いや、骨つきチキンの骨をプレゼントにぶっさせば・・・。」
「なんて油っこくて生臭い渡し方なんだ。嬉しくねえよどんなプレゼントでも。」
「じゃあさ、斎藤先生国語の先生じゃん?漢字の簡単な問題出して、正解したら、教壇かどっかに潜んでいた奴がPSP使って最大音量でファンファーレ流して、そっちに気を取られている隙に婚約指輪を・・・。」
「へっ!?婚約指輪を渡すのか?皆のプレゼントじゃなくて!?」
「自らの指にはめ内角から抉るようなアッパーを。指輪付きだからスゴく痛い。」
「なんで先生攻撃するんだよ。独身なんだからせめてセスタスにしてやろうぜ。」
「えっ、まさかのボケ!?オレの立つしこりが・・・。」
「それは『立つ瀬が無い』と『飛ぶ鳥後を濁さず』のことを言っているのか。後者は違うと思うが。」
「『しこり』でよく『濁さず』が出て来たな・・・。」
「苦労してるからな。誰かさんの所為で。」
「で、さっきの案どうよ?」
「・・・婚約指輪さえなければ良いと思うけど。」
「わかってねえなあおまえは。そこが一番のチャームポイントなのに。」
「俺はなによりもお前の頭とセンスがわからないよ。」
「えー、おまえなんかねーの?」
「そうだな・・・ホームルームの時に皆教室から出ていって、不思議に思っている先生のところへ『ハッピーバースデー』歌いながら教室に入って渡すとかは?」
「ありきたりだなあ。どうせなら誰もいないのを利用して先生が女子のリコーダー吹くとこを撮る。そのビデオを渡せば先生幸せオレらも幸せ。」
「どっちもどっちだがそれは犯罪だ。ていうかプレゼントはどこいった。しかも『オレらも幸せ』て!強請る気かお前。」
「いや、あくまで強制はしないよ。自主的にというなら別だけど。」
「恐ろしい奴だなお前・・・。」


後日
「先生!婚約指輪アタックゥ!」
「解った結婚してくれ。」
「え?」
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