病院 | ナノ
「はあ、後少しで退院だな・・・。」
「良かったな、ブルーレアで。」
「・・・焼き加減の問題じゃねえよ!オレ死ぬかと思った!いきなし雷がオレのヘソとろうといやらしく襲いかかってくんだもん!」
「だからあれは迷信だってば。まあ死ななくて良かったじゃないか。」
「少しは心配しろっつーの!」
「そうだよな、馬鹿は雷に打たれようが死んでも治らないもんな・・・お前の将来が心配だよ俺は。」
「違うよ!なんでそっちの心配するんだよ!おまえはウチの母ちゃんと父ちゃんとじいちゃんとばあちゃんと妹か!」
「か、家族全員に言われてるのかお前は・・・。」
「違う!タマには言われてない!前なんかクールな目で見られたけど。」
「・・・可哀想な奴・・・・・・。」
「まあそれはともかく、看護婦さんキレイだよね。」
「ん?ああ・・・確かにな。」
「変態。」
「・・・一生看護婦さんの傍に居させてやろうか?」
「残念だな、俺は産婦人科の医者になる予定だから60歳までなんだよ。」
「そういう問題じゃねえよ。どんだけ最低なんだお前。絶対お前の場合変なところが見たいっていう下心でなりたいんだろ。」
「ち、違ぇよ!オレはただ・・・。」
「ただ?」
「触りたいだけだ。」
「もっと悪いじゃねえか!こんなオープンに変態な友達初めてだわ!」
「大丈夫・・・類は友を呼ぶから!」
「どういう意味だコラ。」
「オレが呼んできてやるよ!一緒にギネスに載ろうぜ!」
「誰が『変態の友達を世界一持っている人』のギネスに載って嬉しいんだよ。見てみたいわそんな奴がいたら。」
「フッ・・・『灯台もと暗し』っていう言葉も知らないのかい?」
「お前か。もうその面見飽きたわ。やっぱ俺達あの日別れたままの方が良かったかな。」
「おいおい障害は二人の絆を深めるんだぜ?」
「深め過ぎて絆にひびが入っていると思うが。」
「そんなのオレが直してやるよ!」
「あ、でもお前修理工の免許取ってないだろ?いくらなんでも無理だよ。」
「そっか・・・悪い、今のオレにはどうにもできねえや・・・。」
「え?そういう理屈で納得しちゃうのお前。」
「でも、オレ頑張って免許取るから!見てろよおまえ!」
「・・・・・・馬鹿は絆よりも治せないだろうな・・・。」
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