鋼の錬金術師一 | ナノ
※原作とはかなり異なると思います。場所も滅茶苦茶だったり。
ランファンとフーは残念ながら出て来ないです;。


「あー、腹減ったな。」
オレはさっきから鳴りっぱなしの腹をさすりながら呟いた。「もうお昼時だもんね。何処かで食べよっか兄さん。」アルが確かあっちの通りに食べ物屋さんが沢山あったから、と言う。
「そうだな、何か食べたいもんあるかー?リン。」
オレは後ろを歩いているリンに聞いた・・・筈だった。
「また行き倒れたのかあんのバカ皇子っ!」
数分前振り返った時にはいたのに・・・全く!
「お腹が空いて倒れちゃったんだね・・・探しに行こうよ兄さん。」
「もー良いよ、その内来るだろ。」
しかし一日一度はいなくなる・・・シンには行き倒れを日課にする文化でもあんのかっつーの!
「でも兄さん・・・、」
「・・・わかったよ。でもオレが飯食ったあとな。オレも腹減ってんだ。」
「うん、もしかしたら食べ物がある通りにいたりして。」
「かもな。」
しかし優しい弟だ、うん。
一日でも早く三人で美味しいもんを食べて、笑い合いたい。
早く、身体取り戻してやんなきゃな!

適当に店に入って、適当に注文する。あと、アップルパイもひとつ。
「通りを一通り見たけど、いなかったねリン。」
「食べ物の匂いにつられてくるかと思ったけどなあ。おっ、この貝の蒸し焼き美味いな!」
「良かったね、兄さん。メモしとかなきゃ。」
「元に戻った時三人で食おうな!本当ウマいからさ!」
「うん!」
オレは貝をソースと一緒に頬張った。


「さーてリンを捜すかあ!」


色んな所を捜したけど、いない。もうかれこれ三時間は経つ。
因みに賢者の石の情報も探ったが、有力なものは無かった。
「いないなぁ・・・どこいったんだろ・・・心配だよ。」
「もう日が暮れちまう・・・しゃあねえな、ムカつくけど大佐に頼んどくか!」
「兄さん・・・大人になったね。」
アルはほろりと褌を手に呟く。
「なんか言ったか?」
「ううん、なんでも無いヨー。」
オレ達は中央司令部に向かった。


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