(裏/露骨表現注意)






目の前に2つのマグカップ。中身はココア。俺は断然コーヒー派だけど、今日はシズちゃんが来ているからシズちゃんに合わせてココアにした。そして俺の手にはピンクの液体が入った小瓶。新羅に調合して作って貰った速効性の媚薬だ。
何でそんなものを持っているかって?決まってるじゃないか!奥手なシズちゃんに飲ませる為だよ。
童貞で性欲魔神なのかと思いきや、全然手出してこないし……。誘うのもいいかもしれないけど、断られたらいくら俺だって傷付く。本当は薬なんか使いたくなかったけど、もう我慢の限界。シズちゃんが欲しい。
少しの罪悪感とそれ以上の期待を以て、俺はシズちゃんのマグカップに媚薬を盛った。





「お待たせ」
「おう、ありがとな」

シズちゃんにマグカップを手渡す。薬を盛ったのがバレないかと心臓がいつもより早く脈打つ。悪戯をした時の子供になった気分だった。

「全く。ココアがいいなんて、シズちゃんって本当に子供舌だよねえ」
「うるせえっ」

シズちゃんがマグカップに口を付ける。
早く飲め、早く飲んでしまえ。
……そう思う俺とは裏腹に、シズちゃんはなかなかココアを飲まない。眉間に皺を寄せ、くんくんと鼻をヒクつかせている。

え、まさか、そんな馬鹿な。

「臨也くんよぉ……」
「な、何かな?」
「ココアに細工したろ?」

……驚いた。バレたことに対しての焦りよりも先に、シズちゃんの野性の勘に驚愕した。
驚き過ぎて肯定も否定も出来ずに目を丸くさせるのみ。

「黙ってるっつーことは図星ってことだよなあ?手前が味見してくれよ」
「っ、何言って……!んンッ」

シズちゃんがにやりと口角を上げて意地悪く笑うのが分かった。そして一瞬の隙の内に唇を塞がれる。口内に広がる甘ったるい液体。もしかしなくても媚薬入りココアを口移しされたらしい。唇を塞がれた時に鼻まで摘ままれ、反射的に液体を飲み込んでしまった。

「どうだ、媚薬の味は?」
「はは…っ、さい、あく……、もう効いてきた、よ…」

流石 新羅特製の媚薬。早くも効果が現れてきた。
身体がじわじわと熱くなり、呼吸が忙しなくなる。
まさか自分の用意した媚薬を自分が飲むことになるとは思わなかったけど、結果オーライ、かな。シズちゃんの瞳にちらりと欲の色が見えた。





媚薬の話は新羅から聞いていた。臨也の可愛い企みを俺に漏らすなんて相変わらず卑劣な奴だと思ったけど、臨也の乱れた姿が見れるならばと新羅の情報を利用して逆に臨也に媚薬を飲ませることに成功した。

今まで手を出さなかったのは身体目当てだと思われたくないからだ。でも臨也もその気なら話は別だろ。

「随分辛そうだな?触っても居ねえのにもうおっ勃てていやがる」
「…あっ…ゃんっ」

既にテントを張っている臨也の下半身をするりと撫でてやれば、それだけでビクビクと身体を痙攣させて大袈裟なまでの反応を見せた。
頬を上気させ口を半開きにしながら涙目で脚をもじもじと擦り付ける仕草は、見ているだけで……クる。

臨也のズボンを下着ごとずり下げるとぷるんっと臨也の自身が飛び出した。

「パンツもぐちょぐちょだな。我慢汁もダラダラだしよお」
「やぁ、言わない、で……ッ」

わざと羞恥を煽るような言葉を紡ぐと、更に臨也の自身からとろりと先走りが溢れる。
その濡れた自身を掴み、上下に扱いてやる。臨也のソレに触っていると思うだけで興奮が増した。それは臨也も同じらしく、

「あっあっぁあん!シズ、ちゃ…ッつよ、いよぉっ!あちゅいっ、身体、あついのぉ……!」

白い喉を晒しながら甲高い声を上げている。
こんな臨也の声は初めて聞いた。艶かしい表情とその声音に俺の下半身もずんと重くなる。

「一回イかせてやるよ。どこ弄られんのが好きなんだ?裏筋か?先端か?」
「ぁうっ、先っぽぉ…ッ!尿道、ぐりぐりって、好き……、ぐりぐりしてっ、シズちゃぁ……ッ」
「へえ?手前、尿道弄られんのが好きなのか」
「はやく、シズちゃ、はやくぅ……!我慢、出来な…ッ」

普段よりも素直な臨也に思わず笑みが零れる。もっと乱れた姿が見たくて、言われた通り先端を指の腹でグリグリと刺激してやった。尋常じゃない先走りの量と、ビクビクと脈打つ臨也の自身。追い討ちをかけるように爪を食い込ませてやる。

「ひっ、ぁあッ!イくっ、イっちゃうぅっ!!あっあっ、ああああぁあっ!!」

途端に臨也は嬌声を上げて、派手に白濁を飛ばしながら達した。それは俺の服にも飛び散り、卑猥な模様を作った。

「シズ、ちゃん……ど、しよ、足りないよぉ……っ」
「あ?」
「イったのに、足りない、シズちゃん、助けて、シズちゃん……ッ」

涙をぽろぽろと溢しながら懇願する様はグラビアアイドルよりもAV女優よりも綺麗で心臓が跳ねる。達したばかりの臨也のソレは白濁まみれになりながらも再び勃ち上がり、いつの間にかだらしなく大きく開かれた脚の隙間からは綺麗なピンク色をした蕾がヒクヒクとしていた。

「……っ」

呼吸が荒くなるのを感じながら、媚薬入りのココアが入ったままのマグカップに手を伸ばす。既にココアは温くなっていた。臨也の後孔の入口に少しだけ指を埋めてそこを広げ、マグカップの淵をそこに宛がう。

「やだ、なに、シズちゃん……ッ、やだやだぁっ」
「熱くねえから大丈夫だろ。直接ここに媚薬流した方が効果ありそうじゃねえか」

達したばかりで力の入らない臨也の尻をぐっと持ち上げ、零れないようにココアを流し込んだ。

「あっ、ぁあっ、はいっ、てくるぅ……!ひっ、やぁっ!やだ、ナカぁ、とけちゃうよぉ……ッ」
「すっげ……ぱくぱく金魚の口みてえにここ動いてるぜ?」
「ぁ、ひゃあっ!」

ココアを注ぎ終え、ひくつくソコに指を挿入した。ココアのせいなのか媚薬のせいなのか、臨也の内部は火傷しちまいそうな程 熱い。
指を浅く抜き差しすると、臨也の中は俺の指を飲み込むように激しく収縮した。少し動かしただけで中のココアが派手に水音を立てる。
きゅうきゅうと程好く締め付けてくるここに、俺のを入れたら……。

「悪い、臨也……っ、優しく出来ねえかもしんねえ…!」

労るように指を動かしていたが俺も我慢の限界で、知らず知らずの内に指を二本に増やし無遠慮に内部を掻き回していた。

「あ!?あぅ、ぁあっ、はげ、しぃっ、も、やだぁッ!おかしくなるっ、シ、ズちゃ、シズちゃん……!くるし、もっとほしい…ッ、もっと太くて、おっきぃのがいいの……!」

快楽に溺れた表情。
紅い瞳が涙と欲に濡れ、口端からは唾液を滴らせ、その唇から紡がれる言葉は淫猥。

「ちゃんと慣らしてねえから、切れちまうぞ……?」
「いいから…っ、早くキて、シズちゃんのおちんぽ、いざやのおしりにいれて、ぐちゃぐちゃにして欲しいのぉ……っ!」
「……っ、くそっ、どうなっても知らねえからな……!」

指を勢いよく引き抜き、自らの自身を取り出すと間髪入れずに臨也の中に挿入した。

「あっ、ぁああああああ!!!おっきぃの、きたぁ……っ!シズちゃんっ、シズちゃん……ッ」
「くっ、はあ、キッツ……」

媚薬のおかげで入り口が切れることはなかったみてえだけど、締め付けが凄かった。ウネウネと蠢く肉襞が俺のものに絡み付くのが分かる。

「いざ、や……動くぞ……ッ」
「んぁあっ!はっ、はあッ、きもちぃっ!シズちゃ、きもちいよぉ……ッ」
「臨也の中もすげえ、イイ、持ってかれちまいそうだ……!」

中のココアも程よい熱を持って俺の自身を包み込む。律動する度に結合部分の隙間からココアが漏れだし、その光景がまた俺を興奮させた。
臨也の腰を掴み、獣のように腰を振る。

「シズちゃんっ、も、でちゃう!イっちゃうよぉ……!」
「ああ、俺も、出る…っ、臨也の中に出すからなッ」
「出してっ、俺のナカ、シズちゃんのおちんぽ汁でいっぱいにしてぇ…っ…!あっ、ひぁああああっ!」
「……っ」

臨也が達した後、どくん、と自身が脈打つのが分かり、腰を突き出して臨也の奥に白濁を叩き付けた。





あれから抜かずの三発。情事が終わった瞬間、臨也は眠りに落ちた。

「……無理させちまったな」

汗で張り付いた前髪を払ってやり、額に口付ける。
頭を撫でてやると、夢でも見ているのか臨也は幸せそうに笑みを浮かべた。

……にしても、ヤってる時の臨也、すげえ可愛かったな。

思い出すだけで頬が緩む。

(もっと、もっと乱れた臨也が見てえ)

気付いたら携帯を手にし、昔馴染みの友人に電話をかけていた。



「もしもし?あー…、新羅か?頼みがあんだけどよ……」



























20101206
大変遅れてしまい、申し訳ございません……!そして媚薬を飲ませようとしたり逆に飲まされたりと微妙にリクエストに沿えられず。しかし媚薬ネタはすごく楽しかったです!趣味丸出しですが、櫻井様も少しでも楽しんで頂ければ嬉しいです……!では、素敵なリクエストをありがとうございました!



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