(挿入はありませんが、多喘ぎ・露骨表現につき閲覧注意)









シズちゃんの家に遊びに行った時だった。いつものようにセックスに雪崩れ込んだ時、シズちゃんは俺のそこを見つめて告げた。

「手前の乳首、さくらんぼみてぇで美味そうだな」

と。
その日、俺のさくらんぼはシズちゃんに美味しく頂かれた。
















その日は朝から雲行きが怪しくて、これは一雨来るな、と思った。シズちゃんの家に遊びに向かう途中 案の定パラパラと雨粒が落ちてきて、それは直ぐに雨足を強めてバケツをひっくり返したような土砂降りになった。
今思えば、これが全ての元凶だったのかもしれない。

シズちゃんのアパートに着き、インターホンを押す。間もなくしてシズちゃんが顔を出した。

「遅かったな……、って、お前びしょ濡れじゃねえか!」
「一応傘は差したんだけどねえ。意味なかったみたい」

風向きが悪かったのか、前方から降りかかってきた雨に傘は無意味だった。
おかげで全身ずぶ濡れだ。張り付いたVネックのシャツが気持ち悪い。

「あー、とにかく早く中入れ」
「うん。お邪魔しまーす」



とりあえず風呂に入れと促され、俺も風邪を引くと後々仕事にも響いたりして面倒だと思いお風呂を貸して貰うことにした。
……そこまでは良かったんだ。問題はお風呂から上がった後だった。

「あれ?シズちゃーん、着替えは?」
「あ?そこに置いてあるだろ?」

浴室から顔だけ出してシズちゃんに呼び掛けてみたが、返ってきたシズちゃんの返答はこの通りだ。

「いや、だってこれ……シャツ一枚って……シズちゃん、AVの見すぎなんじゃないの」

着替えとしてそこに置かれていたのは、シズちゃんがいつも着ているバーテン服のシャツだ。いくら目を凝らしてもシャツ一枚しか見当たらない。
かと言って裸で出る訳にもいかず、びしょ濡れの自分の服を着るのも気が引ける。

「……はあ。裸よりはマシ、か」

仕方なく。本当に仕方なく、ブカブカのシャツに袖を通した。シズちゃんの匂いがしてときめいたとか、そんなことはあり得ない。



シャツ一枚の恰好でシズちゃんの前に出ると、彼は口元を腕で隠しながら俺をまじまじと眺めた。

「……やべえ、似合う。臨也が俺のシャツ着てるって思うだけでムラムラする」
「ほんっとシズちゃんって変態!あり得ない!早く他の服貸して!」
「要らねえだろ。どうせ脱ぐんだからよお」

抵抗する間もなく抱き上げられ、固いベッドの上に押し倒された。

「えっ、ねえ、シズちゃん、ヤるの?俺、明日も仕事あるんですけど」

今日は正直そんな気分じゃないんだけどなあ。だけどこの平和島静雄が大人しく引き下がってくれる筈がなかった。

「俺は手前が来た時からムラムラして仕方ねえんだよ。シャツが雨に濡れたせいか妙に乳首が目立っててよお……。ほら、今だって白いシャツにうっすら透けてやがる」

そんな変態的なことをサラリと告げながら、くりっ、とシズちゃんの指が突起を刺激した。

「……んっ、珍しい、ね、シズちゃん。今までそんなところ興味なかったじゃない」

そこに触れられたのは初めてだった。いつもはローションで後ろを解かして貰ってシズちゃんを受け入れるっていう流れだったから。

「いつも思ってた」
「ん?」
「可愛いなって」
「は?」

シズちゃんは俺が着ていたシャツを捲り上げ、告げた。

「手前の乳首、さくらんぼみてぇで美味そうだな」

と。
何言ってんだ、変態!そう罵るつもりだったが、それは叶わなかった。俺が口を開くより先にシズちゃんが行動を起こしたからだ。

するり、と乳輪をなぞられる。瞬間、ぞわっと背筋が震えた。シズちゃんに見られている、そう意識すればするほど乳首が立ち上がるのを感じた。しかしシズちゃんはいつまで経っても突起には触らず焦らすように乳輪をくるくるとなぞるだけ。

「触るなら、ちゃんと触りなよ……っ」

睨み付けてやると、シズちゃんは怯むどころかにやにやと笑みを浮かべた。

「じゃあちゃんと言わねえとなあ?乳首触って下さい、ってよ」
「……シズちゃん、サイテー!」
「あ?じゃあ今日はもう止めるか?」
「意地悪」

今止められても困る。俺はすっかりその気になってしまった。我ながら流されやすいな、と思う。

「じゃあ早く言えよ」

だからシズちゃんにそう言われて、サイテーと罵りながらも俺は抗うことが出来なかった。

「……ち、乳首、触って、くださ……い」
「よく言えました」

ご褒美、とでも言うように、きゅっと乳首を摘ままれる。

「ぁうっ」
「ほら、気持ちいいか?」

きゅっ、きゅっ、と指で捏ねくり回され、時折指の腹で押し潰される。初めての乳首への刺激に、俺はすっかり感じ入っていた。その証拠に、

「はっ、乳首触られてチンコ勃たせてんのかよ」
「うる、さ…っ」

シャツの間から、俺の自身が反応しているのが見えた。既に先走りが溢れ、シャツを湿らしている。

「でも今日はそこは触らねえから。乳首だけでイってみろよ」
「そんな、無理に決まってるだろ……!」
「やってみなきゃ分からねえだろうが」

ガリッ、と乳首の先端を爪で引っ掻かれた。

「ひぁあっ!やだ、爪痛いからぁっ」
「そのわりにはいい声で啼くじゃねえか」
「やぁっ、あ、いたいのに……っ、やらぁっ」

カリカリと爪で引っ掻かれる度にじわりと先走りが溢れる。

「ほんとに美味そうだな……」

シズちゃんはそう呟くと、俺の乳首にちゅうっと吸い付いた。

「ふぁあっ、ぁあ!だめっ、吸っちゃだめぇ……っ!ちくび、吸わないでぇ……!」
「は、臨也の乳首、すげえ可愛い……」

きつく吸い付かれたと思いきや、ペロペロと優しく舐められたり、舌先でつつかれたり。色んな刺激を与えられ続け、俺の頭はもう何も考えられずに快感に順応になり始めていた。

「シズちゃ、…乳首きもちぃ、もっと……もっとシて…っ」
「淫乱」

そう言ったシズちゃんもギラギラと獣のような瞳をしていた。乳首に歯を立てられ、大袈裟な程身体が跳ねる。

「シズちゃ…っ!ひあぁ!ぁっ、そんなっ、噛んだらぁっ…、乳首取れちゃうよぉ……!」
「痛え位が気持ちいいんじゃねえのかあ?」
「きもひぃっ、シズちゃんの歯が当たって、きもちよすぎるからっ、ダメなの……!」

歯で挟むように甘噛みされるとたまらなかった。ずくん、と下半身が疼く。

「じゃあもっと気持ちよくしてやるよ……これでな」

シズちゃんはどこから取り出してきたのかピンク色のローターを持ち、にやりと笑った。
そしてローターを俺の乳首に強く押し付けてくる。

「ああああぁああっ!ひいっ、ひぁあっ!ちくびっ、しゅごい……!ブルブル、ローター、きもちぃっ、イイよおぉ…!」

ヴヴヴ……、という機械音が部屋に響き、振動が乳首から身体全体に伝わっているような気がした。
ローターをぐりぐりと抉るように押し付けられ、俺はあまりの快感に失神してしまいそうだった。喘ぎ声だって我慢出来ない。声を上げれば上げる程 興奮が増した。
乳首ばかりを刺激され続けたせいか、そこはぷっくりと赤く熟れている。

「おら、そろそろイけんだろ?乳首だけでイっちまえ……!」

シズちゃんも呼吸が荒い。ローターの振動がMAXになり、もう片方の乳首はシズちゃんにきつく吸われた。

……もう、ダメ、だ。

「イ、くっ!ちくびでイく!ちく、び……!はあっ、ぁっ、ぁああ!精子出る!ちんぽからミルクでちゃうぅぅ!ちくび、イイ!しゅきっ、ちくび、しゅきぃっ!あっ、ぁああ!おっぱいクリトリスでイっちゃうよぉぉぉぉ!」

卑猥な台詞を悲鳴のように叫びながら俺は絶頂に達した。

「はあっ、はあ……シズちゃ、もっとぉ、もっと乳首いじめてぇ……」


俺はシズちゃんに乳首を開発され、すっかりその快感の虜になってしまった。





















20100930
企画サイト「えーぶい!」様に提出。お題「乳首開発」で書かせて頂きました!

20101002
修正


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